ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【260話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は260をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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260話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 新しいスタート地点

しばらくして,ジェレミーと私は一緒にユグドラシルに向かった。

その間、整理が多く終わったユグドラシルの内部はかなり綺麗だ。

だが、当初私たちがここを離れてからそれほど長い時間が過ぎたわけでもなかったので、その他に特別な感応はしなかった。

そういえば、負傷者たちはまだ別の建物に滞在していただろう。

ユグドラシルを去る前に、シルビアがここに残る予定だと言ったようだが、後で時間がある時に彼女に一度立ち寄ってみなければならないという気がした。

「あなた、『共同』という言葉がどんなに素敵なのか知ってる?」

その時、隣からジェレミーの声が聞こえてきた。

私に言っているのではない。

彼はさっきから隣の侍従と話していた。

ジェレミーはまるで私たちがピクニックに来たかのように興奮していた。

実際、アグリチェを離れる2日前から、彼はずっとそうだ。

 



 

「これから姉さんと私が同じ所に立って、同じ所を見て、同じことを考えながら、一緒に行動するという意味だよ」

「はい・・・」

「これがどんなに素晴らしくて素敵なのか、見当がつくんだよ」

彼は私たちを大会議場に案内している侍従を捕まえて、そんなことを言っていた。

実際、あれは対話とも言えなかった。

ジェレミーは返事を待たずに自問自答する。

「ふっ、まあ、当然わからないだろう。これはこの世でただ一人、私だけが分かることだから」

誰が間いてもいないのに偉そうなこの姿を他の人が見たら、彼を変な人間だと思うかもしれない。

侍従はジェレミーの過去の繰り返しの言葉に耳を傾け、表情管理に苦労していた。

どうやら今回の人形事件のためにユグドラシルの使用人の席が多く空いて新しく雇用された人のようだったが、最初から苦労が多かった。

「ジェレミー、このままでは少し遅れそうだから、ちょっと急ごう」

「うん、姉ちゃん!」

いつものように、ジェレミーは今日も私の言葉にはっきりと返事をした。

侍従の隣にくっついて彼をいじめていたジェレミーが私にもう一歩近づく。

元々は侍従の前で私たちを案内しなければならなかったが、彼はさっき私を初めて見て以来、頭が故障したように振る舞った。

彼は今でも自分の役目を忘れて、ジェレミーと私の尻をついてくるところだった。

ユグドラシルで初めて働く人であることを私が知ることができた理由でもある。

それでもジェレミーがずっと話しかけている間、状態が少し良くなったのだけど。

今、私の声を聞いて反射的に頭を上げて目が合った後、侍従は再び魂が抜けた顔になっていた。

大会議場の位置をすでに知っていたのでよかったのに、そうでなければジェレミーが腹を立てても残っていた状況だ。

もちろん、そのような理由でなくても、もともとジェレミーはあのように私から一時も視線を離すことができない侍従をすぐに面と向かって突き放す性格だった。

しかしジェレミーは今とても機嫌がいい状態だった。

おそらく彼の人生で片手に数えられるほどではないかと思うほど。

ジェレミーがなぜこうするのか理由が分からないわけではないので、私は笑うべきかどうか分からない気持ちで首を小さく横に振りながら前を歩く。

今日開かれる大会議のために、各家門の首長と後継者が再び一堂に会する予定だった。

ジェレミーと私は約束の時間に間に合わなかったので、他の家族はみんな大会議場に入っているだろう。

今回起きたことが500年前に起きたフィペリオンの魔物事件のように歴史に残るほどの途方もない事態だっただけに、今回の席では大々的な議論が交わされる予定なのだ。

しばらくしてジェレミーと私は目的地に着いた。

固く閉ざされたまま、そびえ立つ大きなドアを前にして、私たちは足を止める。

その時になってようやく、正気に返ったように侍従が素早く前に走ってきた。

「何してるの?」

ところが、会議場のドアを開けたばかりの彼を見て、ジェレミーは眉をつり上げた。

彼に侍従がびくっとして振り返った。

「え?」

「今何してるんだって。一番重要なことを忘れているじゃないか」

侍従はジェレミーの冷ややかな視線を受けて慌てていた。

私も疑問を感じてジェレミーに尋ねる。

「何を言ってるの?」

ちょうどその時、私の声を聞いた侍従がついに何かに.気づいたかのように「あ!」と声を出した。

ジェレミーは彼にうなずいた。

ついに、侍従がさっきより気合の入った顔をして、半開きのドアをさらに強く押しながら、力強い声で叫んだ。

「黒の一族の共同首長であるジェレミー・アグリチェ様とロクサナ・アグリチェ様が到着しました!」

 



 

その瞬間、私は小さくため息をつくしかなかった。

ジェレミー・・・。

さっき侍従に囁いたのが自慢だけではなかったの?

ジェレミーは言葉を失っている私に手を差し出した。

「姉ちゃん、入ろう」

何一つ曇りのない彼の顔には、この上なく満足そうな笑みだけがかかっていた。

それを見て、本当に止められないと思った。

結局、私も彼に向かってにっこり笑って、目の前に突き出た手を握る。

そうして私たちは一緒に歩みを合わせて、ばっと開かれた門の中に入った。

その中には、各家門の首長と後継者たちが座っていた。

彼らは突然騒々しく登場した私たちを見て、これは何かというような表情をしていた。

真っ先にカシスと目が合う。

彼は私を見てかすかな笑いを唇の先にかけた。

青のぺデリアン家ではリセルとカシスが。

赤のガストロ家ではバドリサとリュザークが。

白のフィペリオン家ではヒアキンと共に、思いがけずパンドラが来ていた。

彼女はジェレミーと私を見て少し気まずい顔を浮かべる。

黄のベルティウム家の首長であるノエルは、まだベッドの世話をしなければならない状態である上、今日の会議に出席する資格はなかったため、今ここにいなかった。

代わりに緊張した顔をしている見知らぬ男がベルティウムの他の人々を代表してきたように、家門の席に座っている。

ジェレミーと私は、私たちのために用意された座席に向かって歩いた。

開いた窓の外から流れた風と共にちょうどいい爽やかな緑の葉っばの匂いが混じってきた。

黄色く熟した太陽の光が視界に惜しみなく撒かれる。

いつの間にか時間が流れ、ぐっと迫ってきた新緑の季節。

もう一つの新しいスタート地点だった。

 



 

ジェレミーの浮かれっぷりが激しいですね。

各首長が集まりました。

これからの立て直しが大変です。

次回で最終回です!

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