こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は189話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
189話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- イカサマ
「あり得ない・・・!」
「話にならないな」
それから1時間後、アグリチェの人々が嘲笑しながら、手に残ったカードをテーブルの上に撒いた。
「ルールも全部そっちで決めたし、席の配置と順番もくじ引きだったし、あくまで正々堂々とした勝負だった。そうじゃない?」
「フィペリオンは結果に承服する謙虚な心がけが足りないようだ。とにかく、アグリチェのように正直で清廉潔白なところがないのだから」
「そんなこと言わないで。さっきから納得できないと言って、もう9回もやったのに、全部負けたから現実否定にもなるよ」
図々しいほど平然自弱な言葉にフィペリオンの3人は歯軋りした。
これは詐欺だった・・・!
このずる賢いアグリチェの奴らが何かずる賢いイカサマをしたに違いない。
確かに心証はそのように固まっているが、一体どんな汚い手を使ったのか、どれだけ目を洗って探しても全く分からなかった。
「とにかく私たちがまた勝ったね」
「だけど、まだ認められないと言うなら」
騒いでいたアグリチェの兄妹が約束でもしたかのように、一度に瞳を滑らせた瞬間。
さっき初めて休憩室のドアを開けた時のようなゾッとする感じがあっという間に背筋を覆う。
「えーと。賭けられる爪がもう一つ残っているのか」
「じゃあ、最後にもう一回やろうか?賭け金は次のゲームが終わったらまとめて支払うことにして」
賭けを始めた時からナイフを鋭く研いでいたアグリチェの女性が鼻歌を口ずさむ。
その冷たい音が強迫的に鼓膜を引っ掻いた。
「やっぱりそっちの方がいいよね?」
「うん、今爪を全部剥いだら血まみれになってカード遊びができなくなるし」
バン!
「笑わせるな!卑劣なアグリチェとの勝負を誰が認めると思って・・・!」
デュランがテーブルを叩きながら席から飛び降りた瞬間、目の前から飛んできた何かが彼の肌を切って通り過ぎた。
ちくちくした感覚にデュランは反射的に固まる。
「デュ、デュラン!」
デュランが少し魂が抜けて頭を下げると、一体いつ投げたのか分からないカードがテーブルの上に置かれた彼の指の間に鋭く刺さっているのが見えた。
鋭い表面に擦れた皮膚から血が流れる。
信じられないことに、その赤い糸線が引かれた位置は10本の指のうち9本、その中でも正確に爪の根が始まる地点だった。
よく研がれたナイフが、さっきのように食卓の真ん中で鈍い音を立てて刺さる。
「最後にもう一回やるなら座って、それとも」
デュランが当惑して顔を上げた。
すると、洞窟の中の野生動物の群れのように生きる幼い眼光を放つ十数組の目が待っていたかのように彼を見抜く。
「私たちが貰うことにした爪9本。今すぐ出して」
首の後ろが皺くちゃになるほど陰惨な声が無慈悲に両耳をほじくり返した瞬間、フィペリオンの人々は体面さえ忘れて慌てて席を蹴ってしまった。
「う、うわぁ!」
アグリチェの兄妹たちは、大声を出しながら先を争って部屋を出る彼らを捕まえなかった。
何人かは呆れたように舌打ちし、何人かは爆笑している。
「まったく、たかがこの程度で逃げるほど怖がりだったのか?大したことないな」
「あはは!見て!尻に火がついた子馬のように逃げているよ!」
アグリチェの兄妹たちも本気で爪を抜く気はなかった。
彼らは醜く逃げた敗者たちを楽しく嘲弄し、勝利を満喫する。
「はは・・・」
しかし、喜びは短かった。
しばらくして休憩室の中に不自然な静寂が舞い降りる。
「・・・ところでジェレミーにバレたら、私たちは殺されるんじゃ?」
あっという間に周辺の温度がグンと下がった。
「なんで?本当に爪を抜いたわけでもないじゃん」
「もしかして、あのビビリたちが本当に自分たちの首長に告げ口するんじゃないよね?」
兄妹たちはしばらくお互いを交互に見つめる。
突然向き合った瞳が強烈に輝いた。
彼らは獲物を目の前にした鳥の群れのように騒々しく騒ぎ始める。
「私たちがあいつらの監視を引き受けるよ!」
「いや、私が!」
アグリチェで新しいオモチャができる度によくあった騒々しい光景がユグドラシルでも繰り広げられる。
「どいて、どいて!あいつらは私たちが・・・、ハッ!」
しかし、彼らは半分開いたドアの外に飛び出すやいなや、ビックリして動きを止めてしまった。
じっと立っているだけでも溢れる存在感を発する男が休憩室から飛び出してきた彼らを見て、目を細める。
黄金色の瞳が少し前にフィペリオンの人々が行商した後方にチラリと向き、アグリチェの兄妹たちに再び滑った。
ただその些細な動きだけでも、アグリチェの兄妹たちは身震いする。
その時、ロクサナの蝶が休憩室のドアのそばに静かに現れた。
カシスに注意を奪われたアグリチェの兄妹たちは頭上に現れた蝶に気づかなかったが、カシスはそれをすぐに目に入れる。
イカサマに関してアグリチェの人々に勝てるはずがないですよね。
この事がジェレミーにバレたら大変ですが、その前にカシスと遭遇。
カシスはどんな行動に出るのでしょうか?
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