ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【73話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は73をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。 ネタバ...

 



 

どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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73話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 小説のオルカ

「やっぱり、白の魔術師ね」

毒蝶が伝える映像を見て、私はニッコリと笑う。

今見ているのは晩餐会の光景。

小説を見て既に知っていたが、白の魔術師オルカ・フィペリオンは大変な美人だった。

彼の華麗さは活字だけで見て想像したより遥かに上回っている。

彼の変わった性格も想像以上。

まさか自分自身を花に例えるなんてね。

いくら自分の美しさをよく知っていて、自己愛に満ちていると言っても、女主人公の前で言えるほどではない。

当惑するシルビアの顔があまりにも赤裸々で笑いそうになってしまう。

オルカと一緒に訪れた人がパンドラであることも注目に余るほどだ。

フィペリオン特有の薄青色の髪はオルカと同じだが、彼女の瞳だけはそれと相反する黒。

パンドラは妖艶で魅惑的な印象を与える強烈な美人だった。

そして彼女は「奈落の華」でロクサナ・アグリチェと同じくシルビアの男を欲しがった助演キャラクター。

彼女は作中でリュザク・ガストールを気にかけ、シルビアを恋敵と見なして嫉妬した。

それに加え、もう一人の主人公であるオルカの従姉という名札をかけてシルビアを虐めた小姑でもある。

もちろん、シルビアがオルカと結婚したわけではないので、本当の義理の姉ではないのだが。

 



 

パンドラは小説でオルカがシルビアを拉致し、フィペリオンに監禁した時、彼女を密かに苦しめていた。

フィペリオンは魔物を扱う家門で、しかも小説は18禁。

そのため、シルビアとオルカ、そしてパンドラが絡んだフィペリオン家のエピソードは、特にその程度が極悪だったと記憶している。

大まかには、魔物の触手を利用してシルビアを陵辱したり、魔物のフェロモンでシルビアを媚薬に酔わせた状態にして虐めていたりしていたのだが・・・。

もちろんオルカとパンドラ、この二人が似たようなことをしても罰せられるのはパンドラだけ。

男主人公のオルカがシルビアにする行為は愛という名目で全てが許された。

もしかしたら、オルカが小説のように現実でもシルビアに惚れるのではないかと思い、映像に注意を集中する。

しかし、幸いというべきか、オルカは時間が経つにつれてシルビアに話しかける回数が減っていった。

表情を見ると、何かが彼の考えと違って落胆したように見える。

その理由は知っている。

オルカが拘禁されていた場所に毒蝶を送っていたから。

そのため、今彼が何を考えているのかを類推することは難しくない。

オルカはどこかで私の毒蝶を見て、それを探してペデリアンに入ってきたのだ。

彼はもしかするとシルビアが毒蝶の主人かもしれないと思い、一人で期待して勝手に落胆したようだ。

恋に落ちたオルカがどれほど執拗になるかを知っている。

もちろん小説の男主人公の一人だけあって、彼はかなり魅力的な男性として描かれていたが、女性を拉致・監禁し、さらに陵辱する者は正常ではない。

だからむしろ彼がシルビアに興味を持った方が良かったと思っていた。

だけど・・・。

これは何だろう?

なぜか私は、少し前からパンドラのことが気になっていたのだ。

何だかカシスを見る彼女の目つきは尋常ではなかった。

どう見ても、あれは確かに関心のある目つき。

彼女はリュザクが好きなのでは?

そんな事を考えているうちに、私は多少気持ちが強張った。

その理由は分からない。

おそらく久しぶりに毒蝶と長時間視覚を共有したからだろう。

 



 

しばらく食卓を囲んでいる4人を見て、やがて毒蝶との繋がりを断ち切る。

私が今いるのはカシスの部屋。

することもないので、彼が来るまではここで待つつもりだ。

カシスと一緒に過ごしている間に、私の中に何か足跡が刻み込まれているような気がした。

手すりに腕を上げて、その上に顔をもたれかける。

背中に垂らした髪が肩の下でするすると滑り落ちた。

シルビアが結んでくれた赤いリボンがいつの間にか緩んでいたようだ。

強風が吹いてリボンが飛ばされそうになる。

あれはシルビアがくれたから無くしたらダメだと思う。

私の髪をリボンで束ねて幸せそうなシルビアの顔が思い浮かぶ。

そんな思いで手すりにもたれかかっていた体を起こした時、下からカサカサという音が。

「なんだ、突然どこから紐が飛んで・・・」

リボンを持って木の影から現れたのは、薄青色の髪の毛を持った美しい男。

彼は確かにオルカ・フィペリオンだった。

なぜ彼がここにいるのか疑問を抱く暇もなく視線が合う。

次の瞬間、向かい合った彼の瞳が大きく開いた。

彼は息をすることさえ忘れたかのように固まって私を見つめる。

凍りついた銀灰の瞳には、途方もなく大きな困惑が。

「・・・魔物?」

そしてオルカから小さく漏れてきた囁きに、私は眉を顰める。

「魔物か・・・?新しい進化種の人類型魔物?」

オルカはヘラヘラした顔で、相変わらず馬鹿げたことを喋っていた。

「いや、そんなものがあるなんて聞いたことがない・・・」

「オルカ・フィペリオン」

その瞬間、美声の声の上に氷の塊のような冷たい声が落ちてきた。

現れたのはカシス。

彼の表情には冷気が轟々と吹いている。

 



 

小説の内容はかなりエグそうですね・・・。

ロクサナがパンドラに対して抱いているのは、カシスへの独占欲でしょうか?

本人も自覚はないようですが。

そしてオルカと出会うロクサナ。

カシスも現れたので、彼女に危害はないと思いますが・・・。

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