こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は84話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
84話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 完全で完璧な充足感
部屋に入ってきて、ドアを閉めるや否や、ロクサナがカシスのあごに小鳥がくちばしで突くようにキスをする。
まるで、彼に何かをせがむように。
カシスは返事をするように、すぐにロクサナの赤い唇を飲み込む。
吸気と呼気が混ざる。
熱い舌のもつれた音が耳を刺激した。
一息に体から熱が吹き出していく。
あっという間にロクサナはベッドの上で寝ていた。
その上にカシスのしっかりとした体が重なる。
「うんっ・・・」
ロクサナの口から猫が喉を鳴らすような呻き声が漏れてきた。
カシスの肩に乗っている手が彼の背中に滑り落ちる。
ロクサナの腰をぐるっと巻いていたカシスの腕もいっそう強く締まった。
カシスはその間も、彼を押さえつけていた手綱が解けたように、目の前にいる女性を激しく欲しがっていた。
綺麗に開いていた前の部分を解いて、とうとう現れた白い首筋に埋めると、耳に小さな呻き声が充満する。
それすらも、ひどく香ばしくて甘くて、そのまま酔ってしまいそうだった。
今、この瞬間だけは、他の全ての本能を圧倒している。
カシスは雌に自分の痕跡を刻み込む猛獣のように、ロクサナの首筋に刻みの跡を残した。
彼の心には既に昨夜の刻みが残っている。
その隣にも新しい痕跡が残されていた。
熱い唇が鎖骨を通り、徐々に下に下がっていく。
「あ、カシス・・・」
熱っぽい声がカシスの名前を囁いた。
押し出したのか引っ張るのか分からない手で、彼の髪を痛くないように握りしめる。
「さっき言ったことをもう一度言って」
ロクサナの問いに、カシスは手を動かして彼の腰回りにある彼女の足を撫で下ろした。
手にかかっている服の裾が次第に下に押し出されて白い肌が露出する。
「あなたが私の人だってこと?」
白いシーツの上に金色の髪を乱したまま横になったロクサナは、心臓が痛むほど美しかった。
熱に浮かされた目頭としっとりと輝く唇には、花水が滲んだように思える。
彼女の赤い瞳が彼を下から見上げていた。
しかし、その目の中に込められた鮮やかな輝きが、まるで彼女が上から見下ろす人のように感じさせる。
「ええ、あなたは私のものよ」
甘い囁きが世の中でただ一つの真実を告げるかのように、一点の揺れもなく鼓膜を突き破って入ってくる。
カシスはしばらく息を止めた。
「最初に見た時から・・・。カシス、あなたはずっと私のものだった」
喜悦に似た感情が、頭からつま先までカシスを飲み込んだ。
ロクサナの口から改めて確認したその言葉に非常に満足した。
カシスは満腹の動物になったような気分で、再び彼女にキスをする。
ありとあらゆるものが二人を飲み込むかのように流れ込んできた。
彼らはひどく意地悪くお互いに何かを奪い取られ、奪い取る行為をする。
カシスとロクサナは一点の譲歩もなく、恐ろしいほどに自身の欲望を根こそぎ解放して相手を台無しにした。
まるで頭のてっぺんから足の先までが熱でベトベトに溶けて、このまま一つの塊になっていくような気分に。
二つを分けていた境界が徐々に消えていく。
触れ合う相手だけが唯一の世界であるかのように、異なることは何も考えられなかった。
それを世界で最も完全で完璧な充足感と呼ぶべきかもしれない。
カシスとロクサナは何度もその鋭い感覚に身を委ねる。
今この瞬間だけは、このまま世界が滅びても良いようだった。
お互いに気持ちをぶつけ合う二人。
カシスの喜びは計り知れないでしょう。
二人の間に割り込める人物はいるのでしょうか?
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