ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【186話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は186をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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186話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 秘密の計画

ロクサナは明かりの消えた暗い部屋に座って、ユグドラシルのあちこちに放した蝶を一つずつ呼び寄せた。

ユグドラシルで親睦会が開かれてから、いつの間にか一週間が過ぎた。

途中で他の変数がない場合、親睦会はほぼ一ヶ月程度で日程を決めている。

ベルティウムに送った使者がユグドラシルに送ってきた報告書によると、3〜4日後にはノエル・ベルティウムが到着する予定だという。

そして・・・。

デオン・アグリチェ。

前回の花園での出会い以来、ロクサナが彼を再び見たことはない。

しかし、彼の存在感だけは目に見えない今も依然として鮮明だった。

いつものように、それは嬉しくない気分で。

カタカタ。

その時、下から広がった小さな音がロクサナの想念を破った。

テーブルの上に置かれた物が思わず動いた指に引っ張られ、ガタガタという音を立てる。

それは親指の爪ほどの大きさの石。

もちろん平凡な石ではなく、その表面には呪術が刻まれていた。

「・・・」

ロクサナの瞳が少し暗く霞む。

誰にも言わなかったが、実はロクサナがユグドラシルに入ってくる前に立ち寄ったのはシエラがいる邸宅だけではない。

彼女は中立地域と接する最も近いアグリチェの領域、その中でも一つの魔物生息地に行ってきた。

この石もそこから持ってきた物。

これは魔物を捕獲しやすいように一堂に呼び集める機能を持っていたので、それで邸宅の魔物飼育場を埋める度に使っていたものだ。

しかし、ロクサナが持ってきた物はまだ最後の一線を画していない未完成の呪術石だったため、入り口での検閲に引っ掛からなかった。

どうせ今ここで呪術を完成させても、ユグドラシルの中では効果がないはずなので、今すぐは役に立たないだろう。

しかし、入り口の外でなら十分な使い道があるはず。

 



 

ただし、ロクサナは呪術石を使うかどうか、まだ一つの決定を下していなかった。

数日前の夜、カシスと会った後からは仕方なく、さらに気まずい気持ちが生まれた。

彼女は呪縛石を弄りながら、今度はガストロ家の宿舎に植えておいた蝶と視覚を共有する。

今回の親睦会に出席したガストロ家の一部は、一日の大半を宿舎に閉じこもって過ごしていた。

それでも宿舎に人が最も多く空く時は、午後5時から7時の間で多少の流動性がある方だ。

「もし実行することになれば、この時が少ないでしょうね」

ロクサナが現在考えている計画は二つ。

こちらもまだ最終的に心を決めていないのは同じだったが、長く悩む時間はない。

ロクサナはガストロ家の数人が部屋で怪しい動きを見せるのを観察し、テーブルの上の物を片付けて席から立ち上がった。

そしてしばらくして、宴会場に向かう廊下で先日から待っていた人に遭遇する。

 



 

「ロクサナ、久しぶりだね」

「グリセルダ」

グリセルダはいつものような顔で笑っていた。

その姿や口調は、まるで昨日会って別れた人のよう。

「いつ来たの?」

「四日前くらいかな」

「ところで、いつまで知ったかぶりをするつもり?寂しいわ」

グリセルダの言葉にロクサナが首を軽く傾けながら唇の先をゆっくりと持ち上げた。

どうせロクサナ側でもグリセルダがユグドラシルに入ってきたことを知りながら先に探さなかったので、本気ではない。

グリセルダもそれを知っていた。

「面白い見物が多くて退屈だとも思わなかったよ。特にロクサナ、あなたを見るのが一番面白かったわ」

グリセルダが笑いながら手を伸ばしてロクサナの髪を撫でる。

「これまで機会がなくて、あなたと私が一緒にユグドラシルに来たことはなかったでしょう?でも、こんなに面白いと知っていたら、もっと早くポンタインでもデオンでも片付けて、私が和合会に参加すればよかった」

グリセルダの言葉通り、今までは機会がなく、この二人が一緒にユグドラシルの和合会に同行することはなかった。

「なるほど、アグリチェでも一番乱暴な二人の獣に簡単に首輪をかけた人らしいわ」

歌うように続く言葉に、ロクサナの赤い目が細く縮まった。

「確かに。カシス・ペデリアンも手懐けたのだから、これ以上言うまでもないか」

ただでさえロクサナはそれと関連してグリセルダに聞きたい言葉が会ったところだ。

ベルティウムで立っていたこともそうだし、またその時ペデリアンに戻る途中、イシドルが彼女に何かを話そうとしたことも、まだ忘れていなかった。

「あ、そういえばあの人形はどうなったの?今ユグドラシルにいるのは合ってると思うけど、どこに閉じ込められたのか見つからないのよ。呪術を使えないと、これが不便なのよね。私がペデリアンより遅く到着して直接会えなかったのが残念だわ」

ロクサナはグリセルダの手を握り、少し前より一層濃く微笑みながら囁く。

「グリセルダ、その前に私に説明することがない?」

 



 

ロクサナが何を計画しているのか分からないです・・・。

カシスたちに危害を加えるとは思えませんが、ガストロ家に対して何かを起こそうとしているのは確実ですね。

グリセルダの存在も不気味ですし、誰が仲間なのか分からなくなってきました。

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