影の皇妃

影の皇妃【118話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は118をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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118話 ネタバレ

影の皇妃【117話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は117話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 特別な約束

「シークレットサロンに向かいなさい」

エレナが外出したのは約5日ぶりだ。

最近、マダム・ド・プランローズの邸宅に外泊を続けていたことで、リアブリックに睨まれていたため、家に閉じこもっていたのだった。

それでも、いつまでも顔色を伺ってばかりもいられないし、5日目になる今日、エレナはリアブリックに許しを求めて外出してきた。

それは特別な約束があるから。

(考えるほどおかしい。外出はある程度自由に許してくれたはずなのに・・・)

不思議に思ったのはリアブリックの態度。

元の歴史を基準に、今の時点でエレナは特に外出の制約を受けていなかった。

むしろセシリアが皇太子妃に選任されたので、皇妃になるための過程として社交活動を積極的に勧奨までしていたくらいだ。

(油断は禁物ね。確実に何かがある)

まだ勘に過ぎないが、エレナはそれを軽く片付けてしまわなかった。

以前と変わった点は敏感に受け止め、注視して対応しようと。

そうしなければ取り返しのつかない状況に追い込まれかねないから。

 



 

サロンに到着したエレナは、仮面をかぶったヒュレルバードを帯同して応接室に入る。

「・・・!」

秘密の通路への仕掛けを解除すると、仮面の向こうのヒュレルバードの瞳が丸くなった。

サロンの内部にこのような秘密の通路が隠されているとは想像もしていなかったため、驚きはさらに大きかったのだ。

「びっくりするにはまだ早いですよ」

エレナはからかうように笑いながら、秘密の通路に足を踏み入れる。

ヒュレルバードが感じている当惑を先に経験したメイも微かな笑みを浮かべながら後に続く。

秘密通路を通じてシークレットサロンのメイン応接室に入ると、ヒュレルバードの驚きは倍増した。

「来たね?」

ソファに座っていたカリフが嬉しそうに手を振る。

執務室に座り、書類を見ていたエミリオは席から立ち上がって黙礼した。

「あれ?この方は?」

「先輩も面識があると思います。私の護衛騎士、ヒュレルバードです」

芸術品取引のため、エレナにたびたび会っていたカリフが挨拶する。

「改めて挨拶させていただきますね。アート仲介士のカリフです。公式的にも非公式的にもサロンの女主人Lの右腕です」

「右腕?」

カリフの挨拶に、ヒュレルバードは眉をひそめた。

表には出さなかったが、右腕という単語が妙に彼の神経を逆撫でしたのだ。

「あちらはカストル商会のエミリオ様です。サロンの全体的な運営と管理は、あの方がいなくては回りません」

エミリオは今回も軽い黙礼で挨拶した。

元々の口数が少ないこともあるが、エレナが前に出て紹介した以上、あえて出る理由もなかったから。

「ここにいるメイも含めて3人が私を助けてくれています。彼らがいなかったらLはここにいなかったでしょう」

3人を見つめるエレナの眼差しは温かくなった。

心から自分を信じてくれている人たちの存在が心強くてありがたかったから。

「・・・」

エレナと3人を見て、ヒュレルバードはなんとなく疎外感を感じた。

多くの人が自分が知っている以上にエレナを助けていたのに、自分が出来なかったことが悔しかったから。

もちろん仕方のないことだと分かっていたが、それにもかかわらず、もう少し早く言ってくれなかったエレナに寂しい思いをした。

そんなヒュレルバードの本音を読み取ったのだろうか。

エレナの視線が彼に届く。

「そして、卿がこの場に一緒にいることになりました」

「公女殿下・・・」

「良かったです、卿が私を選んでくれて。これ以上は、卿を誤魔化さなくても済みますので。本当に自分の味方になってくれて」

エレナの微笑を受けて、ヒュレルバードの心残りな気持ちも雪が溶けるように消えていった。

むしろ、これまで以上に彼女を助けてあげたくなるほどに。

 



 

すると、カリフが何かを思い出したのか口を開く。

「ああ、そうだ。殿下がさっき来られて、君を待っているよ」

「分かったわ」

エレナは内心気になっていた。

尻尾を掴むところまで成功して、それ以上にどんな進展を得たのか。

「卿はここでお待ちください」

「はい」

ヒュレルバードが素直にうなずく。

サロンはエレナの奥の間と変わりないが、会う相手が皇太子シアンならば同行しなくても大丈夫だと判断したから。

「メイとカリフ先輩は、ヒュレルバード卿にこれまでのことを話してください」

二人にそう告げて、エレナはソファに座る暇もなく応接室を出た。

彼女が向かった部屋は217号の応接室。

その部屋は、シアンにLであることを初めて公開した部屋でもある。

応接室にいるシアンと目が合ったのでエレナは礼を尽くした。

「殿下にお目にかかります」

「待っていたよ」

シアンの目つきがいつもより柔らかい。

「お願いがある」

「・・・お願いですか?」

「私と一緒にいる間は、その仮面を外してくれないか?」

「・・・はい」

しばらく躊躇ったエレナは、うなずいて仮面を外す。

ルシアの時代から使っていた茶髪のカツラを除けば、そのままの姿を見せるわけだから。

エレナはいつまでも隠すことはできない自分の素顔を見せた。

ベロニカそっくりの自分の姿を。

 



 

右腕に反応するヒュレルバードが可愛いですね!

エミリオは大人な対応をしそうです(笑)

シアンの報告も気になりますが、エレナの素顔を見て、彼はどんな反応をするのか気になります。

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