ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【201話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は201をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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201話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ガストロ家の闇

「ジェレミー」

「姉ちゃん!サナ姉ちゃん!ずっと探してたのに!」

「そうだったの?でもなんか嬉しそうね」

「うん、私が今誰に会ってきたか知ってる?」

ロクサナとジェレミー・アグリチェが交わす対話が遠くから微かに聞こえてくる。

ジェレミーの声を聞いただけでも、彼の後ろから左右に慌ただしく揺れる尻尾が目に見えるようだった。

先ほどまで自分と一緒にいた人を横取りした邪魔者のくせに明るすぎる音声でもある。

カシスは小さくなる音を聞きながら、やはりジェレミー・アグリチェは好きになれないと思った。

それでも他のアグリチェよりはマシだけど。

「・・・」

カシスの顔がロクサナの前にいた時とは比べ物にならないほど冷たく染まる。

彼は先日からイシドールにデオン・アグリチェの監視を任せていた。

そして先日、ガストロの宿舎で火災事故が起きた時、デオン・アグリチェが忽然と行方をくらましたという事実を伝えた。

それ以外には何の物証や目撃者もいなかったが。

それにやはりガストロの宿舎で彼が見つけた物とロクサナの蝶は・・・。

カシスはロクサナとジェレミーが去った温室の入り口側を沈んだ視線で追いかけ、すぐに席から足を引いた。

 



 

「姉ちゃんの言う通りだった。今日の会議の後、ガストロから私たちに近づいてくると言ったこと」

温室を出る途中、ジェレミーは私の耳にだけ聞こえるほどの小さな声で囁いた。

「それと昨日姉ちゃんが言ってくれた他の言葉も合ってたよ。姉ちゃんはガストロが私たtのお客様だといつから知っていたの?」

私を見上げるジェレミーの瞳には、まだ隠すことができなかった好奇心が込められていた。

私はそんな彼を見て仕方がないように小さく笑ってしまう。

「部屋に行ってから話しましょう」

早く話したいのか、ジェレミーの足取りが早くなる。

そうするうちに突然彼は私の手に持った花を発見した尋ねた。

「あれ?その花は何?温室にあったの?」

私は花の香りを嗅ぎながら目尻を軽く曲げる。

「ええ、部屋に行ったら花瓶に挿そうと思って」

昨日火災事故があった時からずっと心が沈んでいたが、今カシスを見たら少し気分が良くなった。

「その花が気に入ったの?じゃあ私が・・・」

「この一輪で十分だから、温室にある花をもっと折ってくることは考えないでね」

「あ、うん・・・」

ジェレミーがビクビクしながら言葉を濁す。

その目つきを見てみると、もし今私が止めなければ、これと同じ種類の花を全て折って私の部屋に写しそうな勢いだ。

「それより、あなたに起きたことが気になるわ。早く部屋に行きましょう、ジェレミー」

「うん!」

少しガッカリした様子だったジェレミーが、私の言葉に水を飲んだ芝生のように、すぐに青々として目を輝かせる。

私たちは温室を出て、宿舎のある建物に向かった。

 



 

部屋に到着し、ジェレミーをソファに案内する。

落ち着くやいなやジェレミーが待っていたかのように口を開いた。

「私の考えでは私たちの顧客の中でも相当な優良顧客だったように思えたよ。確かに昨日ガストロの宿舎から出たものを見ると、そうしないわけにはいかないんだけど」

彼の話を聞いて口元をそっと上げる。

「ガストロがアグリチェと取引した品目が何かについても直接的に話が交わされたの?」

「いいや、まだ体裁を大事にしているのか、ハッキリと言わなかったよ」

やはり慎重な性格らしく、バドリサは先にジェレミーを探ってみようとしたようだ。

ジェレミーは、バドリサ・ガストロとの会話を私に次々と説明する。

「今までガストロの名前が表面的に現れなかったのを見ると、かなり緻密に正体を隠していたみたいだけど・・・。聞いたところ、冬から私たちとの取引が途絶えたみたい。まあ、お父さんが亡くなってからは誰も闇取引に手を出していないからね」

ジェレミーは、まず私が言った通り「家門の重大なことを、こんなに適当に議論することはできないから、今度また約束を取ろう」と言って部屋を出たそうだ。

直接見ていないが、ジェレミーがどのように見栄を張ったのか想像できる。

だから今頃、ガストロはもっと気がついているに違いない。

「ガストロがアグリチェに賛成したのもそれで合ってるよね?取引したいのがアグリチェだけで扱う物だから」

動揺せずにガストロを落ち着いて相手にしたのに続き、ここまで一人で推測するなんて、ジェレミーとしてはとても頑張ったと言える。

「一人でそこまで考えるなんて、本当に賢いわ、ジェレミー」

それで賞賛を惜しまなかったため、ジェレミーの顔が赤くなった。

外では表情管理が上手になったようだが、その反作用なのか私の前では以前より反応が素直になった気がする。

 



 

ガストロが取引したい品物とは?

闇取引ですから良い物ではなさそう・・・。

このことをロクサナはどうやって活用するのでしょうか?

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