ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【207話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は207をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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207話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 秘密の会談③

確かにリュザークは、麻薬に手を出したのは父親を含む数人だけだと知っていた。

事実上、リュザークからすればいない父親同然。

彼が中立地区の賭博場で最初に麻薬に手を出した後、他の家族の何人かに薬を広めたという事実を知るようになった時からは尚更だ。

ところで、もう家族の半分ぐらいが麻薬中毒になっているって?

バドリサはショックを受けた息子の顔に背を向けた。

このため、アグリチェとの交渉の場に彼を連れてきたくなかったのだ。

しかし、リュザークは強硬だったし、未来のガストロを率いる後継者として、彼も今回のことの深刻性を知らなければならないという点にはバドリサも同意した。

ここまで来て真実を隠したところで役に立つことはない。

既にアグリチェは全て知っているようなので、どうせ交渉の終盤に至ると、ガストロは仕方なく膝をつくことになるはずだった。

バドリサの視線が届かないところで、すでに事態は徐々に沼に落ちていた。

事の深刻さを知った昨冬、バドリサは夫がアグリチェと大量に麻薬を取引する関係であることを知り、急いで指揮下の腹心を送った。

しかし、結局、彼らは目的を果たせず、夫がその後麻薬をどこに隠したのかも発見できなかった。

しかし、意外にもしばらくしてアグリチェが崩れ、自然に麻薬供給が途絶えるようになった。

ちょうどガストロに麻薬が隠された位置も発見し、バドリサはそれを全て回収した。

その時は幸いだと思ったが、本当の恐怖はその後訪れることになる。

 



 

バドリサの夫がガストロに持ち込んだ麻薬は強力な幻覚作用を伴うもので、薬を止めると狂気とも似た暴力性と精神錯乱などを副作用として伴った。

実際、そのような症状を見せると、その姿はとても人の骨身とは思えないほどだった。

むしろ中毒反応より、その禁断症状の方がもっと怖いほどだ。

最初は断固として麻薬を根絶しようとしたバドリサの心中に迷いが生じたのも、そのためだった。

ジェレミーには家門内の中毒者が半分程度だと言ったが、実際にはそれ以上、すでにガストロの根幹が揺るがすほどになっている。

折りしもリュザークは冬の間、ガストロの地に連鎖的に起きた土砂崩れ問題で、後継者としての公務のために家を空けなければならなかった。

そのため、その当時ガストロを覆った地獄の惨状の現場を目撃できなかったのだ。

子供を持つ母親の気持ちで、バドリサはそれだけが幸いだと思っていた。

結局のところ、彼女が自分の家族に再び麻薬を渡したかどうかは誰にも分からない。

それでバドリサは暗澹な心情でアグリチェの没落を防ぐことに手を上げた。

このままアグリチェが崩壊すれば、ガストロで必要な麻薬の生産が不可能になるから。

だからラント・アグリチェが、こんな彼女の姿を見たらどんなに喜んで暴れることだろうか。

生前、あれほどアグリチェを蔑視していたのに、今は彼らなしでは存続の危機を経験する立場になるとは・・・。

「ガストロはアグリチェとの取引を望んでいる」

この言葉を自分の口で吐き出すのは骨を削る侮辱だった。

「アグリチェは見返りとして何を望む?」

 



 

バドリサは今回の懇親会の出席者として麻薬に手を出していない人だけを選んで連れてきた。

しかし、実状はその中にも中毒者がいた。

彼らがユグドラシルにその酷い薬を持ってくるとはバドリサも予想していなかったのだ。

ガストロの宿舎が火事になった日、彼らの部屋にあったに違いない薬の一つがアグリチェの秘密取引信号が書かれた封筒に入れられ、バドリサの部屋に到着した。

その時、バドリサはアグリチェが全ての事実を知っていることを確信する。

そして、彼らがわざとガストロの恥部を隠したという事実も。

どうしてなのだろうか?

たとえあの火災を故意に誘発したのがアグリチェだとしても、ガストロは仕方がなかった。

ここで麻薬の存在が明らかになり、アグリチェの蛮行を暴露したとしても、結局は自分自身を削ることになるだけなのだから。

いずれにせよ、それは既に死によって罰せられたラントの仕業だったので、現首長ジェレミー・アグリチェは知らないこと。

何よりも、もしそうしている間にアグリチェが今後の取引を拒否するなら、困るのはガストロだった。

そうするうちに前回の出会いでジェレミー・アグリチェの態度を見て気づいたことがある。

麻薬の件を口実に首輪を握ってガストロを彼らの好み通りに牛耳るつもりなら、確かに他の家門には事実を隠して干渉する余地を与えない方が良いだろうから。

そう、本来そんなものが腐ってしまったアグリチェの習性ではなかったか。

だからやはり、アグリチェで彼らの恥部を庇ってくれたことは決して良い意味ではないだろう。

 



 

ガストロの根幹を揺るがす麻薬。

どれだけ強力な麻薬なのでしょうか?

ガストロのからの要求に、ジェレミーは何を求めるつもりなのでしょうか?

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