ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【75話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は75をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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75話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ペデリアン夫妻

カシスを助けた理由。

率直に言えば、それは純粋な善行ではなく、彼を良いように利用したに過ぎなかった。

実際、私は自分の目的を達成するために、彼を危険に晒したこともある。

自分の目的を成し遂げる過程で、彼がどれだけ怪我をしても構わないとも思った。

彼を助けようとした理由のほとんどは自己満足に過ぎない。

けれど、そのような事はあえて自分の口で明らかにする必要のないこと。

このまま黙っていれば、みんなが私を善人だと勘違いするだろう。

しかし、私は今、なぜこのようなことをリセルに話しているのだろうか?

まるで、そのような理由で私をペデリアンの領地に受け入れる必要はないと言っているかのよう。

必ずここを追い出されることを願うかのように。

しかし、今ここで私を強制する者は誰もいなかった。

だからもし去りたければ、自分の口から直接意思を表明すれば良いだけ。

そうしない理由は・・・。

リセルはそんな私をじっと見て、目を背ける。

「悪行であれ善行であれ、皆同じではないだろうか?だから、たとえ与える人がそういう意図でなかったとしても、それを受け入れる人は善行と考える。それなら真実はもう関係ないのではないかな?カシスはそんなことを気にしていないようだから」

彼の言葉は驚くほど優しかった。

「だから私としても、あえて反対する理由がない」

語気は無情なほど淡々としており、その中に込められた温度は、高くも低くもない。

しかし、その言葉の内容だけはそうでなかった。

「君も私たちも同じように気にかけている事はあるが、今まで以上にその仕事が優先にあるわけではないのだから、あえて聞かなくてもいいんじゃないかな?」

ペデリアンの人たちは奇妙だ。

カシスだけでなくリセルまで私にこんなことを言うとは思ってもいなかった。

そんな理由で私を受け入れることができるなんて・・・。

リセルの言葉に対する答えを見つけることができず、私はただ言葉を飲み込んだ。

「でもこれは今すぐ言っておくべきだと思う。アグリチェに関する知らせだ。カシスは君の望み通りにしてくれと言ったから自分で選択しなさい。聞きたいかな?」

 



 

しばらくして私はリセルの執務室から出た。

そうしてすぐ、こちらへ近寄ってくる人に出会う。

距離はわずか20歩も離れていない。

彼女は優雅で上品な雰囲気の女性だった。

私と彼女はお互いに向き合って、しばらく立ち止まる。

私に向かった瞳が一瞬大きく開いたが、女性はすぐに表情を整理した。

「もう話は終えたようですね」

彼女はリセルの執務室を訪問する予定だったようだ。

私は彼女がリセルの妻であることに気づき、私が先に彼女に挨拶した。

「はい、今ちょうど席を立ったところです。もう少し早くお伺いして挨拶することができず、申し訳ありません」

「お名前は?」

「ロクサナと申します」

「そう、私はジャンヌよ」

彼女は私のように、名前だけで自己紹介をする。

それが私への思いやりに気づき、再び妙な気持ちに。

「挨拶を交わす時期が遅れたのは、あなたのせいではないわ。私たちがずっと席を外していたのだから。あまり気にしないでちょうだい」

ジャンヌの視線が少しだけ私の顔を掠める。

静かな瞳が私の姿をゆっくりと見つめて通り過ぎた。

そして、彼女は小さく微笑む。

「もっと話したいけれど、さっきカシスが待っているのが見えたから。歓迎の意味で近いうちにお茶に招待したいわ。すぐに伝言を送るわね」

私は正確に定義づけられない気持ちで、目の前の女性に視線を向ける。

そしてやっとの思いで呟く。

「・・・歓迎に感謝します」

 



 

「思ったより遅く出てきたね」

廊下を曲がると、すぐその前に立っているカシスの姿が目についた。

「そう?いつから待ってたの?」

「少し前から」

カシスは私の顔をじっと見るが、彼は私に何も聞いてこない。

カシスと私は並んで足を動かし始める。

「あっ!」

そうしているうちに、私たちはフィペリオンの二人に遭遇した。

どうやら彼らも私と同じようにペデリアン夫妻に挨拶に行く途中のようだ。

「まさかと思ったけど、こう見ると本当に人で合ってたのですね!」

オルカが私のことを指差すが、カシスはそれを折ってしまうかのように手で遮る。

パンドラはさっきから私を見ながら口をぽかんと開けていた。

彼女もオルカと同じくらい驚いているようだ。

「魔物?神話の中のセイレーン?」

カシスの眉をひそめるような表情が、私を魔物扱いしたパンドラに打ち込まれる。

だが彼女はそれを感じなかったらしく、魂の抜けた顔で独り言を呟いた。

「それとも絶滅したニンフ・・・?」

「行きましょう、カシス」

「ねえ、今、人の言葉を・・・」

カシスと私は、気が気でない2人を置いて引き返す。

どうせ今の彼らの状態では何を言っても聞かないに違いないから。

 



 

ペデリアン夫妻もロクサナを歓迎してくれて嬉しいですね!

フィペリオンの二人は失礼すぎるのでは?

それだけロクサナの美貌が人外じみているということでしょう。

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