影の皇妃

影の皇妃【98話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は98をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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98話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • デザイナー、クリスティーナ

「そういえば恩人、今サロンのデザイナー、クリスティーナ・マリヌスさんが恩人に会おうと待っています」

「クリスティーヌさんが私を?」

革命的デザイナー、クリスティーナ・マリヌス。

帝国の衣服のレベルが、彼女の登場前後で変わるという評価があるほど、歴史的に一線を画した人物だ。

カリフもその資質に注目し、特別視している一人。

「分かりました。彼女に会いましょう」

仮面をつけて応接室を出る。

エミリオに廊下の突き当たりの部屋を案内されて入ると、エレナより頭ひとつ高い身長で、波のようにウェーブのかかった赤い癖毛がよく似合う女性がソファから立ち上がる。

「L?本当にLですよね?」

「お会いできて嬉しいです、クリスティーナ」

クリスティーナはエレナの手をぎゅっと握る。

突発的な行動に驚いたが、悪意がないことは分かるのでそのままにしておく。

「どうしてもお礼を言いたかったのです。Lがいなければ、私はここまで来られなかったと思いますから」

彼女は心を込めて感謝した。

クリスティーナは、自分のドレスに自信を持っていたが、時代にあまりにも先んじたあまり、貴族たちにそっぽを向かれていたのだ。

結局ブティックは閉店することに。

そんな彼女が衣装デザインだけに専念出来るように支援したのがエレナだった。

 



 

「今回のサロンで発表するドレスのモデルに?私がですか?」

エレナは思いがけない依頼を受けて、困惑する。

(ラファエル先輩もそうだったけれど、どうしてクリスティーナも?)

今までの人生でベロニカ公女のふりをして、優雅な姿を見せてきたが、一度も芸術家からの依頼を受けたことがなかったため、こういう依頼は依然としてぎこちなかったのだ。

「開場日にLが討論する姿を見て惚れ惚れしたのです。Lが私のドレスを着てくれれば、これ以上の望みはありません」

「・・・」

「お願いします。L。私の女神になってください」

突然の提案にしばらく悩む。

「今回発表するドレスをまずお見せします。多分、Lの考えも変わるのではないでしょうか?」

そして、エレナの許可を貰う前に、クリスティーナはドレスの発表を始める。

過去の人生で、彼女のドレスは知っていた。

マーメイドドレス。

伝説の人魚をモチーフにしたスリムなスカート。

クリスティーナが見せてくれたドレスは、過去の人生で見たドレスと同じだった。

「如何でしょうか?」

「こんなドレスのラインは初めて見ました。伝説の人魚に両足があれば、こんな風になるのだと思わせる優雅なドレスですね」

エレナの称賛に、彼女の機嫌を伺っていたクリスティーナに満面の笑みが広がる。

「このドレスは私の自信作です。社交界の令嬢の半数以上がこのドレスを着ることになると信じています」

「そうなるでしょうね」

「ですから、Lにこのドレスを着て欲しいのです!初めて披露したときは、下品に見えるという理由でそっぽを向かれましたが・・・」

「いいえ、クリスティーナ。下品と感じるのは、見る人がそんな考えを持つからです。私はこのマーメイドドレスは上品で素晴らしいドレスだと思っていますから」

実際、マーメイドドレスが発表されたとき、「あまりにも体つきを露出させている」という理由で多くに後ろ指を指された。

しかし、自分の個性を現すことを楽しむ若い令嬢たちの間で流行のように広がり、時間が経つにつれ、いつそんな議論があったのかと言わんばかりに自然に受け入れられたのだ。

「やっぱりLは特別な考えなのですね。このマーメイドドレスをLが着てくだされば」

「それと何の関係が・・・?」

クリスティーナは、なぜエレナにモデルになってほしいのかについて本当の理由を述べる。

 



 

「服というのは、着る人が誰かによって違うように見えます。Lは新女性と呼ばれるくらい知性の象徴のように思われているじゃないですか?そんなLがこのドレスを着たら、誰も下品とは思わないでしょう。彼らの目には、肉感的で優雅で美しく見えるはずです」

クリスティーナがなぜモデルになってほしいと哀願したのか理解した。

すでに時代を間違えたため、後ろ指を指されながら全てを失った彼女だったから、また同じ失敗をするのではないかと恐れているのだ。

エレナはクリスティーナの役に立ちたかった。

それがサロンの女主人「L」の役割。

「クリスティーナがこんな風にお願いしているのに、私が断るわけにはいきませんね。そのモデル、ぜひ受けさせてください」

「L!」

クリスティーナは喜びを抑えきれずにエレナを抱きしめる。

「ありがとう!この恩を忘れずに、綺麗なドレスでお返しさせていただきます!」

「最高のプレゼントですね」

エレナは微笑んで、彼女の背中を優しく撫でた。

 



 

エレナの専属デザイナーも決まりましたね♪

クリスティーナのドレスを着て、シアンと会うのかもしれませんね。

シアンはサロンに来てくれるのでしょうか?

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