こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は104話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
104話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 社交界の裏話
エレナは嘲笑を隠しながら、令嬢たちと会話をする。
「令嬢たちは元気いっぱいですわね。首都の事情に詳しいみたいですし。最近は悩みが多かったのですが、令嬢たちになら助けてもらえるかもしれません」
「お悩みですか?」
3人の令嬢が目を輝かせる。
社交の場では悩みを共有することから始まる。
助言を求めるということ自体が、相手を信じているという証拠に思われるからだ。
しかも、他でもないベロニカ公女の頼み。
見向きもできないほど高貴な身分のベロニカ公女に助言を装ったアドバイスができるチャンスを逃したくはない。
「誰にも話してはいけませんよ。お約束いただけますね?」
「もちろんです。ガイアの女神に誓います」
「私も信者として、女神の名前をかけて約束します」
少し安心したとういう表情を浮かべて、エレナは語った。
「最近、生きるのが嫌なんです。やる気も出ないし、毎日同じ人生で、繰り返される一日。退屈でもどかしいばかりなのです」
表情を意図的に暗くする。
「公女殿下、最近大変なことが多いようですね」
気の毒そうな表情を浮かべるレアを見て、エレナは頷いた。
「元気がなくて憂鬱です。生きているのが退屈で___」
すると、ステラが割り込んできた。
「新しい刺激物を探してみてはどうでしょうか?」
「刺激物ですか?」
エレナは待っていたかのように彼女の言葉を聞いた。
「それは何ですか?何でもいいので教えてください」
「深夜の仮面舞踏会です」
エレナの目つきに一瞬だけ、異彩が差した。
まさにこれだ。
以前の人生でエレナがよく知らなかった社交界の裏話。
「それは何でしょうか、ステラ嬢?」
何も知らない純真な令嬢のように、エレナが尋ねる。
「日が暮れてから始まる舞踏会です。とても隠密な舞踏会ですわ」
「隠密?もう少し詳しくお話ししてください」
アリアも首を傾げていた。
「ちょっと濃密なのです」
「え?濃密ですか?」
頭が空っぽだったことで有名なアリアが全く理解できないでいると、ステラが周囲を見回しながら説明した。
「危険視される何かが許された舞踏会と言いましょうか。仮面を被った相手の身分と名前を問わないのが不文律です。聞いた途端、追い出されます」
「え?会話も出来ないのに、何をするのですか?」
「こんな言葉があるじゃないですか。体で会話をする?きゃあ、恥ずかしい。自分の口でこんなことを言うなんて」
「あら!」
ステラが両手で両頬を包み込むと、二人の令嬢もどうしていいか分からなかった。
エレナは今すぐにでも耳の奥を拭いたい気持ちを超人的な忍耐力で抑える。
ちょっとした欲望と快楽に自分を投げ出す水準にうんざりした。
「皆さん、近寄ってください。私が本当に不思議な話をもう一つしますので」
二人の令嬢が近づくと、エレナも不快感を抑えて近寄る。
「「天上の粉」をご存知でしょうか?」
「何ですか、それ?」
「何というか・・・、一度吸い込むと、朦朧となるのですが・・・、その恍惚さは想像を絶するほどなのです」
エレナの目つきが冷たく沈む。
公爵邸宅の前で死んだ男を思い出した。
しどろもどろに何かを言おうとした瞬間、ローレンツに殺された姿がまだ記憶に残っている。
(天上の粉はアヘンに違いないわ)
深夜の仮面舞踏会で、それを吸っていることは明らかだった。
(調べてみないと)
確かな手がかりを得るために、エレナはステラを利用することにした。
「ステラ令嬢」
「え?」
ステラは朦朧とした表情を浮かべてエレナを見た。
「私も行ってみたいです。どうすれば行けますか?」
「招待状が必要なのですが・・・」
いざ言葉を切り出したものの、ステラは簡単には二の句が告げられなかった。
あまりにも秘密裏に運営されているため、下手に誰かを招待するのは簡単ではなかったからだ。
「ぜひ私を助けてください」
エレナが哀願に近い形で頼みこむと、ステラはうなずいた。
「招待状を探してみますね」
「ありがとう、ステラ嬢!」
エレナが手を握ると、ステラの唇がぴくぴく動いた。
他でもないベロニカ公女と親しくなれることだけでも、十分に無理をして招待状を手に入れる価値があるのだから。
それから10日後、深夜の仮面舞踏会の招待状が到着した。
深夜の仮面舞踏会。
エレナが探していた目的に一歩近づきましたね。
しかし、エレナ一人で向かうのでしょうか?
流石に危険な気がするのですが、ここはヒュレルバードの出番でしょうか?
そろそろ彼の活躍も見たい気がします!
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