こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は91話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
91話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- サロンの名前
新調したブルーサファイア系のドレスを着たエレナが、オーダーメイドの真珠のネックレスを着用して優雅さをプラスする。
「とても綺麗です、お嬢様。まるで天使のようです!」
アンは鏡に映ったエレナの姿を見て、口が酸っぱくなるほどお世辞を言い続けていた。
ドレスを整理する侍女たちは、一様にアンを快く思っていない。
自分たちより年下の侍女がエレナのそばにくっついて、恩着せがましく振る舞う姿を見ていられなかったのだ。
そんなアンの傲慢さを知っていながらも、エレナはあえて放置していた。
(アン、あなたはずっとそのままでいいわ。自分が寵愛を受けていると勘違いすれば監視は緩むのだから)
「そろそろ客間に行きましょうか」
「はい、お嬢様」
侍女たちを連れて応接間に向かう。
「公女殿下にお目にかかります」
緊張した様子のカリフを見ると、嬉しさよりも呆れて空笑いが先に出た。
「緊張をほぐして普段のようにしなさい」
口パクで伝えるが、カリフの動揺は収まらない。
場所が大公家に移ったことが負担になっているのだろう。
以前と変わらず絵画の取引を無事に終えた後、エレナは侍女たちを席から外した。
応接間の扉が閉まった後、エレナは椅子から立ち上がり、カリフに水の入ったコップを差し出す。
「どうして、そんなに緊張しているのですか?」
「ここは大公家なのだから緊張するのは当然だ」
しばらく言い訳じみたカリフの話を聞いた後、ようやく緊張が解けてきたのか、彼の顔色はさっきよりも良く見えた。
「それでは、進行状況を教えてください。私も長くは話せません。リアブリックが疑うでしょうから」
カリフも気を引き締め直す。
「来週にはサロン本館が完成すると思う」
「もうですか?」
「君も知っているだろ?ランドールだけの特殊な工法のおかげだよ。彼のせいで建築業界は大騒ぎしているのだから」
エレナが満面の笑みを浮かべる。
「私の望んだ通りですね」
そして、謎の建物の存在を気にしている人たちが大勢いるそうだ。
サロンは新しい時代を代弁する文化の中心地。
これから収穫期に入るだろう。
これまで息を殺して、種を蒔いて水を与えてきたものを公開する時が訪れたのだから。
サロンの開場に合わせて、ラファエルの次回作も同時に公開する予定だった。
「そうだ、サロンの名前はもう決めているの?」
「シークレットサロン」
「ああ、それっぽいね。最近、サロンのオーナーであるLが誰なのかと、みんな気にしているのだから」
「先輩、サロンの公開日に合わせて公告してくれますか?」
「何を?」
「シークレットサロンは身分を隠して出入りが可能だと。そのためには義務として仮面をつけて、自分の正体を明らかにしてはいけない」
「そんな事をする必要があるのかい?」
カリフには、身分を隠してまでサロンに出入りする理由が見つからなかった。
「サロンの中では身分の壁をなくします」
「え?」
「その一環として、ラファエル先輩の作品発表が終わったら、討論会を開きます」
「討論会だって?君の考えが分からないよ」
「先ほども言いましたよね、身分の壁を破ると。サロン主催の討論会は誰でも同等な立場で意見を主張できる権限を与えるつもりです」
「いくら仮面をつけたとしても、破格すぎではないのか?」
平民はこれまで貴族からの略奪に苦しみながらも、大きく意見をすることはできなかった。
確固たる身分制度が定着した帝国で、貴族に食ってかかるなど想像も出来ない事なのだから。
その当たり前なことに、エレナは疑問を抱かせるつもりだった。
「民衆が自ら悟るように助けなければいけません」
もちろん、生活に追われる平民たちが討論会にすぐに参加するのは難しいことだろう。
しかし、討論会を参観する少数の平民もいるはずだ。
「じゃあ討論の参加者はどうする?」
「合計10人。こちらからは5人の巨匠たちを集めてください。外部からも名望のある知識人を選別し、4人集めましょう」
エレナの言葉の中に、カリフは違和感を覚えた。
「ちょっと待って。残る1人は?」
「私が行きます」
「君が?」
エレナが直接来るという言葉に、カリフは目を丸くする。
そんな彼の反応を楽しんでいるかのように微笑む。
「期待してください。謎のサロンのオーサーLが、この世に初めて姿を現す日になるので」
アンをどこで絶望に陥れるか楽しみですね♪
最近はメイとのやり取りも少ないので、そろそろ彼女の活躍が見たいところです。
サロンの名前はそのまんまでしたが、ようやくサロンが公開されるので楽しみになってきました!
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