ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【76話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は76をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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76話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 過保護

回廊の外に出ると、眩い太陽の光が視野に差し込む。

私はしばらく手を上げて目尻を覆った。

これまで主に室内にいたせいか、視力が弱くなったのかもしれない。

カシスの視線を感じる。

おそらく、彼は私が目眩を起こしたのではないかと勘違いしているようだ。

「歩くのが大変なら言ってくれ」

「言ったとしたら?」

この人、私を本当に深刻な病人扱いしている。

もちろん、完全に間違っているわけではない。

それに私が不本意ながら彼に弱腰を見せたのもあったから。

しかし、だからといって、この程度の距離も歩けずに苦労するほどではなかった。

カシスは急いで私の方に近寄ってくる。

「いや、ちょっと待って・・・」

続いて体が上に浮かび、視野が高くなった。

カシスが別館で私を抱き上げたから。

「今歩けないという意味で言ってないわ」

一体全体これは何の仕業だろうか?

慌てて抗議するとカシスがチラッと私を見る。

「そうなのか?意思表現を不明瞭にして誤解したのかな?」

いや、一体何が不明だったのよ・・・。

「分かったなら降ろして」

「さっき見たら、君の歩幅では別館と本館の間に移動する時間が5分ほど遅れていた。このまま行く方が早い」

無感覚な音声の末、カシスが歩き出す。

本当に単純で効率、非効率を計算するような単調なイントネーションなので反論することができなかった。

今回も私が何か言ったところで、彼の耳には何も聞こえない。

「はあ・・・」

そうよね、諦めた方が楽。

カシスの肩にため息をついていると、さっき自然に背を向けて来たパンドラとオルカの姿が正面から見えた。

彼らはさっきよりも大きく口を開けている。

丸く見開いた目が今にも下に転がり落ちそうだった。

「あなた、本当に他人の目を全然気にしていないのね」

「別に認識したことがない部分だが、君が言うと、そんな気もする」

「私がちょっと気にしたとしても仕方がないでしょ?」

「適応すればいい」

カシスの肩に首をもたげ、澄んだ空を見上げる。

気のせいか、さっきこの道を通ったときより、今の天気の方が晴れているみたいだ。

そして、再び視線を落としたとき、ペデリアンの中を行き来していた人々が、それぞれ大きく動転したり、石ころのように固くなってこちらを見ているのが分かった。

ちょうど視界に現れたシルビアも、カシスと私を見てハッとする。

彼女は微笑んですぐに忍び足で姿を消した。

あぁ・・・・・・・・・・・・・。

 



 

ちょっと散歩でテラスに出ると、そこで意外な人を見つけた。

紺青色の丸い頭頂部が、まるで保護色のように周りの草や木の葉とよく調和している。

私の人影を感じたのか、テラスの下にいた彼女は頭を下げた。

「あ、おはようございます!」

オリンが礼儀正しい姿勢で私に挨拶する。

何気ないふりをするが、彼女の行動に、私は内心困惑した。

「ええ、おはよう」

ひとまず、オリンに向かって挨拶する。

「どうしてここにいるの?」

「別館の警備を強化しろという命令がありました」

あ、オルカのせいか。

その言葉を聞くと過ぎし日のことを思い出して、私は分かったというように頷いた。

「別館の周囲だけを警戒するだけでは物足りないようなので、これからは奥まで3重に強化するつもりです。それで私がこちらを引き受けることになりました」

オリンはそう説明し、少し表情を曇らせる。

彼女はどうやら責任を感じているようだ。

オルカが別館に忍び込んだ時も、彼らはカシスの命令で警備に当たっていたという。

にもかかわらず、オルカを逃し奥まで潜入することを許したことを、非常に気にしているようだ。

しかし彼らとしては仕方のないことだろう。

なぜならオルカが相手だったのだから。

これまで魔物たちの間で死なずに暮らしてきた相手だけに、オルカの身体能力は尋常ならざるものだ。

特に、彼の素早さと気配を隠す能力は、3人の男主人公の中で最も優れているに違いない。

だからオルカが決心した以上、彼を捕まえるのが難しいのは当然だった。

 



 

その時、遠くから小さな騒音が。

何なのかは分からないが、また別館の後方で騒ぎが起きたようだ。

もしかしてオルカ?

さっきも別館に隠れようとしてバレたと聞いたけど。

なぜここに潜り込もうとするのか・・・。

別館の裏側を狙っているのを見ると、どうやら、この前私がいたカシスの部屋を、私の部屋だと勘違いしているような気もする。

ひょっとして、私が毒蝶の主人だということに気づいた?

それで別館に忍び込もうと?

そう思いながら、私は騒音が聞こえる方へ視線を向けた。

「どんなことがあっても私たちがお守りしますので、安心してください」

そんな私を見て何を思ったのか、オリンがそう話す。

彼女の顔には使命感まで滲んでおり、その姿が実に頼もしいものでもあった。

どうやらオリンは、私をオルカやその他の危険要素から身を捧げなければならないと思っているようだ。

ここに来るまで、彼女は私のことを病弱でか弱い存在だと認識したのかもしれない。

微妙な気分のまま、私は彼女に薄笑いを浮かべてありがとうと言い、そしてまた部屋に戻った。

 



 

カシスのロクサナへの扱いが、とても過保護ですね(笑)

ロクサナが頼めば、カシスは何でも叶えるのでは?

オルカは相変わらず忍び込もうとしているようですが、ロクサナにはカシスがいるので大丈夫でしょう。

周囲の人たちは、ロクサナとカシスの関係をどう見ているのかも気になりますね。

シルビアは恋人だと思っていそうですが(笑)

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