こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は124話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
124話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 新たな訪問者
「ノエル様、ダンテ様が怪我をされました」
「何だって!」
ノエルは思わず大声で叫んだ。
ダンテが怪我をしたという言葉にノエルの目が揺れる。
「早く言って治癒術を持った人形を呼んでこい!ダンテが死んではダメだ!」
あたふたと階段を駆け降りる彼を新しい人形が再び声をかけた。
「ノエル様、ダンテ様が___」
「分かってる!今すぐ行くよ!」
ノエルは1秒も無駄にする時間がないかのように、人形をさっと通り過ぎて騒ぎが聞こえてくる場所に向かう。
人形は瞬く間に遠ざかり始めたノエルの後ろ姿を見て、首を傾げる。
主人から違う命令がなかったので、人形は引き受けた仕事をするために再び来た道を戻った。
しかし、彼が向かった場所は人形と人間が荒々しく絡み合っている場所ではなく、ベルティウムの正門がある場所。
しばらくして人形は目の前に現れた男に描いたような笑みを浮かべながら言った。
「ノエル様が今すぐいらっしゃるそうです」
カシスはその話を聞いて首を傾げる。
先ほど人形がノエルを訪ねて伝えようとした言葉は、ダンテの負傷に関連した便りではなかったのだ。
ノエルの考えとは異なり人形がまだ繋げられなかった言葉は、「ダンテ様が席にいなくて、やむを得ずノエル様にすぐ便りを伝達しに来ました」だった。
本来、家門の首長であるノエルに当然知らせるべきことがあれば、彼の腹心であるダンテに代わりに言葉を伝えるよう人形たちに命令語が刻印されていた。
万事面倒くさがるノエルのため。
ところが今はダンテが見えなかったので、ノエルにすぐ便りを伝えに行ったのだった。
ユグドラシルの会議内容を伝えに来た人を中に入れない理由がなく、人形たちはカシスを直ちににベルティウムの中へ案内する。
カシスは笑っている人形から視線を離し、遠くに視線を固定させた。
妙に散漫な空気が彼にまで流れ込んでいる。
「それではこちらへどうぞ。私が案内を___」
「必要ない」
カシスの足取りは、人形が案内しようとした方向とは違う場所へ。
「どこにいるのか分かる気がするから」
もちろん、彼が探しているのはノエル・ベルティウムではない。
「ねえ?さっきみたいに騒いだら?」
視野の半分が真っ赤だ。
熱した咽頭で焼けるような痛みが神経を使って這い上がっていた。
「急に静かになったのね、面白くないわ」
花吹雪の中に広がる声に、ニックスは視線を持ち上げる。
白く砕け散る花びらの間から自分をこんな風にした女の姿が映っていた。
下に垂らしたロクサナの手から赤い血が滴り落ちている。
もちろん、それは彼女の血ではない。
先ほど摘出したニックスの赤紫色の眼球がロクサナの手から堕落した。
グシャッ!
彼女はそれを一気に踏みつけて破壊する。
温情のない赤い瞳でニックスを凝視する姿は、まるで堕落した地上に降りてきた悪魔のようだ。
「こんな真似をしていいと思っているのか!」
ニックスは血の流れる左目を手で押さえながら叫ぶ。
「私を殺せば、お前の立場はかなり困るはずだ」
ニックスは戦闘用人形ではなかったが、かなり優れた武力を持っていた。
そのため、魔眼の能力がなくてもロクサナ・アグリチェを簡単に制圧できると思っていたのに、彼女はただ者ではなかった。
ロクサナの言葉通り、彼女が自分をここまで追い詰めるのに、本当に毒蝶は必要ではなかったのだから。
「これは単なる脅迫じゃない。私はノエルの所有する人形で、お前はノエルの招待でベルティウムに来た客だ」
ニックスの青い瞳がロクサナを猛烈に睨んでいた。
もちろん応接室から続いた攻防で傷ついたのはニックスだけではない。
ところが、なぜかロクサナは負傷の影響を少しも受けていないように依然として元気に動いていた。
致命傷ではないからなのだろうか?
ニックスは、さっきからロクサナの隙を見出そうと血眼になっていた。
しかし、目の前の女から隙は全く見つからない。
そしてテラスを通って外に出たところだった。
ノエルとダンテに状況を伝える連絡係兼盾として使う他の人形を探したが、どうしたことか影一つ見つからない。
これは明らかに不自然なことだ。
「他でもないベルティウムでお前が私を害することになれば絶対に見過ごすことはで着ないだろう。それを口実に、ノエルはお前を縛っておこうとするはずだ」
そして方向を変えて騒音が押し寄せるところに移動している途中、ニックスは自分を探す人々の声を聞いた。
その声は確実に後園の人間たちのものだ。
簡単に侵入したカシス。
久しぶりにロクサナとカシスが再会出来そうですね。
ニックスに対して容赦がないロクサナ。
ロクサナがニックスを破壊したことを知られれば、さすがにマズイのではないでしょうか?
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