影の皇妃

影の皇妃【175話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は175をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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175話 ネタバレ

影の皇妃【174話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は174話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • エレナとリアブリックの視線

(計画通りね)

エレナの思惑通りだ。

リアブリックの疑惑心を相殺しても残るほどのより大きな話題を作り、気を使う余力を奪う。

つまり、エレナの望み通りに舞台を組み直したのだ。

レンの同意を得ずに勝手に行動したが、それほど申し訳なくなかった。

彼女が知っているリアブリックなら、レンに手を出すよりも簡単な方法を選ぶだろう。

(私を排除しようとするはず)

エレナの目つきが冷ややかに沈む。

バスタージュ家は大公家の傍系だ。

百年条約で役に立つだけに、あえてふりをする必要はなかった。

けれど構わない。

ベロニカが目覚めた時点からエレナの利用価値は尽きたのだから。

シアンの助けを借りて皇太子妃選出式を開催して時間を稼いだが、それも時限付きに過ぎなかった。

複雑に考える必要はなく、エレナを排除すればそれで終わり。

そしてベロニカが戻れば、レンの主張は力を失うことになる。

あえて簡単な道を置いて煩わしい道を選ぶほどリアブリックは頭が悪くない。

そこまで計算が立ったので、エレナは迷わずレンを道連れにしたのだ。

 



 

顔を覆っていた手を下ろして、エレナはすすり泣いた。

「あの日もそうでした。キュリー夫人の展示会まで訪ねてきて私を苦しめると思いませんでした。偽物のくせに本当に皇太子妃になるつもりなのかと脅迫してきたんです!」

「公女、一つだけ尋ねます。率直に答えてください」

リアブリックはこれまで沈黙してきたエレナに苛立ちを抑えながら尋ねる。

「レン以外に、公女の正体について知っている人はいますか?」

「いません」

「神に誓って?」

「はい、ガイア女神に誓います」

エレナが心を込めてうなずくと、やっとリアブリックの表情が少し和らいだ。

しかし、表情の向こうの本音はこの上なく怖かった。

(これ以上、この女を生かしておいてはいけない。皇太子妃選出式が終わり次第排除しなければ)

2ヶ月後、3次競合が終わる日。

予定通りエレナを殺す。

そうすれば全てが綺麗に収まるだろう。

レンが代役であることを知っているとはいえ、何か出来るわけでもない。

代役だと主張しても、それを確認する方法が遠いためだ。

せいぜいエレナを苦しめるのが全てだろう。

いざとなればベロニカを戻し、レンを逆に脅せばいいだけの話。

大公家の血縁を疑ったのだから、家門の滅門まで覚悟しなければならないだろう。

このピンチを利用してバスタージュ家の首輪を締め直す良い名分になる。

「分かりました、公女。ここまで大変でしたね。もう心配しないでください。後のことは私が処理します」

リアブリックの些細な慰めにエレナは安堵するふりをした。

そして、本来の地位を失うのではないかと戦々恐々となる。

「これからもずっと公女として生きるようにします。必ず皇太子妃になってお父様とリブを喜ばせたいです」

「期待していますよ。公女はこの世界に一人だけなのですから」

「リブ」

エレナは感激の瞳でじっと見つめ、リアブリックを抱きしめた。

小さなすすり泣きに合わせて穏やかに震えるエレナの肩を、リアブリックが優しく慰める。

「皇太子妃選出式の集中してください。レン公子は私に任せてください」

「ありがとう、リブ。私は必ず失望させません」

斜めに突き当たったお互いの夜越しに暖かい言葉が交わされた。

誰が見ても心からお互いのためだと誤解せざるを得ない穏やかさ。

しかし、すれ違ったエレナとリアブリックの視線は、いつお互いの首筋を切り裂いてもおかしくないほど冷ややかだった。

 



 

リアブリックの命を受けたローレンツがベロニカの元を訪ねた。

「公女殿下、ローレンツです」

窓枠に座っているベロニカを見ながら、ローレンツが丁寧に礼儀を弁える。

以前の人生のエレナに見せた飾り気のある忠心とは異なり、真心のこもった尊敬と忠誠が滲み出ていた。

「卿、ここにはどんな用事で?」

ベロニカが鳥籠の中の青い鳥をじっと見ながら無味乾燥に尋ねる。

「報告事項があって来ました。人形が皇太子妃選出式2次競合に進出しました」

「そうなの?」

「それも首席です。リアブリック子爵が公女殿下の名声に迷惑をかけないように気を配っているそうです」

ローレンツの報告にもかかわらず、ベロニカが目を向けることはない。

そんな冷淡な態度にローレンツは顔色を伺いながら話を続けた。

「近いうちに第2次競合が開かれる予定です。同じように公女殿下が心配することはないという話を伝えるように言われました」

「そう」

やはりベロニカの反応は無味乾燥だ。

一見関心がなさそうに見えるが、実際彼女はこのような報告を受ける境遇が気に入らなかった。

「3次競合が終わる日に、公女殿下が戻れるように措置を取っておくと話しています。皇太子妃の選任式は当然公女殿下が出席するという話も聞いております」

「それで?」

「え?」

「当然のことをずっと話しているので、他に何か大事な話があると思っていました」

「申し訳ありません」

ローレンツは頭を下げて謝った。

ベロニカが毒中毒になる前から護衛をしていただけに、彼女の心情がどうなのか誰よりもよく知っていたのだ。

「リアブリックに私の話を伝えてください」

「はい」

「人形を生かしておけと伝えてください」

 



 

エレナの命が奪われるまで残り2ヶ月。

ベロニカの言伝も不安ですね・・・。

「生かしておけ」とは?

ベロニカの思惑は?

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