ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【46話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は46をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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46話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 秘密の通路

「こちらです」

シエラはエミリーの後を追って急いで歩いた。

彼女の後ろにはベスが。

彼らはエミリーが誘導するまま安全な場所に身を隠していたのだ。

彼らが歩いている廊下は屋敷の奥深くにあり、侵入者がここまで来るには時間がかかるだろう。

それでもシエラは、顔を固め、唇を噛んだ。

「奥様、あまり心配しないでください。侵入者に出くわすことなく無事に脱出できるでしょう」

後ろについていたベスは、そんな彼女を安心させるために言った。

しかし、シエラが心配するのは、彼女自身の安否ではない。

今日、顔をみることが出来なかったロクサナが、今もずっと目に映っていたのだ。

しかし今、ここで彼女を探しに行くのは・・・。

『荷物だけになる状況を作らないでください』

依然として胸に深く刻まれている声が浮かび上がった瞬間、裾を掴んだシエラの手にそっと力が入る。

彼女はギュッと目を閉じてエミリーの後を歩いた。

そんな中、冷たい空気が彼女の鼻先を掠める。

「何の匂い?」

廊下に突き当たってきた匂いを嗅ぐと、何処かで火事が起こったようだった。

「もう少し急ぎましょう」

エミリーはそう言った後、これまでよりも早いテンポで先頭に立つ。

 



 

「きゃ!」

ちょうどその時、前の扉を壊しながら、誰かが外に押し出された。

彼はあっという間に目の前を横切って、反対側の壁に押し込まれる。

「お引き取りください」

エミリーがシエラの前に立ちはだかる。

あっという間の出来事だったので、シエラは堕落した人物を確認できなかった。

しかし、その後壊れた扉から一目散に飛び出した人物の顔を見ることはできた。

彼は倒れた相手の体に武器を突き付けようとする。

「ヒッ・・・!」

ベスの口から吐かれた息を吸い込む音を聞いて、その男の陰惨な視線が一瞬滑る。

シエラの青い瞳と男の赤い瞳が出会ったのは、極めて刹那の瞬間。

しかし、彼女が目の前の状況に気づくには十分だった。

廊下に現れた二人の男は、ラントとデオン。

そしてデオンは今、手に持っている剣で父親を刺そうとしていた。

同時に床に倒れていたラントが手を動かす。

次の瞬間、シエラの目の前で赤い血が飛び散った。

 



 

ラントとデオンは同時にお互いを攻撃した。

その結果、デオンの剣はラントの胸に刺さり、ラントの短剣はデオンの首を切る。

刹那というほどの時間の間に起きた出来事。

「ぐう・・・」

ラントが苦しそうな呻き声を漏らす。

一方、デオンは静かに後ろに下がってラントとの距離を確保した。

しかし次の瞬間、彼は血の出る首を押さえて体を崩す。

シエラは二人の姿を見て、ふっと一息つく。

彼女は震える手で口を覆う。

一体、この前まで二人に何があったのか、分からなかった。

ただ、このように満身創痍になったラントとデオンの姿は初めてで、非常に衝撃的だったのだ。

驚いてドキドキする胸が全く治らない。

ラントは拷問を受けただけでなく、全身を何かに食いちぎられたかのように醜い格好をしていた。

血走った目をしたまま、何とか上半身を起こすラントとは違って、デオンはなかなか体を起こすことができない。

そんな中でも、デオンは剣に寄りかかって戦闘態勢を維持している。

「畜生、クソッタレめ・・・」

ラントは猛烈な睨みつけで、デオンに悪態を浴びせる。

地下の牢屋から脱出して秘密通路に向かって密かに移動していたラントを発見したのが、まさにデオンだったのだ。

どちらが先ともなく二人は互いを攻撃した。

既に親子の血縁は断たれた後。

まるで一生に一度の宿敵かのように、ラントとデオンは殺し合いをして激しく接戦した。

そしてその結果がまさにこれ。

「シエラ・・・!」

シエラはラントの真っ赤な目を見てはっとする。

「さあ、こっちに来て私を助けてくれ」

彼は良いタイミングだというように命令した。

早くデオンの息の根を止めないと・・・。

覚醒剤と鎮痛剤が混ざった錠剤を取り出して、ラントはそれを齧る。

デオンは彼が最も頼りにしている子供だったが、今や誰よりも危険な天敵。

後患を残さないためにも、今すぐ殺さなければならなかった。

デオンは本気で父親のラントを殺そうと血眼になっていたから。

本当であれば地面に倒れて死んでいたのは自分だったはず。

だからこそシエラが今、目の前に現れたのはラントにとって大きな幸運だった。

もしかしたら娘の罪を母親が肩代わりするかもしれない。

彼は誰も信じることができなかった。

一度疑い始めたら、子供の中で信用できる者が誰一人いない。

そのような意味で、むしろシエラは信じるに値した。

彼女はこれまでラントの言葉に従い続けた優しい女性なのだから。

「シエラ、何をキョトンと立っている?すぐにこっちに来て私を立たせろ」

 



 

満身創痍のラントですが、それでもデオンと対抗する力があるのですね。

まあシエラの存在も大きいのですが。

ラントの呼びかけに、シエラはどんな対応をするのでしょうか?

助ける?

それとも・・・?

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