影の皇妃

影の皇妃【137話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は137をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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137話 ネタバレ

影の皇妃【136話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は136話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 安らぎを与えてくれる人

「ラファエル先輩?」

予想外の出会いにエレナが戸惑う。

「ルシアちゃん?」

ラファエルもエレナに気づく。

思いがけない再会で、エレナの顔が明るくなった。

「はい。私です、先輩」

エレナが肯定すると、ラファエルの口元がそっと上がる。

「こんな風に会えるとは夢にも思わなかったよ」

応接間の中で、ソファに向かい合って座った二人は、お互いに笑い合う。

「誰かが言ったんです。ただ顔を見るだけで嬉しい人がいると。私には、先輩がその相手のようです」

「私も同じです」

以前の人生から順調でない人生を送ってきたエレナにとって、ラファエルは真正剤のような人だった。

自分に安らぎを与えてくれる人。

エレナは心が温かくなるのを感じた。

気軽にお互いの安否を確認しながら、ささやかな会話ができる今がとても楽しい。

いつも緊張しながら生きている彼女には恵の雨だった。

(そういえば、先輩には私が誰なのか言えてない・・・)

申し訳ない気持ちになる。

学術院に入学したエレナが最初に出会ったのがラファエルだ。

彼は誰よりも信じるに値する人だろう。

そのことを知っていながら機会がなくて、今まで秘密にしてしまった。

 



 

「あの・・・。先輩に、告白したいことがあります」

「告白ですか?」

瞬間、ラファエルの心臓がヒヤリとする。

そんなはずがないことを知っていながらも、その言葉にときめく自分を見ると、未だにエレナへの感情が色濃く残っているようだった。

「私の名前はルシアではありません。個人的な事情があって学術院では身分を偽っていました。騙しててごめんなさい」

「・・・そうだったのですね」

「私はLです」

いつも感じているが、エレナはこの瞬間を最も心配していた。

今まで騙してきた相手が受け入れてくれるのかどうか。

「・・・知っていました」

「え?知っていたのですか?」

淡々としたラファエルの反応に、エレナは逆に困惑する。

「サロンオープンの日、Lを見たセシリアが私に言いました。もしかしたら、Lはルシアちゃんなのではないかと」

「・・・」

「その話を聞いて私も見にきたことがあったのです。一目で分かりましたよ」

ラファエルは穏やかな笑みを浮かべていた。

これまで自分に嘘をついたエレナに対する悔しさや恨みよりも、今からでも言ってくれたことに対する感謝に気持ちが大きかったから。

「ご存知だったとは思ってもいませんでした」

「お忘れですか?ベラドンナの中のモデルが誰なのか。他の人の目は分かりませんが、私の目を欺くことはできません」

ラファエルの言葉に、エレナは納得する。

肖像画を完成させるまで、ラファエルがエレナを見ていた時間。

誰よりもエレナの外見や雰囲気について深く理解しているのはラファエルだ。

(ちょっと待って、じゃあもしかして?)

自分がベロニカであることを知っているのではないか?

変装したとはいえ、鋭いラファエルの目を欺く自信はない。

「先輩。もしかして、ベロニカ公女を見たことがありますか?」

「・・・」

「先輩?」

エレナの相次ぐ質問にラファエルは口をつぐむ。

頑固に閉じた唇と困り果てた表情だけでも、質問に対する答えは十分だった。

「全て知っていたのですね。いつから?」

「芸術祭の日、あなたが来たのを見て、一目で分かりました」

ラファエルは苦々しい笑みを浮かべる。

あの日は彼に傷として残っていた。

身分の壁の前で感情を呑み込んだ日だから。

エレナはこの当惑した状況の中で苦笑いする。

「私、馬鹿みたいですね。先輩が知らないふりをしてくれていたのも知らないし。分かっています。先輩は優しくて思いやりのある人ですから。でも、こうなると知っていたら、もっと早く全部明らかにしておけば良かった」

これまでずっとラファエルを騙していたという罪悪感があったため、もう少し早く打ち明けた方が良かったという残念な気持ち。

他の人はともかく、ラファエルはどんなことがあっても、彼女に害になるような秘密を口外する人ではないから。

暖かい笑みを浮かべていたラファエルがソファから立ち上がり、身なりを整える。

「先輩?何をしているのですか?」

「知らないふりをする時は構いませんが、もう格式を整えなければなりません」

「私を冷やかそうとしているのでしょう?やめてください!」

エレナの声が大きくなるにつれて、ラファエルの口元に浮かぶ笑みが広がった。

「冗談ですか?」

「はい」

 



 

会話が交わされる間、エレナとラファエルの口元からは笑みが絶えなかった。

そして次の約束があることに気づいたエレナは懐中時計を取り出して時間を確認する。

「話したいことはたくさんありますが、時間が足りませんね」

「またお会いしましょう、お嬢様」

残念そうなエレナを見て、むしろラファエルが優しい笑顔と口調で次を約束した。

いつも通り、彼は自分の気持ちよりもエレナのことを優先して考えた。

「「お嬢様」という言葉は抜いてください。私は公女ではありません」

「冗談で付けた呼称ですが、不便だったようですね」

「いいえ。本当にお嬢様じゃないから言ったのですよ」

エレナの言葉にラファエルは首を傾げる。

(これ以上、先輩に隠す必要はないわよね?)

「詳しい話は、また今度させていただきます」

「待つことには慣れていますが、気になりますね。簡単に教えてくれますか?」

「きっと混乱すると思いますが、それでも?」

ラファエルが頷くを見て、躊躇っていたエレナは決心したように唇を開く。

「言葉通りです。私はベロニカ姫ではありません」

 



 

ラファエル良いですね!

彼もエレナが代役と知ったら、もう一度彼女にアプローチするのではないでしょうか?

シアンもいいですけど、ラファエルもいいですよね。

ラファエルの登場が増えると嬉しいです♪

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