こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は93話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
93話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 市内のお祭り②
「なかなかだね、ルビ。それで嫉妬したの?」
「いいえ。ただ、お兄様があんなに楽しんでいる姿を見るのが久しぶりだから」
「揶揄う楽しさがあるんだ。今だけ見てもそうだし、君はいつもこう監視されているみたいだね」
その可能性が全くないわけではなく、一体何もすることのない聖騎士が私たちの後をこっそりついてきているのか、私も知る術がなかった。
本当にイースケがそうさせたのかな?
それとも純粋に私たちを嫌う奴同士で組んだ行為かもしれない。
いずれにせよ、私たちには今更のような問題でもなかった。
「まあ、私はどこでもいつでもこんな身の上です。だから、いつも家に帰る日だけを描いています」
「今回、そうしようと思ったんだけど他でもない君が仕事を難しくしたんじゃないか。愛らしい妹よ」
今回そうしようとしたって!?
チェシアレが私の手をギュッと掴んだせいで再び汗が湧いたが、見上げた彼の顔はどういう考えなのか優しさそのものだ。
濃い青の瞳が意地悪そうな茶目っ気で輝いた。
「とりあえず、あれから引き離そう」
私たちだけで面白い秘密の遊びでもしているような口調だ。
「脂っこくて砂糖だらけのものばかりじゃないか」
「寒い国だからそういうのもあります」
そもそも大切に育てられたあなたが町の見物をするのが好きだということ自体が不思議なことだけど。
私が引き止めるかどうかにかからわず、チェシアレは「ロマーニャでもそうだったように」、色々な露店を覗き込み、愚痴をこぼしていた。
「ありがとう。ところで君も首都見物が初めてだなんて不思議だね」
私が北部に来てどんな境遇になるか分かりきっていながら送ったくせに。
呆れたが思わず微笑んでため息をつくふりをする。
「ロマーニャ王女の運命ですよ。私にこんな見物をさせてくれる人が、お兄様以外に誰がいると思う?」
「そうかな?こうしていると昔のことを思い出すね。あのクリスマスを」
私たちの視線が意味深長に絡み合う。
クリスマスがいつを意味するのか明らかだった。
一昨年ぐらいだろうか、チェシアレと夜明けを過ぎて帰った日、なぜか酔ったまま待っていた父と出会ったクリスマス。
私が見ているかどうかにかかわらず、父は寵愛する完璧な長男を相手に卑しい母の血が混じってそんな浅はかな趣味を持っているのかとか、何か言ってあらゆる聞いたこともない悪口を浴びせた。
そもそも子供たちの母親を選んだのは父親本人なんだけどね。
なぜあえて今そんな不快な記憶を持ち出すのか。
「私はあの時本当に怖かったわ。父がお兄様を殴るんじゃないかと思って」
ニヤリとした笑いが彼の口元に広がる。
ほとんど嘲笑に近かった。
「実は私も少しビビったよ。父が私を殴ることは絶対にないけどね」
そりゃそうだよ。
父はあなたを寵愛する一方で恐れているからね。
偉そうな親子関係は、どこでも本当に複雑だ。
そのように雑談しながら、私たちはしばらく歩き回った。
エレンディルの祭り通りはロマーニャのそれとは比べ物にならなかったが、寒い国ならではの文化と特色がよく溶け込んでいて、それなりの趣がある。
私の隣にいる人がチェシアレでさえなかったら、安心してこの風景を楽しむことができただろう。
しかし、私は目に何が入ってきて、何が面白そうなのか全く気にすることができない状態だ。
時間が経つにつれて緊張感がますます高まっていく。
そしてついに頭の上に落ちる光が赤い黄昏の色に変わった時、終始一貫して私の手を離さず休む暇もなく足を運んでいたチェシアレがついに空を見上げてつぶやいた。
「あまり楽しくなさそうだね、ルビ」
「私が?冗談でしょ?」
「このまま神殿に帰ろうか」
青黒い髪が夕焼けに染まっている。
そっと私を見下ろす青い目にも、どこか赤い気が幼かった。
来るべきものが来たね。
毎回こうやって油断させようと引きずって、いきなり入ってくるのは本当に悪趣味じゃない?
これまで一言もなく黙々と周辺をうろついていた案内人がチェシアレとチラッと視線を交換する。
しばらくして私たちは来た道を戻り、広場の近くに停めておいた馬車に乗り、神殿へ向かった。
チェシアレも危険ですけど、父親も要注意人物ですよね。
イースケとの会話で癒されたい・・・。
神殿へ戻ることになりましたが、いよいよ本題に入るのでしょうか?
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