こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は72話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
72話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 無邪気?なシルビア
パンドラはカシスを密かに観察する。
彼女は晩餐会が始まったときから、彼をじっと見ていた。
(今までは、リュザク・ガストールが一番私の好みだったけれど、青の貴公子も意外と・・・)
パンドラの瞳が一瞬、ギラギラとした光が煌めく。
(ここに留まっている間に、私のものにしてみようかしら?)
「お兄様の顔に何かついていますか?」
その時、ガラス玉が転がるような清雅な声が晩餐会場の中に響き渡る。
すると、いつからか彼女を眺めていたシルビアは視野に入ってきた。
目が合った瞬間、シルビアは無邪気な顔に好奇心に満ちた表情を浮かべていた。
「それとも何か他の問題でもありましたか?急にお兄様をとても怖そうに見ていましたから」
「あ、そうではなく、しばらく他のことを考えていて・・・」
パンドラはぎこちなく笑いながら言い訳をする。
不意を突いてくるシルビアに彼女は内心当惑した。
「ああ、そうでしたか」
シルビアはそんなパンドラを見て、幸いそうに表情を解く。
それから彼女はニッコリ笑いながら言った。
「晩餐の間に感じたことですが、フィペリオンの人々は自分だけの世界を確固たるものに構築しているようですね」
シルビアの指摘にパンドラは何と答えていいか、見当がつかなくなってしまう。
「今席を外している白の魔術師様も、さっき話していた間にまるで別世界にいる人のように感じられたんです。フィペリオン令嬢も今、周りを忘れて、自分のことに深く没頭しているのを見ると、やはり同じフィペリオンだからなのか、ずいぶんと似ているんだなと思い、不思議で面白いですね」
「そ___」
「少し前にオルカ・フィペリオン様だけ珍しいと仰いましたが、私が思うにお二人はかなり似ています」
(・・・悪口かしら?)
パンドラは酷く非難されたような気分に襲われる。
オルカと自分が似ているとは、何だか凄く屈辱的で恥ずべき気分だった。
そのような理由でなくても、今のシルビアの言葉は、晩餐会の席で同席者を配慮しない行動を見せた二人を礼儀正しくないと指摘しているようだ。
しかし、シルビアがあまりにもニコニコ純粋に笑っていたため、何とも言えない。
しかもあの無邪気な顔を見ていると、彼女は別に悪い意図で言ったのではないようだった。
「シルビア」
カシスは静かに妹の名前を呼ぶ。
けれど、シルビアはただただニコニコと笑うだけ。
「うん?お兄様もそう思わない?」
パンドラとしてはさらに困惑することに。
カシスがシルビアの言葉を否定しなかったから。
「間違った言葉ではないが、その辺にした方がいい。そんなことをすぐ面と向かって言うのは、場合によっては失礼に値する行為なのだから」
彼は両親がいない場所で初めて客を迎えて妹に説明する。
「あら、本当?私は良い意味で言ったのですが。従姉妹なのに、よく似ているのが不思議で。もし私の話に気分を害したのでしたら謝ります」
「いいえ、結構です」
パンドラは気乗りのしない返事をするしかなかった。
明らかに好ましくない気分だったが、だからと言って、文句を言うほど態度が礼儀に反しているわけでもない。
しかし、依然として彼女の気分は気まずいまま。
パンドラはカシスをじっと見ていた視線を下に逸らし、止まっていた食事を続けた。
晩餐会の時間が異様に長く感じられる。
(オルカ、あの子は早く帰って来ないで、何をしているの?)
シルビアはそのようなパンドラを見て、彼女に内緒で鼻を鳴らす。
オルカは晩餐会場を出て廊下を歩く。
使用人に状態を説明したら、どこに行けば良いか教えてくれた。
鋭い銀灰眼が機敏に動く。
さすがカシス・ペデリアンは鋭かった。
すぐに自分に部下を見張りにつけるとは。
しかし、オルカは魔物の領域で彼らの目を避けて密かに動くことに特化している。
彼は難なく後を追ってくる者を撒くのに成功した。
「さっきから向こうが怪しいと思うんだよね」
遠くにそびえ立つ建物。
そこは別館のある場所だった。
晩餐会でシルビアと向き合った結果、彼女は毒蝶の持ち主ではないことが分かったのだ。
何よりもペデリアン特有の澄んだ気運は、毒蝶と相性が合わない。
それにシルビア自身も魔物を手懐けることに関心がないようだった。
「あっちだ!」
目的地は彼の五感に触れる別館。
シルビアは毒舌キャラでしたね。
自分の敵と判断した相手には容赦しなさそう・・・。
オルカは難なく別館に侵入できそうですが、ロクサナは気づいているのでしょうか?
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