こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は125話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
125話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 非常事態
チェシアレの言葉通り、エレンディル全体の魂が抜ける事態。
一瞬全員が完全に無欠な不動状態になった中、誰かが呟いた。
「まさかあれは・・・」
その次に何と言おうとしたのか、先を争って走ってきた近衛兵たちによって阻まれてしまう。
「大変なことになりました!」
「非常事態です!今、エレンディルのあちこちに霜竜が・・・!」
「ロンギヌス騎士団長が直ちに集合命令を・・・!」
外から緊迫した足音と叫び声、悲鳴と悪口とその他のあらゆる混雑した騒音が入り混じって聞こえてきていた。
あちこちがゴチャゴチャしている中、私を捕まえた手が私を押しのけて誰かの腕に押し付ける。
「兄さん・・・」
「頼んだ、エレン。エンディミオン、お前も一緒に残れ」
イースケの声は、先ほどの暴走に劣らず冷静だった。
「はい」と叫んだ黒髪の従者が近づいてきて、私の肩にマントを巻く。
気のせいか、一連のショックで大きく固まった金色の瞳が特に純粋に感じられた。
「ルビ、私は・・・、私たちは・・・」
「早く動かなければなりません」
素早くエンディミオンの言葉を遮ったエレニアが、私を抱きしめるようにして先頭に立つ。
すぐにでも気絶しそうだったにもかかわらず、舌が勝手に回った。
「イース、ダメです!あなたは今・・・」
いつものような状態じゃないって。
いくら主人公だとしても大丈夫なはずがないじゃない。
仲間たちと一緒に素早く飛び出したイースケが、しばらく立ち止まって最後にこちらを振り向いた。
ほんの一瞬、そして私がまだ話を続ける前に、また首を回して遠ざかってしまう。
私を捕まえた手が再び私を導いた。
ぼんやりと何かに取り憑かれたように固まって私を見つめているフレイヤを見たような気がしたが、気にすることではなかった。
すれ違う全ての人が同じように魂が抜けた目つきをしているから。
「アベス宮殿封鎖!アベス宮殿封鎖!」
「宴会場を封鎖します!全員、私たちについて避難室に・・・」
いくら北部の土地っ子だとしても、祭りの真昼に竜が宮殿を襲う状況に慣れているはずがなかった。
まして今回の祭りで、魔物に生まれて初めて接した外国人が集まっている状況。
エンディミオンとエレニアに支えられながら、私は短いといえば短く、長いといえば長い時間意識が勝手に行ったり来たりしているような気分に。
しきりに抜け出る精神線を掴もうと努力する私の耳に、遥かなる子守唄のような囁きが絶えず響いていた。
「すみません、ルビ。本当にごめんなさい」
「・・・止まって・・・」
「知っておくべきだったのに・・・」
何を言っているの?
一体エレニアが私に謝る何かがあるの?
私の肩に巻いていた彼女の手を辛うじて掴む。
「止めてください・・・。どうか止めてください」
私の切迫感が感じられたのか、近衛兵たちについていく人々を追いかけてきた動きがしばらく止まった。
私は息を切らして瞬きをする。
「放してください、私は・・・」
「ダメです、奥様」
エンディミオンは私が何を言おうとしているのか気づいたかのように、私の前に立って断固たる身振りをした。
「これは人為的な事態です。今、都市のあちこちで魔晶石の跡が発見されたとのことです。魔晶石の呼びかけに取り憑かれた魔物たちは完全に理性を失っています。いくら奥様でも・・・」
「私しかいません、それを知っているじゃないですか」
「ですが奥様・・・!」
「一体どういうことですか?」
ぼんやりと私たちを交互に見ていたエレニアが鋭く割り込んだ。
エンディミオンは悩んだ表情を浮かべている。
「それが・・・」
「エレン、後で全部説明します。今すぐ他の所に行かなければなりません」
「駄目です。今この状態で、一体どこに行こうとしているのですか?」
激しく歪んだ赤い目が激しく揺れた。
なぜ彼女がこんなに苦しそうに見えるのかは後で突き止める問題だ。
私だけだったから。
このよく計画された災難に変数を起こすことができる人は私だけだろうから。
「これを計画したのは私の兄です」
「え?」
「今頃一人でエレンディルにいると思います。とにかく兄がしたことですから私にも一抹の責任があるんです」
「それが一体ルビと何の関係が・・・」
「私に申し訳ないとおっしゃいましたよね。本気だったら、どうか今イースがいる所に私を連れて行ってください。見れば理解できると思います。全部理解すると思います、エレン」
本当の夫婦になったあの夜、私の夫は私に望むことを言ってみろと言った。
その時、私は家出した友達について言及し、彼らと一緒にあなたのそばにいたいと言った。
そうすべきではなかっただろうか。
彼が今この瞬間、竜にどう対処しようとしているのか、私に分からないはずがない。
だから・・・。
「お願いします、エレン。エンディミオン卿。彼に何かあれば、私はこれ以上生きられないでしょう」
阿鼻叫喚だった宴会場は、いつのまにか閑散としていた。
固い顔で私を見つめていたエレニアが、エンディミオンと視線を交換する。
ほんの数秒に過ぎないその瞬間が永遠のように感じられた。
「・・・とりあえずここから出ましょう」
ルビは確かに魔物と意志を交わすことができますが、暴走している魔物には効くのでしょうか?
イースケも彼女の気持ちを知っているから竜にも攻撃できないのでは?
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