こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は61話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
61話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- サロンとは
サロンはエレナの夢見る芸術文化の集合体。
時には酒を交えて食事をしながら公演を楽しみ、ダンスをする舞踏会場の役割もある。
サロンは大陸を握って揺さぶるだけの文化的波及力を持った中心地になるだろう。
「Lはサロンの女主人として文化の中心になります」
エレナの大胆な野心に、カリフは呆気に取られた。
「ショックで言葉が出ないよ。君はどうしてそんなアイディアを生み出せるんだ?」
「これで終わりではないので、まだ驚くには早いと思います」
「他に何があるんだい?」
「サロン自体にも意味はありますが、最初の建造物としての意味を与えたいと思うのです。これまで見たことのない新しい建造様式で」
カリフは驚く一方で、心配そうな反応も見せる。
「欲張りすぎなのでは?新しい建造様式を持った建築家なんてそうそう見つからな・・・」
「いるじゃないですか?先輩のそばに」
「僕のそばに・・・?まさか・・・、ランドール?」
「ええ、サロンの設計から建造まで全部をランドールに任せようと思います」
- スラム街の売買
カリフの口があんぐりと開く。
それだけエレナの発言が破格的だったのだろう。
しかし、彼女の言葉は正しかった。
誰よりもランドールと親しくなったカリフには漠然としているが、彼ならばやり遂げられるという信頼ができていたのだ。
納得したように見えるとエレナは微笑んで言った。
「ランドール様にお伝えください。世の中にあなたという建築家を知らせる機会だと。これまでの常識を破ってあなただけの広報で世の中を驚かせてください」
「必ず伝えるよ。彼、きっと喜ぶよ」
カリフも楽しくなってきたようだ。
ランドールはいつでも、必ず自分だけの工法で建造物を建てると意気込んでいたが、その機会が思ったより早く訪れたのだ。
この知らせを伝えてくて、カリフはうずうずした。
「お父さんに余力があれば、購入する土地の近くの敷地も調べて欲しいと伝えてください」
「投資?」
「投資ではありません。サロンと連携できるような複合文化空間を作ろうと考えています」
「え?複合文化空間?一体君は何を考えている?」
カリフは少しでもエレナの考えに近づこうとしていた。
「どうして追いかけてこようとするのですか?」
「え?」
「私は自分の得意なことをするだけです。先輩は先輩の得意なことをしてください」
「僕が得意なこと・・・、そうだね」
カリフはニッコリ笑って、同意するようにうなずいた。
「サロンはランドール一人で設計して建てるものではない。最初から最後まで・・・、「アートアドバイザー」の僕も一緒。そういうことだろ?」
「はい、先輩の役割が何よりも重要だと思います」
「その通り!」
「それから、これを。お父さんに渡してください」
カリフは手紙の入った封筒を受け取る。
「これは?僕も見ていいのかい?」
「見てもいいですが、大した内容ではありません。首都スラム街の土地をいくつか買収するので、その周辺を地図にチェックしたのです」
「いやいや!どうしてスラム街の土地を?あの場所は住んだ瞬間終わりだ。再び売ることもできない!」
過去にも数人の貴族が安値で購入しようとしたが、結果はいずれも失敗だった。
貧民を追い出したところで、すぐに他の貧民が現れるのだから。
「分かっています。ただ慈善事業をするためですよ」
「慈善事業?本気?」
「困っている人を助けたいだけですよ」
そう話すと、カリフはすぐに興味を失った。
お金にならない事業には見向きもしないようだ。
エレナは真実を伝えることが出来なくて申し訳ない気持ちになる。
(密かに準備しないと。代理人を立てて出来るだけ速やかに買い取らなければリアブリックが気づくはず)
遅かれ早かれ首都ではものすごい開発ブームが起こるだろう。
過去では、大公家が貧民街を制圧し、貴族と皇族だけが出入りできるノブレス通りを作った。
それは密かに準備を進めていたリアブリックの功が大きかったのだ。
(大公家の成功は私の不幸よ。じっと見てるわけにはいかない)
彼女より一歩先んじて、ノブレス通りの拠点を買い占める予定。
(気を付けなければいけないのは一つだけ。Lの所有で買収するものは、代理人を立てて尻尾を踏まれないこと)
エレナはリアブリックの執拗さをよく知っていた。
Lは書類と署名にのみ存在する人物。
(スラム街の土地を買収してからは簡単ね。リアブリックに転売すればいいのだから)
- 予期せぬ訪問者
すでにエレナの頭の中には完璧な計画が立てられていた。
大公家の計画を逆手にとって大公家の金を巻き上げる。
エレナが構想した大公家の破滅の方向性と一致している。
後は手紙に書いた通り、エミリオが代理人を立ててスラム街の土地を売買するだけ。
経験豊富な彼ならミスはないだろうから、大した心配はしていない。
「それでは今日の話はここまでにしましょう。あ、父との約束もあるので、しばらく学業に集中するつもりです。探さないでくださいね」
「そうだな。僕も仕事で忙しいと思う。お疲れ様」
会話をひと段落させ、カリフが自習室を出るためにドアノブを握ろうとした時だった。
コンコン。
「・・・!」
突然聞こえるノックの音に二人の視線が集中する。
(まさか、レン?)
「僕が出よう」
ドアの前に立っていたカリフがドアを開いた。
「どちら様ですか?・・・!」
ドアを開けた瞬間、男性を見たカリフが思わず息を呑んだ。
「殿下」
リアブリックの計画を妨害しようと考えているエレナ。
リアブリックの悔しがる表情が早く見たいですね。
そして、最近頻繁に登場するシアン。
一体どうしたのでしょうか?
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