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45話




 

こんにちは、ピッコです。

今回は45をまとめました。

 

 

 

 

 

ネタバレありの紹介となっております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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45話

44話 こんにちは、ピッコです。 今回は44話をまとめました。 ネタバレ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 自分だけの可能性③

マックは3日間、ルースがくれた本を開き、頭がつるまで勉強したり、少し暇を作って馬小屋に行ってレムのたてがみを梳かしながら時間を過ごした。

リプタンがゴブリン討伐を離れてから1週間が過ぎた。

マックは予定より長くなる討伐に少しずつ不安を感じる。

温暖な方というアナトールの冬は、数日で驚くほど気温がぐんと下がり、井戸水を汲み上げるためには氷を割らなければならないほどだった。

突然の寒波で彼女の心配は倍増する。

リプタンが凍りついた地面の上に冷たい風に吹かれながらうずくまって寝る姿を想像するだけでも心が痛かった。

一人で暖かいベッドに横になって寝るのが申し訳ないほどに。

彼女は本に鼻を突っ込んでいても、一度ずつ窓の外にリプタンが馬に乗って入ってくる姿が見えないか確認する。

広い庭にはうら寂しい風が吹いていた。

討伐隊が戻ってきたのは、それから3日がさらに過ぎた後だった。

正午を過ぎた時間、「マナの流れを感じてみる」と言って、両手で魔石を握りしめていたマックは、領主の到着を知らせる力強いコッペルの音を間いて、机から飛び起きる。

一気に外に飛び出すと、馬に乗って庭に進入して入ってくる騎士たちの姿が見えた。

マックは先頭に立ったリプタンの姿を発見し、滑るように階段を駆け下りていく。

雄大な群馬の上に座ったリプタンが、その姿を見てひらりと馬の上から飛び降りた。

彼のすらりとした姿を見ると興奮で血が熱くなる。

マックは彼の名前を叫びながら厚いローブに包まれた広い胸に一気に飛び込んだ。

リプタンは驚いたように笑い、鋼鉄のような腕で彼女の肩をぎゅっと抱きしめた。

冷たい鎧の感触に首の後ろに鳥肌が立ったが、吹き飛ばしたい気は少しもしない。

彼女は彼のぼろほろのローブに顔をこすりつけ、上気した目で彼を見上げた。

10日近くキャンプをしたせいで髪が乱れていて、顔が荒れていたにもかかわらず、彼は依然として驚くほど素敵に見えた。

 



 

マックは手を上げて冷たく凍りついた彼の頬を注意深く撫でた。

「お、お帰りなさい。ど、どこも・・・、け、怪我は・・・」

彼女の言葉は途中で遮られる。

マックは息を切らしながら息をのんだ。

リフタンが彼女の首筋を包み込み、舌を彼女の口の奥深くまで押し込んだから。

大きくて柔らかい舌が軟らかい粘膜にがつがつと目を通すと、マックは弱音を立てて彼の肩を握り締める。

熱病を患うように体から熱が上がった。

彼女は猫のように彼の腕に絡まる。

その瞬間、彼の肩越しにヘバロンとガベル、ユリシオンとガロウ、そして一緒に遠征に行った兵士たちの姿が目に入った。

マックはようやく大胆な行動に身をすくめて彼を押しのける。

しかし、リプタンがどれほと強く抱いていたのか、一歩も離れることができなかった。

彼は彼女の首筋にさらさらしたあごをこすりつけながら酔っ払ったようにつぶやいた。

「こんな熱烈な歓迎が待っていると知っていたら、山に火をつけてしまい、すぐに駆けつけたはずだ」

彼はうめき声をあげて彼女の頬に唇を押した。

マックは頭のてっぺんまで真っ赤になった。

人々が見る前で彼の胸に飛びかかった自分の身だしなみのない行動が恥ずかしくて耐えられなかったのだ。

しかし、リプタンは周囲の厳しい覗線にもかかわらず、休む間もなく彼女の頬と首筋にキスをする。

マックは泣きべそをかいた。

「リ、リプタン・・・、み、みんな見ています」

「気にしないで」

「き、気にしないでって・・・」

彼は深いため息をついて、彼女を両腕にさっと抱き上げ、後ろに立っている騎士たちの方に頭を向ける。

「討伐に参加した人は今後一週間、すべての勤務から除外する。付き添いの人を送ってあげるから、思う存分休息を取るように」

「お気遣いありがとうございます?」

ヘバロンは皮肉たっぷりの笑みを浮かべながら、唇をなびかせていた。

「私たちは勝手に解散するので、大将はすぐに火を消してください」

マックは頭頂部から湯気が立つほど盛り上がった。

リプタンはヘバロンの露骨な冷やかしにも気にせずにさっと振り向くと、彼女を抱き上げたまま、つかつか階段を上った。

マックが降ろしてほしいと哀願したが、リプタンは聞くふりもしない。

彼は一気にホールに入って、迎えに来たロドリゴと他の使用人たちに苛立たしそうに頭をもたげた。

「討伐に行ってきた人たちにお風呂の水と食事を持ってきてくれ」

「・・・わかりました。領主様の部屋にもバスタブを用意しましょうか?」

リプタンはようやく汗とほこりで台無しになった自分の姿を自覚したかのようにしかめっ面をする。

「ああ、すぐに持ってきて」

ロドリゴは落ち着いて頭を下げ,後ずさりした。

その後ろに立っている使用人たちも平然とした顔でうつむく。

マックは領主の腕に子供のように抱かれている自分の姿を見なかったふりをしてくれたのがただありがたいだけだった。

「食事は後で食べる。着替える服だけ持ってきて」

 



 

リフタンは最後に命令を下し、階段を大股で上がっていく。

ついに部屋に到着して背後にドアが閉まると、リプタンがマックをベッドに置いて再びキスを浴びせ始めた。

マックは彼の腕にしがみつき、息を切らしながら息を切らした。

リプタンは彼女の口の中をくまなく味わい、鉄の手袋を脱ぎ捨てる。

それから熱い手のひらで彼女の首筋を優しく撫でた。

彼女はいつの間にか温かみのある彼の手に頬をうずめる。

リプタンの乱れた髪を指に巻きつけながら低い音を吐いた。

「・・・この感触がどんなに懐かしかったのか・・・」

彼は手を下ろし、服の裾の柔らかな肌を貪欲にこすった。

マックも彼の手の動きをまねて、彼のローブの中に手を入れ、鎧に包まれた分厚い胸板を触る。

すると、リプタンが激しく息を吸い込み、彼女の手を引っ張って自分の太い首筋に当ててこすった。

その行動がまるで頭を突きつけて触ってくれと哀願する大きな動物のようだ。

「か、体がつ、冷たいです」

「そんなはずがない」

彼の首からはほとんど鉄の音がした。

「体に火がついたようだが」

「ど、どこが痛いんですか? け、怪我はしましたか?」

「あなたのせいで痛くて死にそうだ」

マックはひょっとして自分が飛びついて怪我をしたところを悪くしたのではないか、焦った顔で彼の体を調べる。

すると、リプタンが低いうめき声を上げながら、ほとんど引き裂くようにローブを脱ぎ捨てた。

「私の人生の中で、これほど痛くなったことはない」

 



 

 

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