こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は183話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
183話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 慣れた清涼な香り
ジェレミーは気絶した二人を部屋まで運ぶことに成功した。
アグリチェで磨き上げられた技術がなければ不可能だったので、彼は生まれて初めてアグリチェでの苦労がすべて無駄ではなかったと考え、自らの成就を自画自賛する。
もちろん夕方に起きたフィペリオンの二人は、昼間に花園で起こったことをアグリチェに抗議した。
しかし、彼らの主張とは違って、二人の体からは何の外傷も発見されなかった。
首に残っていた赤い手の跡も、いつの間にか跡形もなく消えた後。
誰も知らなかったが、それはデオンの行動で困難になるかもしれないアグリチェ、より正確に言えばロクサナのためにカシスがした行為だ。
そのような理由で二人の言葉を立証する他の証拠や目撃者も出てこなかったうえに、またユグドラシルに入場する時から二人の家門の間に摩擦があったことを皆が知っていたため、結局そのことはうやむやに終わった。
ジェレミーは罪のない口論に遭い、ひどく悔しいふりをし、人前で見事にしらを切った。
「デオン、あの狂人」
そんな頭の悪いことを解決して帰る道中、彼は一瞬、肝を冷やしたデオンに向かって悪口を連発する。
「気が狂っているのは知ってたけど、ここまで狂ったことをするなんて」
今すぐにでも彼を訪ねて殴らなければ満足できそうになかった。
しかし、デオンはその間に地面に消えたのか、花園で会った後からユグドラシルをどれだけ探しても髪の毛一本も見つからなかった。
そのため、ジェレミーの心は更に荒れている。
ロクサナに会いに行こうかと思ったが、ちょうど先に手を加えなければならない顔が浮かんだ。
そういえば、昼のお茶会の時、シャーロットを自ら再教育しなければならないと誓ったところだった。
ジェレミーはしばらく使わなくなり、むずむずした拳を握ったり伸ばしたりしながらシャーロットの部屋に向かう。
夕方遅く、ロクサナは誰かに会いに行く途中だった。
静かな廊下に小さな足音が響く。
とうとう彼女の足が止まったところで固く閉ざされていたドアが開いた。
まるでロクサナが来たことを目で見なくても知っていたかのように自然な流れ。
ドアの隙間から出てきた手が彼女を中に引き寄せる。
背中から鳴り響くドアが閉まる音が鮮明だった。
ロクサナを引き寄せた人物は、とても近い距離にいる。
そのためか、慣れた清涼な香りが鼻先近くをくすぐった。
顔を上げるやいなや彼女を見下ろしていた金色の瞳と視線が合う。
ロクサナは彼の名前を呼んだ。
「カシス・・・」
しかし、続いて頭を下げたカシスがすぐに彼女の唇を塞ぎ、それ以上言葉を続けることができなかった。
まだ吐き出せない声とともに息も奪われる。
ロクサナは思わず反射的に後ろに退こうとしたが、背後にはすでに硬い壁が立ちはだかっていた。
ロクサナはカシスと話をするために訪れたのだ。
事前に蝶を送ったので、カシスも彼女が来ることを予想していたようだった。
「ちょっと待って、カシス・・・」
しかし、カシスはロクサナが唇を離して何かを話そうとする度に隙間を与えずに舌を押し込んでくる。
それにいつ間にか腰を包んだ固い腕が彼女を引き寄せ、隙のないほど体がピッタリ密着した。
強制するような荒々しい動きではない。
カシスの行動は、いつでもロクサナの拒否を許す余地が残っているように感じられた。
それでも今回のキスはいつにも増して執拗に彼女を追い詰めてくる。
このように一言以上も許さず、激しく唇を重ねてくるのを見ただけでも分かった。
言葉で表現する自由を剥奪されたため、カシスを切り離すには行動で意思を示さなければならない。
おそらくロクサナが手を上げて彼を押し出せば、カシスは無理せずに簡単に退くことは明らかだろう。
今まで彼女を尊重してきたように。
しかし、ロクサナは触れ合った体を取り外す代わりに、向かい合った顔に手を当てた。
羽のような手が頬に触れると、カシスが一瞬止まる。
ロクサナはゆっくりと手を動かし、カシスの顔に触れた。
カシスがなぜこのような反応を見せるのか、ロクサナも分かっていない。
だから、今はこうやって彼を撫でてあげたかった。
触れている体から伝わっていた揺れ動く気運が追い風になった船のように徐々に静まり始める。
まるでロクサナの手が鍵だったかのように、ピッタリと噛み合っていた唇がゆっくりと剥がれた。
静かな金色の瞳と再び近くで視線が合う。
今度はロクサナが先に唇を重ねた。
さっきよりも柔らかいキスが続く。
再び唇が落ちた後、カシスが低く彼女の名前を呼んだ。
「ロクサナ」
「うん」
遅滞なく返ってきた返事にカシスは息を吐き出す。
指先に触れた温もりと近くで絡む視線、そして耳元に響く声に、騒がしかった彼の心が一気に元の場所に戻った。
ロクサナは、カシスが昼間のことについて尋ねてくると思っている。
彼が席を外した後、デオン・アグリチェと何の話をしたのか。
「私は・・・」
しかし、続いてカシスの口から流れ出たのは、彼女の予想とは少し違う内容だった。
「デオン・アグリチェが君に無闇に振る舞うのが嫌だ」
カシスは一瞬、小さく震えたロクサナの手を抱きしめる。
「彼があなたの体を傷つけるのも嫌だ」
3年前、アグリチェにいた時からずっとそうだった。
「あいつのせいであなたの心が傷つくのは、これ以上容認できないほど腹が立つ」
久しぶりにロクサナとカシスが二人きりに。
カシスのロクサナへの独占欲。
お互いがお互いを求めている関係ですね。
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