こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は223話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
223話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 頼もしい味方
シークレットサロン内、メイン応接室。
蝶の仮面をつけたエレナを中心にカリフとラファエル、そしてクリスティーナとチェントニオが一列に座っていた。
久しぶりにエレナが直接淹れた紅茶を飲みながらティータイムを交わしている。
「お忙しいのに来てくださってありがとうございます」
エレナは心を込めて伝えた。
大公家でもノブレス街に必ず必要な人材だと考え、最初に接触を試みるほど偉大な巨匠たちだ。
そんな彼らがサロンに残ってくれるのだから、感謝の気持ちでいっぱいだった。
「何度もありがとうと言われると寂しくなります。何度も言いますが、Lがサロンの主人である限り、私たちは離れません」
「私も同じです。今の私がいるのはLのおかげなのですから」
ティーカップを下ろしたクリスティーナとチェントニオは、Lに対する深い愛情と感謝を表した。
今の彼らには小銭かもしれないが、数年前にエレナが施した後援がなかったら、彼らはこの場にいなかったかもしれないのだから。
ラファエルは黙って微笑みながら自身の心をのぞかせる。
彼がサロンに残った始まりと終わりにはエレナがいた。
雰囲気が盛り上がるとエレナが本論を切り出す。
「みんな無事で何よりです。私を信じてついてきてくれましたが、そのせいで怪我をされたら私は生きていけないと思います」
「浴室から出たら、私の机にメモが残っていました。そのおかげで大きな事故を免れたので良かったのですが、今もその馬車に乗っていたらと思うとゾッとします」
謎のメモのおかげでクリスティーナは災いを免れることができた。
もしいつものように馬車に乗っていたら、車輪が外れて大事故に繋がっていただろう。
「私も演奏会を終えて帰宅する馬車の中にメモがありました」
「そうなのですか?」
「メモがなかったら、私は火に包まれて死んでいたかもしれません」
ラファエルを除いたクリスティーナとチェントニオは大公家の脅威を受けた。
事故死に偽装しようと手を使っただけに、適時に対処できなければ命に別状があったかもしれない。
「ところでL、一体このメモは誰が持ってきてくれたのですか?」
「私も気になっていました。どうやって知ってメモまで残したのか、その方々がもっと凄いと思います」
エレナは微笑んだ。
「私も直接見たことはありません」
「Lもですか?」
「はい、あまりにも神出鬼没な方々ですので。明らかなことは、こちらの分野でこの方々より優れていることはできないということです」
エレナの頭の中で、ニヤリと笑うレンの姿が浮かんだ。
(情報団体マジェスティ)
エレナは最初にその話を聞いたとき驚いた。
ギルドで扱えない情報を分析するのに驚異的な実力を持った集団が存在することだけでも驚くが、その集団の首長がレンだという事実に驚愕したのだ。
学術院でエレナを疑って正体を把握したのも、もしかしたらそのような勘のためかもしれないと納得した。
マジェスティは隠れ家と暗行にも優れている。
密かにクリスティーナとチェントニオのそばに留まり、大公家の陰謀を把握しただけでもそうだ。
改めてエレナはレンが味方だという事実に安堵した。
敵の時はこの上なく厄介な存在だったが、味方になると、こんなにも頼もしい存在だったとは。
「ああ、外出する時は必ず傭兵たちを同行してください。まだ安心するには早いですから」
エレナの老婆心にクリスティーナが微笑む。
「そうしようと思います。ほとんどの傭兵が荒っぽいのに、Lが送ってくれた方々は口数も少なく、とても頼もしいんです。まるで、私にも騎士ができた気分です」
「私もです。一緒にいると心強いです」
「良かったですね」
エレナの口元に笑みが広がった。
彼らに付けた傭兵たちは、ヒュレルバードが秘密裏にギルドに訪ねて厳選した者だ。
厳しいヒュレルバードの目に叶った者たちだから、これ以上頼もしい存在はいないだろう。
「これを受け取ってください」
3人はエレナが渡す金色の模様の封筒を受け取った。
「招待状です」
「招待状ですか?」
「もうすぐサロンの別館が完成するんです」
「ついに!」
シークレットサロンの別館は、みんなの関心の的だった。
本館と比べて4倍近く大きい規模で、帝国で一度も披露したことのない様式で建てられただけに期待も大きい。
大公家のノブレス通りの先行公開に歩調を合わせて動いた。
元の歴史通りならノブレス通りが持っていくべきだった耳目と関心、有名税を奪うためだ。
「また、その日は私にとって意味のある日なのです」
「意味ですか?」
「光栄にも皇太子殿下が爵位を下賜してくださるのです」
顛末を知っているカリフを除いた三人が驚愕する。
つまり、エレナが帝国の貴族になるという意味だったからだ。
「Lが貴族になるなんて・・・、涙が出るほど嬉しいです。早く帰らなければなりません。Lのために用意したドレスがありますが、それでは足りないようですから」
「カリフさんが新曲の発表を準備するように言ったのは、この事だったのですね。L、心配しないでください。すでに楽団と呼吸を合わせていたので、別館の規模に相応しい最高の演奏会を見せることができるでしょう」
エレナは自分のことのように喜んでくれるクリスティーナとチェントニオを見て深い感動を感じた。
ラフェエルも心から祝った。
個人的な関係を隠そうと言葉を慎んだが、「おめでとう」という一言に込められた真心は深かった。
ヒュレルバード自ら厳選した傭兵なら安心ですね。
マジェスティもいることですし、巨匠たちの安全は確保されたと思います。
いよいよ別館の完成。
何も悪いことが起きなければいいのですが・・・。
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