こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は149話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
149話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side シルビア・ペデリアン
「わあ・・・」
シルビアは地下牢の壁に寄りかかって座っている美しい少年に一目で惹きつけられた。
壁にかかった明かりが青白く感じられるほど白い顔が奥ゆかしいオレンジ色に染められている。
左目を覆っている金色の髪は、まるで溶けていく夕暮れの日差しのよう。
彼女をまっすぐ直視している瞳は、この上なく澄んでいて透明に見える青色だった。
静かに自分を見つめる姿は優雅で美しく、昨日カシスの肩の上で大声を出していた人とは同一人物とは少しも想像できないほどだ。
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シルビアが思わず息を止めたままニックスを見ている間、ニックスも目の前にいる彼女を観察した。
純銀のような長い銀髪と鮮やかな金色の瞳。
パッと見てもカシス・ペデリアンを連想させる少女だ。
(ペデリアンのお姫様か)
ニックスの目に一瞬煌めく輝きが通り過ぎる。
(そうだね。これは利用できるかもしれない)
計算を終えたニックスは顔にアシルの仮面をかぶる。
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「・・・誰ですか、あなたは?」
この上なく善良で澄んだ雰囲気の声が地下監獄の中に響く。
ペデリアンの王女と亡者の国から来た捕虜の公式的な初めての出会いだった。
side ダンテ
一度嵐に見舞われたベルティウムは静かだった。
しかし、まだ導火線の火種が完全に消えたわけではない。
ダンテは後園の人々のことを考えるたびに頭が痛くなるのを感じた。
離れにいる彼らは、いつ爆発するか分からない爆薬のようだ。
今はひとまず怪我をした体を治療しながら大人しくしているが、だからといって膿んだ感情が消えたわけではなかった。
むしろ彼らを制止するために人形たちの武力を使ったせいで、離れの人々はさらに熱が上がっているようだ。
ノエルはニックスとロクサナをペデリアンに奪われたことで、数日間ずっと失意に陥って落ち込んでいたが、少し前にやっと眠りについた。
ダンテはそんなノエルと離れの人々の間を行き来する感情を制御する必要があった。
ノエルが完全に眠っていることを確認し、ダンテは部屋を出る。
いくら童顔とはいえ、大の男が「ニックス」と「ルナ」の名前を呼び、世の中が真っ二つになったように涙と鼻水を流す姿は見逃せるものではなかった。
それだけでなく、今後解決しなければならない他のことを考えると、頭の痛みは止まらない。
「あなた、もし私が席を外している間にノエル様が起きたら伝えてください」
ダンテはちょうど前を通りかかった人形を掴んで命令した。
「頭の先からつま先までニックスと外見が同じ人形を時間内に作成することは不可能なので、昨日行った通り顔が似たものだけでも必ず一つ作らなければならないと。念入りにする必要はないし、ただ大まかに揃えるだけでもいいので」
ダンテは何とかニックスを途中で横取りする計画を立てていた。
ペデリアンがニックスを連れてユグドラシルに入ることだけは必ず防がなければならない。
そのために、一応念のためニックスに似た人形を一つ作っておくつもりだ。
ノエルの実力なら、大体顔だけ似た人形ぐらいは2日で十分に作れることは明らかだった。
「そして、ペデリアンが介入した以上、ロクサナ様はもう諦めるようにと。代わりにニックスは私が何とかしてみるからと」
「はい、分かりました」
ダンテは人形を後にしてノエルの部屋のドアの前から足を引いた。
これからダンテはあっという間に忙しくなる予定だ。
もうノエルと離れの人間を相手にする時間はない。
ベルティウム内に残っている他の人体実験の証拠を処理することも迅速に終えなければならず、ニックスを奪還する計画も整理しなければならなかった。
ひとまず後園の方も静かだし、ニックスを奪還するために必要なことと言えば、ノエルが文句も言わずに徹夜をしてでも人形作りに熱中することは明らかだ。
もちろんノエルにそう言ったが、ニックスの回収が難しい場合、彼を殺して死体だけでも消すつもりだった。
「しかし、カシス・ペデリアンが急に来なかったとしたら・・・」
ダンテは廊下の角を曲がって固い表情で呟いとき。
ガタン・・・!
「かはっ・・・!」
どこかから突然突き刺さった剣がダンテを壁に打ち込んだ。
そして、すぐに誰かの強い手で首を絞められる。
一気に息の根が締め付けられ、顔に血が溢れた。
「ペデリアンが介入したというのは、どういう意味だ?」
鳥肌が立つほど低い声が鼓膜を掻く。
何とか振り払おうとしたが、男は身じろぎもしない。
ダンテは驚愕していた。
近づいてくる気配なんて少しも感じなかったのに、どうやって!?
あまりにも突然起こったことである上に、すぐに急所を掴まれて壁に突き刺さったせいで、自分を強襲した相手の顔もまともに見られなかった。
シルビアとニックスの会話が非常に気になります。
一方でダンテの気苦労も大変のようですね。
ダンテを強襲した相手は?
そして、ダンテはどうなるのでしょうか?
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