こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は184話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
184話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 夏祭りの幻想②
夏の祭りと宴会の準備で忙しいのは王妃宮も同様だった。
その上、一日中訪れる訪問客のおかげで大変な賑わいを見せている。
宴会を控えて印象を撮りに来た人たちをはじめ、王妃の目に入るものはすなわち王の目に入るものだという不思議な信念を抱いて訪ねてくる人たち、個人的に相談に訪れる人たちなど。
最近はちょっと散歩に出る時間も贅沢のように感じられる。
半完成の庭のパンジーの茂みの前につき、そして座ったままルードベキアは苦笑いした。
昔のように花を折って花冠を作るのはやめて久しい。
あの時は好きですることではないと思ったが、最近になって時々そのような子供のような衝動がするのが不思議に感じられた。
花の香りを嗅ぎながら日差しを浴びると、ふと軽いめまいが起きた。
急にさっき置いてきたチョコレートが思い浮かんだ。
そういえば、最近になってチョコレートのこともよく思い出す。
乳児退行でもしているのかな?
一人でそんな考えをしてくすくす笑う瞬間だった。
「何してるの?」
「あ・・・」
立ち上がる前から見慣れた体温が背中の後ろからさっと包んできた。
そのため、地を踏んでいた足がばたばたと倒れる。
彼女は彼の太ももに尻もちをついた。
「何の話も聞いてないんだけど」
「ああ、私が静かにしろと言ったんだ。でも、また一人で散歩中だったのかな?」
「どうせ全部見える庭なんですもの」
「それでも一人でいてはいけないんだって」
「では、あなたが来ればいいじゃないですか、今のように」
心は山々だが。
茂みの上に適当に座り込んだ王は、しばらく悲しく頭を掻いた。
「くそっ、どう考えても私たちの結婚の邪魔者が多すぎるようだが・・・」
「もともと結婚は試練の連続だそうです」
「そうかな・・・?」
自分勝手に受け入れたイースケが、すぐにもっともらしいという目つきをする中で、ルードベキアは漏れる笑いを熱心に飲み込んだ。
「今日も朝から気が気でなかったでしょう?」
「近いうちに私の精神の頭と豚のポポリの精神の頭を等価交換したいくらいだよ」
「ポポの精神はどうしたんですか?」
「彼は気が散るのが好きじゃないか。食事は?」
「さっきエレンととりました。ちょうどガラール卿もいらっしゃって一緒に・・・」
「あのクマさんは一体どうして最近ここを出入りしているんだろう?」
「恋愛相談のためです。今度縁談を聞いてオン令嬢が結構気に入っているようです」
自分たちの恋愛は自分たちでするだろうが、なぜそれで他人の妻をつかまえてだらだらするのか?
イースケは非常に不愉快になったが、わざとそぶりを見せなかった。
代わりに、自分の肩のあたりを軽く叩いてくれるルードベキアの細い手首を握ってじっとのぞき込んだ。
「どうしてそう思うんですか?」
「ただ、相変わらず細いなと思って」
初めて会った時と比べると太ったとはいえ・・・イースケはもう彼女の手首をおいて金色の髪に顔を近づける。
「もうすぐ祭りだね」
「ええ、そうですね」
「二人でお祭りの街の見物とか、いつかはできるかな」
「あなたは自由を失った気分ですか、暴君殿下?」
「暴君って、私がどんなに寛大だと」
一方、王と王妃が久しぶりに和やかな時間を送っている温室の庭の外。
「王妃様はそれにしてもあの人間がああしているのは本当に見ていられないね。「あいつの贈り物」という言葉で、いつも私たちをいびるくせに、良心はどこに置いたのか」
うんざりするほど、カミュは両腕をゴロゴロと掻いた。
「全身に鳥肌が立っておかしくなりそうだ」
「私もだ」
無愛想に同調するガラールの釜の蓋のような手には、なんだか可愛らしいデザインの便箋が一束持っていた。
先程実現した恋愛相談の結果だ。
「ところで、それは一体何だ?」
「さっき王妃様が下賜された。連署を送るためには便箋から変えなければならないと言いながら・・・」
「・・・」
「なんでそんなに見てるんだ?」
「いや、とにかく殿下が今また何の遠大な企みを抱いているのか分からないが、必ず阻止しなければならない。ややもすると夏祭りが大惨事に変貌するかも知れないと」
その殿下の妹がいらっしゃる席で吐き出すには非常に大胆な発言だったが、エレニアもカミュの無言を指摘しなかった。
2人のパラディンとあまり変わらない目つきで庭の方を凝視していたエレニアが低く舌打ちする。
「王があれほど二重的であっては、北部の将来が心配ですね」
「・・・」
「私はもう許せないので、この辺で失礼します」
振り返るエレニアを二人のパラディンが黙ってじっと見つめた。
改めて驚いたような気もするし、何か言いたいことがあるような表情なので、エレニアは一瞬戸惑った。
「どうしてそんなに見るんですか?」
「・・・はい?いいえ、何でもありません」
「何でもないようですが」
「・・・」
「何ですか?」
「実は・・・」
カミュとガラールはしばらくためらった覗線を交わした。
このため、エレニアは自ずと怪しくなった。
「いったいどうしたんですか?」
「残念なお話ですが・・・アイバンのやつがお姫様と一緒にいるのを見るたびに私たちの気持ちが今のお姫様の気持ちです」
「・・・」
「兄さん、おかしくなったの?」
エレニアは口を開いた。
いつものように落ち着いたような無表情な顔だったが、赤い瞳が微妙に揺れる姿が彼女もまた衝撃が相当なようだ。
そしてイースケは図々しくも両目を輝かせている。
「それは反語法か?」
「いいえ」
「お前はどうしていつも吐いてばかりいる?ちょっと客観的に感想を聞かせたらどこが悪くなるんだ?」
「・・・」
「エンディ、君の考えはどうだい?」
かわいそうなエンディミオンは、すぐに答える代わりに揺れる瞳孔を動かし、向かい側の離宮の姿を再び眺めた。
別宮というよりは装飾用建物に近かったが、前王家までは何の別室として使われたというか、あまりにも小さくて位置も曖昧で今は臨時閉鎖状態だ。
閉鎖離宮そのものが衝撃的な理由はない。
正門の周辺に集まって作業中の作業員の風景も特に衝撃的とは言えない。
夏祭りを迎え、装飾用の建物を背景にした噴水を作ったとしても、問題になる理由は全くない。
問題があるとすれば、王が身の程に何のするつもりかということだった。
エンディミオンは辛うじてうめき声を上げた。
「ちょっと・・・」
「ちょっと」
「大きくないですか?いくら王妃様がチョコレートが好きだとしても・・・」
「なんで?一度にどうしろというわけでもなく、思い出すたびに楽しめるようにしようとしているのに」
「でも・・・」
とうとうエンディミオンは助けを訴えるような目でエレニアを見た。
エレニアはため息をつく。
「やっばりお兄さんは水の庭を作りながら、一生使う頭を使ったみたいだね」
「ちょっと言い過ぎだね。そもそもあなたは私がその庭園を作る時も気まずかったじゃないか」
「あの時はお兄さんがもうすぐ死ぬ人のように・・・いや、むしろこの前に言ったあの王妃様の彫刻の方がましだ。これをやめて、いっそのことそれで・・・」
「いや、それは駄目だ。それを立てておけば他の奴らがしきりに見て回るじゃないか」
「・・・」
言葉を失った二人に向かって、イースケは、やはりこれだから妹たちは天から地の敵だと言っているのだとか、自分を育てても無駄だと言っているのに、忙しくてたまらないと言って、ふっと行ってしまった。
その後ろ姿をにらむ2人の青白い顔の上に濃い暗雲が垂れ込めた。
「止めなければなりません」
「ごもっともです。いくら考えてもこれはちょっと違うようです」
「エンディミオン卿のように常識的な方を従者として連れていたのに、なぜあのようになったのか到底理解できませんね」
「私から見ると、殿下はこのごろ忍耐心と理性が同時に尽きているようです」
「ただ夏バテしたんじゃないかなと思うんですけど。とにかくこのままでは大変です」
「はい、いくら王妃様が天使のような方がといっても・・・」
早くもルビーが可哀想になってきた。
イースケが決めたプレゼントはみんなには不評のようです。
一体どんなプレゼントを用意しているのでしょうか?
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