こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は113話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
113話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ベルティウムとアグリチェの関係
ノエルの顔の上をチラッとジェレミーの顔が掠めた。
2人の姿が少し似ているような気もしたが、それでもノエルには遺影が届かない。
ロクサナの立場では当然のことだ。
それでも彼女は冷ややかな内心を隠し、ノエルに向かって微笑む。
繊細な手つきが楽器を演奏するようにノエルの頬を撫でると、彼はまるで酒に酔ったようにフラフラしていた。
「あなたがどうやってニックスを作ることになったのか、詳しく説明してほしいの」
静かな囁きは、溶けた蜜のように空気の中に流れ落ちていく。
「それが、当時私は本物の人間で人形を作ることができないのか気になって、その部分について研究していたんだ」
ノエルは、何かに取り憑かれた人のように、ロクサナが望んだ通りに説明し始めた。
「もともとベルティウムでは実際の人体を成す構成要素を研究し、出来るだけそれと似たように組み合わせて人形を作ってきた」
ロクサナはノエルの言葉に耳を傾けているという意味でうなずく。
彼女の激励に支えられ、ノエルはさらに興奮して口に翼がついたように言葉を続けた。
「けれど、いくら本物のような肉体を作るとしても、それは完璧な人体ではないだろう?そのせいか、私の人形は完璧に美しくなかった。私はその点をいつも残念に思っていたんだ」
「そうだったのね」
「そんな中、ラント・アグリチェがベルティウムの人形術に関心を示して接近してきたんだ」
その瞬間、ロクサナの目に異彩が通り過ぎる。
「しきりに会おうとうるさいから一度時間を割いたんだけど、うーん・・・、あの時黒の首長が何を言ったのか思い出せない。ダンテに覚えているかどうか聞いてみようか?」
「いいえ、その説明は必要ないわ」
「あ、そう?じゃあ良かった。とにかく、そのうち私が進行中の人形術の研究に対する言葉がちらっと出てきて、ラント・アグリチェが私を助けてくれるって言ったんだ。それはハッキリ覚えているよ。それでその後、彼が私に研究に使う材料を提供してくれたんだ」
ノエルの話を聞けば聞くほど、ロクサナの胸には閑散とした風が吹き荒れる。
「生きている人間にすぐ人形術を試みるのはまだ難しそうだったから、先に死んだ人間の肉体を使って色々実験してみるつもりだった。だけど、簡単に手に入る材料じゃない。だから、ラント・アグリチェがくれたものを実験に使ったのさ」
「・・・」
「アグリチェ用語で「廃棄処分を受ける」って言うのかな。そんな死体も何体かベルティウムに運ばれたよ」
やはり、アシルの姿をした人形があるという事実を知り、彼女が推察した内容と変わらなかった。
ニックスの体がアシルを模して作った偽の肉身ではなく、その体自体が本当にアシルのものだという事実は疑いの余地がないだろう。
もし彼の体が偽物なら、もともとアシルの体から損傷していた部分まで移す必要はないのだから。
例えば傷跡が残った右手や、死ぬ直前に最後に行った月例評価の時に大怪我した左目のような。
結果的に、ラント・アグリチェは廃棄処分で死んだ子供たちの死体をベルティウムに渡したという話だ。
不死の人形軍団に関心が高かったラントだから、ノエルの新たな研究にも興味があったのだろう。
そうでなければ、ただリサイクルが不可能なゴミをばら撒くふりをして、ベルティウムとの繋がりをきずくつもりだったのかもしれない。
どちらにせよ、ラント・アグリチェは本当に吐き気のする人間だったということ。
「実は、私は最初にラント・アグリチェが私の好みに合う美しい肉体を探してくれると言った時はあまり期待していなかったが、実際に受けてみたら思ったよりとても立派だったんだ」
しかし、ロクサナがノエルに本当に聞きたかったのは、死体の提供者に対する内容だけではない。
「特にニックスは本当に私の想像以上だった。見るや否や一目惚れするほどだったんだから」
ノエルが朧げな声で付け加えた瞬間、ロクサナの瞳には今までとは違う寒気が光った。
時期上、ラントとノエルが会って人形の研究に対する話を交わしたのは、アシルが死ぬ前でなければならない。
アグリチェでは廃棄処分された遺体を保管しないのだから。
しかし、アシルの空いた肉体は魔物の飯として投げられず、ノエルの手に入った。
それなら万が一のケースとして、ラントがノエルのお気に入りの美しい遺体を手に入れるためにアシルを殺した可能性があるのではないのだろうか?
または、ノエルが先に生きているアシルを見て惚れて、彼の肉体をくれとラントに頼んだ可能性は?
「ノエル・ベルティウム。あなた」
ロクサナの手は徐々に滑り、ノエルの首筋に触れる。
「もしかして、アシルが生きている時に彼を見たことがある?」
人間を実験体として扱うノエル。
ロクサナも表情には出していませんが、かなり怒っている様子。
アシルが死んだ原因にノエルも関与していたのですね。
ロクサナの質問に、ノエルはどう答えるのでしょうか?
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