こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は205話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
205話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密の会談
リュザークはバドリサと一緒に廊下を歩いた。
先立っている彼女の後ろ姿に微かに沈んだ目が届く。
この道の先には前回に続き、もう一度設けられたアグリチェとの出会いが用意されている。
「リュザーク。何度も言ったが、交渉の席には私だけでもいい」
バドリサは再びリュザークに決定を覆すよう勧めた。
穏やかな声だが、その中には奇妙な距離感が漂っている。
回廊で会ったロクサナ・アグリチェの姿が記憶の上に重ねられた。
彼女が言ったこともやはり。
ロクサナは両家の交渉の場で交わされる話が何かを既に知っているようだ。
それは極秘だったが、ペデリアンの兄妹のようにアグリチェの姉弟もかなり親しい姉弟のようだったから、首長であるジェレミーが自分の姉と家門の一大事を一緒に議論するのも十分理解できる範疇だった。
しかし、そう思いながらもリュザークの額には深い皺が刻まれていた。
自らも意外だと思ったが、ロクサナ・アグリチェがガストロの恥部を知っているという事実はリュザークに微温な羞恥心を感じさせたのだ。
彼は唇を離してバドリサの言葉に答える。
「母の後を継ぐ後継者として、当然私もこの場に出席すべきだと思います」
バドリサはしばらく黙っていた。
「あなたの意志が確固たるものなら、私もこれ以上止めないわ」
結局、彼女は息子の意思を尊重した。
そして彼らはアグリチェとの出会いが予定されている部屋に向かう。
「いらっしゃいましたか」
「先に来ていたのですね」
ジェレミー・アグリチェが先に到着していた。
彼は部屋に入るバドリサとリュザークを見て席をたつ。
そして二人が着席した後、再び椅子に座った。
彼は一緒に来たリュザークの存在を気にしていないようだ。
先ほど使用人が訪れたのか、テーブルの上にはティーカップが三つ置かれている。
しかし、それを持ち上げて口元にもたらしたのはジェレミーだけ。
「お茶を飲みませんか?香りがとても良いので」
彼の勧めにもかかわらず、バドリサとリュザークは微動だにしない。
動きもなく静かな視線だけを送っている二人を見て、ジェレミーはそっと首を傾けた。
「今日席を用意したのはアグリチェですが、お茶の中に変なものは入れていません」
薄く笑ったジェレミーは手に持っていたティーカップを置く。
その余裕がどこから出てくるのか分かるようになり、バドリサは胸が冷えるのを感じた。
ジェレミー・アグリチェは以前にも今のような意地悪な態度で彼女を刺激したのだから。
「私は言葉を遠回しに言うのが嫌いだね」
低い声がテーブルの上を横切る。
「無駄に蒸して非効率的な時間の無駄使いをするのも好きじゃない。にもかかわらず、前回の面談で核心から空回りする話だけを持ち出すことに止まったのはなぜだと思う?」
バドリサの問いにジェレミーは淡々と答えた。
「私の反応を探っていたのではないのですか?」
「もちろん、その理由もないわけではないです」
しかし、バドリサは誰に向かっているのか分からない冷ややかな笑みを口の周りに描きながら詠んだ。
「ただ見栄を張りたかっただけだ」
その辛辣な口調に、隣にいたリュザークはぎくりとした。
バドリサの加減のない率直な言葉に、かえって彼は屈辱を感じているようだ。
彼女はそのような息子を慰めなかった。
そもそもこの場に来ることを決めたのはリュザーク自身。
それなら、今ここでどんな話が交わろうが、完全に彼一人で耐えなければならなかった。
「しかし、この前の出会い以来、もう一度痛感したね。残念なのはアグリチェではなくガストロだと」
それでバドリサは、ただ今日の交渉相手であるジェレミーに向かって黙々と話を続けるだけだった。
しかし、果たしてこれを交渉と言えるのか。
最初から天秤は明らかに片方に傾いているのに。
「だから今日は単刀直入に聞いてみよう。ガストロに対する尊重が残っていれば、この前のような態度は取らないと思うが」
「もちろん、私はいつもガストロを尊重しています」
ジェレミーはバドリサに礼儀正しく伝える。
しかし、ガストロにとって今聞いた言葉は一種の嘲弄にも感じられた。
彼女はこれ以上の面子を捨ててストレートに尋ねる。
「アグリチェでいつから知っていたの?」
「最初に疑ったのは去年に冬です」
「どこまで知っているの?」
「ガストロで・・・」
ジェレミーは急がずに落ち着いて話し続けた。
「アグリチェだけで品種を改良して生産する中毒性の強い麻薬を大量に購入されていたんですね」
やはりガストロが求めていたのは麻薬だったのですね。
これが他の家門にも知られたら大事なのではないでしょうか?
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