こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は112話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
112話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 無気力②
フレイヤは、すぐに震える口元を上げた。
「かわいそうなイース。彼があなたの実体を知ったらどうなるか本当に気になりますね」
「そちらが気にすることではないはずですが。テーマ把握できないのは相変わらずですね」
「テーマを把握できていないのは夫人だと思いますが。北部全体を侮辱したという自覚はされているのですか?」
「ああ、どうか自分の立場を把握してください。せいぜい侯爵家の長女のくせに北部の主人のように騒がないでください。馬鹿にすべきか可哀想と思うべきなのか」
「な、何ですって?」
青白い顔が瞬く間に真っ赤に染まった。
実に鑑賞しがいのある珍しい風景だったが、そのような気分にはならなかったので、私は濡れた手の水気が四方に飛ぶように振ってハンカチで仕上げることに集中する。
ブルブル震えるフレイヤが再び何かを言い出す刹那。
「・・・フリ、あなたここで何をしているの?」
突然登場した私たちのフレイヤがトイレの中に入るやいなや言った言葉だった。
雰囲気がとても尋常ではなくて、一瞬私に言ったのかと思ったほどだ。
二人で喧嘩でもしたの?
まあ、私の知ったことではないけど。
「フリ?」
「・・・トイレに来ただけよ」
ああ、すぐさま言い聞かせると思ったのに、なぜかフレイヤはまるで言い訳をするような口調で誤魔化して急いでトイレを出ていく。
その間、私はハンカチを折り返して懐に入れ、体を回してドアのそばに静かに立っているエレニアの横を通り過ぎた。
「ルビ、大丈夫ですか?」
こんな皮肉なら少し斬新だけど。
実に予想をはるかに上回る突拍子もない質問に違いないが、あえて底意を知りたくはない。
しばらく立ち止まって振り向くと、無表情な赤い目が瞬く間に点滅した。
「私が大丈夫じゃないことは何がありますか?」
エレニアはしばらく何も言わなかった。
代わりに、らしくないように、何か言うようではないように唇だけを動かしている。
何の会話が交わされるかは明らかだった。
さっきの2回戦だろう。
私が非難を受けるのは当然だったが、相手がうるさいフレイヤなので、拍子を少し合わせただけ。
エレニアともそうしたくなかったので、そのまま足を運んでトイレを出た。
「なあ、ガラール」
「どうしたの、アイバン?」
「あなたは公子妃がこの神聖なカーテンを破って飛び降りることができると思うか?」
一瞬聞き間違えたと思い、ガラールは何の返事もしなかった。
「カミュ、アイバン。私たちの隠しているのは一体何なの?」
「・・・え?何を言ってるんだ。そんなお前こそ何か隠しているんだろ!?」
待っていたかのようにカッと反応するカミュの姿は、誰が見ても不審を越えて精神状態が疑わしいほどだ。
アイバンで言えば、今は似合わないため息を相次いで吐きながら一ヶ所を凝視している。
ガラールはその視線に沿って視線を向けた。
「君の質問の要は、万が一、イースケが試合中に怪我をした場合、公子妃が平静を失って突発行動を見せるのではないかと心配だ、ということか・・・?」
「・・・そうじゃなくて」
「じゃあ一体何を心配しているの?今日は何ともなさそうだし。むしろ昨日よりもっと平然としているみたいだけど」
それがまさに問題なんだ。
その言葉を飲み込みながら、アイバンはしばらくカミュと複雑な視線を交わした。
一晩中二人が頭を掴んでそれなりに悩んだ結果、ひとまずガラールなどと相談する前に、先にルードべキアと話をしてみることに計画していたのだ。
それで朝早く訪ねたが、やつれた顔のエレニアが彼らを迎えるではないか。
心配そうな彼らにエレニアは、ある客観的な情報を伝えるような淡々とした口調で昨日の騒動について打ち明けた。
オメルタ家は、すでに一度女主人の悲劇的な最期を経験している。
そのようなことが再び起きれば、皆どうなるかアイバンは想像すらできなかった。
頭が張り裂けそうに痛むと同時に怒りが沸き起こる。
気持ちとしてはこのまま飛び出して、あそこの図々しい面持ちで座っているボルヒアを一気に殺してしまいたかった。
ずっと見守っていると、そうではなく、今日のルードべキアの雰囲気は本当に変な気がした。
彼女らしくないというか、人が急に変わったというか。
彼らが知っているルードべキアの普段の姿と昨日の混乱などを考慮すると、意外を越えて不慣れな感じだった。
さっき短くても話をしてみるつもりで近づいてみたが、全く見たことのない目つきで眺めてくるではないか。
正直、アイバンはルードべキアが自分を見るやいなや青ざめたり、酷く落ち込んでいると思った。
ところが、あんなに空っぽのような無味乾燥な顔だなんて。
呆れたというよりは当惑感が、当惑感よりは心配が先だった。
今にもどこかへ行ってしまいそうな顔。
何の未練も感情もなさそうな顔。
ま、まさか本当に・・・。
アイバンは両手で頭を抱えた。
今や、自分たちがイースケの方をもっと心配すべきか、ルードべキアの方をもっと心配すべきか、まったく分からない。
おかしなことだったが、とにかくそうだった。
今すぐ何か行動をとりたくても状況が状況なので何もできない。
まさに飴のようなこと、試合が終わるまで全て手をこまねいて焦って待たなければならない飴のような境遇なのだ。
一体誰がこのような大会を作ったのか、いつまでも地獄で腐っていてほしい。
ルビの様子がおかしいことには気づいているようです。
試合が終わるまで何事もなければいいのですが・・・。
https://recommended.tsubasa-cham.com/trash-of-the-counts-family-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/survive-maid-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/mother-fairy-tale-matome/
https://recommended.tsubasa-cham.com/empress-love-matome/