影の皇妃

影の皇妃【45話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は45をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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45話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 悪意のない失笑

ニッコリとレンが笑う。

悪意のない失笑。

エレナは全く予想外の反応に気づかず呆然と立っていると、レンが急に制服のコートを脱いだ。

(何をするつもり?)

彼の全く予想できない行動に警戒心を高める。

レンは投げつけるかのようにエレナの頭に上にコートを被せた。

まるで降り注ぐ雨を防ぐ雨具のように。

「雨が冷たい」

「・・・」

笑うことも泣くこともできない。

何故だろうか。レンの心意が分からなくて不安になる。

「・・・行ってもいいですか?」

「ああ」

手振りでレンが行けと示す。

もう喧嘩を仕掛けてくる気はないのか、レンは腕を組んだまま動かなかった。

「それでは行きますね。ではこれにて」

本当の別れを告げて急いで逃げようとしたとき。

「お前は今、俺に借りができた」

振り返ると、レンは悪魔のように邪悪に笑っていた。

まるで新しいオモチャで喜んでいるように。

エレナは身の毛がよだつのを感じながら、急いでその場を去る。

これよりも悪い日が起こる得るのだろうか?

戻すことが出来るのなら、戻したと思える日に違いないだろう。

 



 

  • 心身の安息

エレナは雨宿りをする余裕もなく、一気に図書館の記録室に向かった。

しっかりとドアの鍵をかけると、これまでの緊張が解けて、滑るように座り込む。

持っていたレンのコートを乱暴に投げつけた。

(どうしてこんなに複雑になったのだろうか?)

偶然、シアンに会ったことから始まった。

あの時、賢明かつ落ち着いて対処していたら、レンの関心を引くこともなかっただろう。

さらに恨めしいのは、誰かのせいにするわけにはいかないという事。

「落ち着こう、エレナ。落ち着いて。後悔してどうにかなると?」

考えを変える。

「もつれたのなら絡んだまま進もう。あえて解く必要もないわ」

この程度で挫折するなら、復讐を決心することもない。

むしろ、心をもっと丈夫にするきっかけになったと思えばいい。

木を取り繕うのに成功したエレナは、変装を解いてベロニカ公女に戻る。

制服の汚れをアンに疑われるかもしれないが、雨道で倒れたと言い繕うつもりだ。

「本当にどうしようもないわ」

レンの制服のコートを見て、エレナの表情がイライラする。

「とりあえず保管しておこう」

左胸に付けられたレンの名札をゴミ箱に投げ入れて、少し気分がほぐれたのか、軽い足取りで記録室を出た。

「お嬢様、一体どうなさったのですか!?何で足に怪我を?」

膝の傷を見て、アンは慌てて薬を持ってきた。

「これも全部メイのせいね」

「その通りです。あの子は不注意過ぎます」

アンはそれとなく相槌を打ち、メイを罵倒した。

そして、エレナに自分をアピールすることも忘れない。

「温かいお湯を貯めておきますね。お風呂に入れば、気分もスッキリするでしょうから」

「やっぱり、アンは察しが良いわね。あなたしかいないわ」

アンは満面の笑みを浮かべながら寝室を出る。

お風呂と、出された紅茶を飲んで一息つく。

(あんな出会いは予想できなかったわ・・・)

シアンが先にセシリアを探していた。

過ぎたことなのに、それが気が狂うほど羨ましかった。

そして、あんな二人の間に割り込んで邪魔をしていた自分が、とても情けなく感じられた。

(私だけ抜けたら、皆が幸せになるのよね・・・)

自分を悪役に追い立てると、かえって気が楽になる。

次にシアンに出会っても毅然としていられるという確信が持てるようになった。

エレナはようやく心身の安息を取り戻した。

 



 

  • 四日間の出来事

「どこに行ってたの!?今すぐ上がってお嬢様に謝りなさい!」

アンの叱責する声が、寝室まで聞こえる。

エレナの信頼を背にメイを捕まえる姿がとても面白かった。

「お嬢様、メイです」

「入って」

メイは注意深くドアを開けて、アンが盗み聞きをしていないか確認した後、中に入ってきた。

報告事項がぎっしり書かれた羊皮紙を渡される。

エレナは低い咳払いをし、突然怒鳴りつけた。

「出ていけという言葉が聞こえないの?すぐに出ていきなさい!」

事前に約束した演技。

アンに聞こえるくらいの大声で叱責する。

そして、昼に頬を叩いた箇所を優しく撫でてあげた。

「姿も見たくないから、私の目の前から消えなさい!」

鋭く言い放ったエレナが、「この辺でいい」と合図すると、メイは礼儀正しく行動し、静かに退いた。

今にも泣き出しそうな姿で降りてくる彼女に、アンは何も言えず、メイはそのまま侍女たちが住む部屋に閉じこもった。

エレナは報告が書かれた羊皮紙に目を移す。

「やっぱりメイね。期待以上の仕事よ」

今日一日、メイが訪ねて助けた人数はおよそ10人前後。

突然の行為に疑う彼らは、戸惑いを拭えなかったという。

何人かは「奇跡が起きた」と言って、涙を見せながら感謝を示したという。

「そうね。一度に帳消しにするよりは、徐々に消して行くほうが正しいわ。そうしてこそ、感謝の気持ちを感じるだろうから」

「L」

近いうちに頭角を表す巨匠たちはみんな「L」の助けを受けることになるだろう。

そのありがたさが大きくなれば、それは無視できない恩恵になる。

「あなたたちが望まなくても、できる限りお手伝いします。Lが現れるとき、あなたたちが私の翼になってくれるように」

翌日もメイは寮から追い出された。

それから四日間も寮に足を踏み入れることが出来なかったメイが夜に帰ってきて、膝をついて祈る。

二度とこんなミスはしないと。

どうかお許しくださいと。

ようやく少し穏やかになったエレナは仕方がなく許した。

メイは何度も「ありがとうございます」と頭を下げ、再び世話をすることに。

これがアンの目を見て体験した四日間の出来事。

 



 

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