こんにちは、ピッコです。
今回は7話をまとめました。
ネタバレありの紹介となっております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
7話
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 出発
部屋の外に出ると、木でできた階段が出てきた。
マックはリプタンの手を取って下に降りる。
テーブルと椅子がぎっしり詰まっている騒々しい居酒屋の中には、鎧姿の騎士たちがぎっしりと席を占めて座っていた。
「団長、夜が明けるかと思いました。もう出発するんですよね?」
彼らのうちの1人は胸に腕を組んで不満そうにつぶやいた。
しかしリプタンは彼らを無覗し、マックの手を握って外に出る。
すると、門のそばに立っていた騎士が追いかけてきて不満を吐露した。
「障長、ずっとそうするつもりですか?私たちが食べるものでもないのに、ただ包んでばかりいないで・・・」
「黙れ!何も言うなって言っただろう」
マックはまぎらわしい顔をして、追いかけてきた騎士を睨みつける。
巻き毛の若い男が不満そうな目でマックを見つめた。
彼女は少しも好意のない鋭い覗線に萎縮し、リプタンの後ろに身を隠した。
その騎士の後ろに立っていた金髪の男性が大声で鼻を鳴らす。
「どうしようもありません。クロイソ公爵の娘なんかのせいで・・・」
「黙れと言ったんだ」
リプタンは猛烈にうなり声を上げた。
その険悪な勢いで男たちは口をぎゅっと閉じた。
彼は振り向いて彼女を馬車に押し込んだ。
「あいつらの言うことを気にすることはない」
後をついて馬車に乗ったリプタンがドアを乱暴に閉めながら言った。
「君のお父さんに好意的ではないだけだよ。でも、あなたはクロイソじゃなくてカリプス
夫人だ。俺の妻なんだ。二度とあなたに無礼にならないように警告しておく」
マックは返事をする言葉を見つけられず、膝の上に置いた手の甲だけをじっと見つめた。
「クロイソ公爵の娘のせいで」という言葉は,彼と彼女の関係がどのように結ばれたかを思い起こさせる。
「・・・」
「私の部下たちのせいで気分を害したの?」
静かに座っていると,彼はいらいらした声で尋ねた。
彼女は驚いて顔を上げる。
誰かが自分の気持ちを気にしたことがあっただろうか。
慎重な目で自分の顔色をうかがう姿に思わず笑いが流れた。
変な男。
一体誰が誰の顔色をうかがっているのか。
「・・・知ってる?」
「は、はい?」
「君が私に笑ってくれたこと・・・今回が初めてだよ」
何を考えているのか分からない顔で見つめていたリプタンが、ゆっくりと手を差し出し、彼女の頬を撫でた。
マックは彼の強烈な意識にとらわれて息を止める。
向かを言うように唇をガタガタさせていた男が、すぐに手を上げた。
そして、何の意味もない行動だったというように、外に向かって叫ぶ。
「何をぐずぐずしているんだ!早く出発しようと言ったのは誰だ!」
外から何かぶつぶつという声が聞こえてくると、すぐに馬車が転がり始めた。
彼女は気まずい沈黙の中で夫の顔をちらりと見る。
リプタンは馬車の窓に頭をもたせかけ、疲れたように目を閉じていた。
私の存在なんか忘れてしまったような態度に少し緊張が解けるのを感じながら、彼女も壁に頭をもたげた。
数日間の緊張で疲れたせいか、ひどい馬車の揺れがまるでゆりかごの中のリズムのように感じられる。
そして彼女は徐々に眠りに落ちた。
初日に泊まった町を離れ、彼らは一日中広々とした穀倉地帯を走った。
きちんと管理されていない土の道を馬車で走っていたら、外が完全に真っ暗になった時になってようやく、ユディカル森の近くにある小さな村にたどり着く。
初めて長時間馬車に乗って移動したマックは疲労困懲してぐったりした。
身分確認のために先に外に出たリプタンが再び馬車に戻り、荷物室で寝袋とランプを持って入ってくる。
「今日はここに泊まるよ。天気が肌寒いから服をしっかり締めて出てきて」
彼女はフードを深くかぶり,コートのひもをしっかり結んだ後,彼の言葉に従って馬車から降りた。
「団長、宿所があまりないのですが、どうしましょうか?」
リプタンはランタンを持ち上げ,素早くあたりを見回す。
曲がりくねった土の道の先に火が消えた薄暗い小屋4、5軒がびっしりとついていた。
騎士は素早く説明を付け加える。
「小屋は全部で5軒ありますが、収穫のために降りてきた農作業でいっぱいです。穀物の貯蔵庫が一つ空いているとは、私たちはそれを一日借りればいいのですが・・・」
騎士はマックの顔をちらつかせながら言葉を濁した。
リプタンは眉間にしわを寄せながら衛兵の方を振り返る。
「うちの婁が別に泊まるような宿はないのか?」
「収穫期の間、農奴らを収容するために建てた粗末な小屋だけです。閣下が命令されるなら、今すぐに2、3軒空けることができますが、貴婦人が泊まるにはとてもみすぽらしいし、見栄えがしないでしょう」
「それでも倉庫よりはましだろう。彼女のために小屋を一つだけ空けてくれれば、手厚い謝礼を・・・」
「わ、私は、大丈夫ですから」
マックはびっくりして彼の腕をつかんだ。
一日中、つらい労働に苦しめられた農奴らが私一人のせいで外に追い出されることも負担だっただけでなく、こういう不気味なところで一人だけ離れて夜を明かしたくもなかった。
薄暗い夜を怯えた目で見回したマックは、リプタンの袖口を握る。
「ひ、一人は、い、嫌です・・・」
「・・・」
妙な沈黙が流れると、私の言葉がどんな風に聞こえたのか悟ったマックは、びっくりして彼の裾を置いた。
首筋まで熱が上がる。
厚かましい言葉に呆れてしまったのだろう、彼は何も言わなかった。
どうしてもリプタンをまともに見上げられずスカートの裾だけを握りしめているが、ぎこちなくお互いに向かって目配せをしていた騎士たちが平然と対話を続ける。
「決まりましたら、これでお休みしましょう。お腹がすいて死にそうです」
「私はまず、言葉から休ませてあげたい。おい、水はとこから汲んでくるんだい?」
「あの・・・、精米所の隣に小川があります。こちらヘどうぞ」
男たちが忙しく散らばると、ようやく黙って立っていたリプタンが彼女の手を引いた。
「私たちも行くよ」
「は、はい!」
彼女は長い脚をつかつかと動かし,リードしているリプタンを追いかけるために急いで歩いた。
底が不揃いで何度も越えて負けそうになったのをリブタンが腕をつかんで支えてくれた。
狭い溝に沿ってしばらく歩くと、薄暗い闇の中にかなり大きな木材建物が姿を現した。
まず中に入った男たちがあちこちにランプをかけ、真っ暗な内部を明らかにする。
マックはリブタンに沿って中に入り、あたりを見回した。
すぐに幽霊が出てもおかしくないような雰囲気。
明かりがつく所ごとにクモの巣が白く絡み合った幽霊の髪の毛のように光り輝き、白くほこりが覆われた床ではキキキキと気になる音がした。
彼女はもし床にネズミや虫が這っているのではないかと注意深く観察しながら歩を進める。
男たちは何気ない顔でそれぞれの場所に座り、寝袋を敷いて邪魔な防具を一つ一つ脱ぎ捨ていた。
リプタンも隅っこに藁の束を厚く敷き、その上に寝袋を広く広げる。
「こっちおいで」
マックは気絶する直前だったにもかかわらず、虫とノミがうようよしそうな寝床に横になることができず、中腰で腰を下ろした。
かなり広い空間だったにもかかわらず、18人が入ると非常に狭く感じられた。
「数日間はずっと寝心地が悪いだろう。アナトールに着くまで我慢して」
マックはひざを抱えて座り、大人しく頷く。
こんなに多くの人数と一つの空間に留まったことがなかったため、なかなか緊張を解くことができなかった。
だが、騎士たちは私の存在などは少しも気にならないか、火鉢を焼いて食事を準備するなど慌ただしく動いている。
「団長!馬に食べさせる餌が十分ではありません。どうしましょうか?」
馬を率いて衛兵についていった騎士の一人が、突然倉庫の中に頭を突っ込みながら叫んだ。
リプタンは皮でできた帯をほどき,大したことはないように答えた。
「衛兵に穀物を買えるか聞いてみて」
「とっくに交渉しました。ところが、貯蔵庫の食糧はすべてクロイソ公爵の財産なので、自分たちは勝手に触れることができません」
突然飛び出した父親の名前に、彼女は無意識のうちに肩をすくめる。
リプタンは激しく頭をかき回し、シューッと舌打ちした。
「値段をもっと上げてほしいということだね」
「どうでしょうか?」
「相手が望むだけ握らせてくれ」
「ちょっと怖がらせると、そこまでしなくてもいいと思うんだけど・・・」
凶暴な言葉を平気で吐き出していた騎士がふと言葉を濁して彼女をちらりと見た。
「確かに、公爵が文句をつけるようなことはないでしょう。了解致しました。私が交渉するので、後で軽くなったポケットを持ってくるなと文句を言わないでください」
そうしてまた倉庫の外に出てしまった。
マックは父親に対する騎士たちの敵意が予想以上に強いことを感じ、萎縮する。
彼らが私に横柄に振る舞うのも、父親に対する反感のためのようだ。
自分がロゼッタのように魅力的な容貌を持っていたら違っただろうか。
マックは、クロイソ公爵家を定期的に訪問する奉紳騎士たちから、あらゆる贈り物と運署を受ける腹違いの妹を思い浮かべながら、習慣的な自虐に陥った。
その時、火鉢の前でしばらく火の中をかき回していたリプタンがすぐに大きな器を持って帰ってくる。
マックはポウルをのぞき込んだ。
たき火に入れて焼いて、所々黒く焼けたじゃがいもが一杯入っていた。
「熱いから気をつけて食べてね」
そう言って、いざ自分はたこができた手で適当に拾い上げ、湯気がゆらゆらするのを大きくーロかじった。
マックも彼の後を追ってジャガイモを一つ取り出す。
炭のように熱いものを袖で恐る恐る包み、黒く焦げた皮を剥がすと、ふっくらとした肌が露わになった。
湯気がふうふうと吹き出るジャガイモをふうふう吹いて慎重に一口切って、物責を自覚していなかった空腹が激しく押し寄せる。
彼女は口の天井が火傷することも気にせず、焼いたジャガイモをふうふう吹きながらぐつぐつ飲み込んだ。
やや生煮えな部分が、歯ごたえのあるじゃがいもが、そんなに美味しいはずがない。
しかし、彼女は拳ほどの大きさのものをすぐさま目を隠すように平らげた。
すると、隣の席でじっと見守っていたリプタンが、あらかじめ皮をむいておいたジャガイモをもう一つ差し出す。
彼女は慌てて手を振った。
「リ、リプタン、どうぞ。あの、私は、いや、大丈夫なので・・・」
「黙って受け取りなさい」
彼はジャガイモを無理やり食べさせ、ポウルからもう1つ取り出す。
マックは皮がむけているジャガイモを見下ろし,ふうふうと吹いて食べた。
お腹がある程度いっぱいになると、眠くなってきた。
彼女はやノミがいるかもしれないという心配も忘れて、寝袋の上に頭を置いた。
倉庫中央に持ってきた火鉢から赤い光が流れ出て四方をかすかに照らしていた。
食事を終えた騎士たちも、一人二人と寝袋を敷いて寝る準備をしている。
私がそうすると言ったが、それでもやはり騎士たちの間で眠るのがぎこちなくて不便で、彼女は毛布をあごの先まで引き上げた。
すると、枕元に座って剣を手入れしていたリプタンが隣の席に横になり、マックを片腕でぎゅっと抱きしめた。
マックは当惑して彼の腕を押しのける。
「リ、リプタン・・・、人がいるのに・・・」
「誰も気にしないからおとなしくしていなさい」
彼は彼女の頭の下に腕を押し込み、頭頂部に頬をこすった。
どうも寒がっていると思っていたらしい。
マックは途方に暮れて彼の肩越しを見る。
彼の言う通り、みんな見たふりもしなかったが、それでも図々しくも男とびったり
くつついているほと、彼女は気が気でなかった。
「ええ、大丈夫です。だから・・・、少しだけ離れて・・・」
「困っていらっしゃるじゃないですか。ちょっと配慮してください」
彼女は突然割り込む声にさっと顔を上げた。
二十歳の半ばぐらいに見えるほっそりした体格の青年が、三、四歩離れたところで小さな灯りを持って立っている。
「余計なおせっかいをするな、ルース」
「いつまで番犬のようにうなるのですか?虐めるつもりはないからいい加減にしてください」
薗切れのいい毒舌に彼女は鵞いて目を丸くした。
威圧的極まりないこの男を相手に、まるで荒々しい犬のように憚ることなく言葉を吐いた男が、今度は彼女に覗線を移す。
マックはその時になってやっと体を起こした。
リプタンも嫌な顔をして席から立ち上がって座る。
「・・・用件は何?」
「奥様が寒そうなので持ってきました」
彼はポケットから妖しい光を放つ石を取り出す。
「火の魔石です。保温魔法がかかっているので、持っているだけで体が温まると思います。どうぞ」
「わ、私に・・・、く、くださるんですか?」
思いがけない親切に驚いて反問すると、男が片方の眉をつり上げた。
「ほかに誰かいますか?ここに集まった人たちは皆、霜柱の中に裸になって出してもクルクルよく寝る偉人たちです」
男は誰が聞いても気にしないという態度で辛らつに吐き出す。
「でも奥さんは違うじゃないですか。見たところ、体力もあまりよくないようなので・・・。険しい寝床に風邪でも引いたら苦労するのは私ということです。あらかじめ予防しましょう」
男のストレートな話し方に驚いた表情をしていたマックは、すぐにそれを受け入れる。
彼の言葉通り、石を手に取るやいなや暖かい空気が全身を優しく包んできた。
不思議な気持ちで石をじっと見下ろしていたマックは、すぐに感謝の挨拶もしなかったことに気づき、慌てて口を開く。
「あ、ありがとうございます。ルー・・・、ルー、ルース卿」
聞き取った名前をつぶやくと、男が微妙な表情をした。
「私は騎士ではなく、魔法使いです。そのままルースと呼んでもいいです」
それで用が済んだかのように、男は身を回して再び反対側の自分の席に行ってしまった。
その姿をぽんやりと見ていると、リプタンがまた横になって彼女を軸経質に引っ張る。
「疲れているじゃないか。早く寝て。明日も日が昇ったらすぐ出発するよ」
そして枕元に置いておいたランプの火を消した。
待っていたかのように他の騎士たちも、一つ二つ灯りを消してしまうと、四方には薄暗い闇が舞い降りる。
男の胸に抱かれてぎくしゃくしていたマックは、ひピい疲労感に耐え切れず、するすると目を閉じた。
頬に触れる胸元から、規則正しい鼓動の音が子守唄のように聞こえてくる。
こんなところで果たして寝られるだろうかと心配していたのが顔負けするほど、彼女はあっという間に眠ってしまった。
朝が明けて昨夜、不気味に見えた村の風景は生き生きと急変した。
一列に並んだ小屋の裏側には、ユーディカル森の美しい全景が広がっており、前面には先が見えない黄金色の小麦畑が波のように揺れていた。
彼女は倉庫を出て、後ろの谷がひんやりするほど冷たい小川の水で顔を洗い、手に水をつけて蔓のようにもつれた長い髪をとかした。
涼しい風が濡れた顔をなでおろす感触に、背筋に軽く鳥肌が立つ。
マックはたるんだ袖で顔の水気を拭き取りと、再び倉庫に戻った。
騎士たちはその間、すでに出発準備を終えて馬車の前に集まっていた。
「おい、一人でいるな」
「すみません」
厳しい声に慌てて彼の前に駆けつけると、リフタンが気持ち悪そうに顔をしかめ、彼女をさっと抱き上げて馬車の座席に座らせた。
ユーディカルの森には魔物もよく出没するから絶対一人で行動するな。
彼女は初日に見た巨大な怪物を思い出し,肩をすくめた。
「き・・・、き、気をつけます」
「いいよ。馬車に景せる荷物が増えたから、今日から私は馬に乗って行くよ。不便なことがあったら呼んで」
彼が馬車のドアを閉める。
しばらくして馬車が泥道をガタガタと転がり始めた。
彼女は窓から流れる風景を眺めた。
麦畑はゆっくりと遠ざかり、すぐに密集した木々で覗界がいっばいになる。
木の葉の間からぽつりぽつりと漏れてきた日差しが曲がりくねった道の上にまるで金糸で編んだベールのように垂れ下がった。
その間を馬に景った騎士たちが隊列に合わせてゆったりと移動する。
彼女は、茂みや木の後ろから凶悪な怪物が飛び出すのではないかと熱心に調べた。
心配とは裏腹に、順調で静かな時間が続く。
揺れる馬車の中でずっと軸経をとがらせているのも体力を要することなので、彼女はすぐにシートの上で疲れ累ててぐったりした。
そもそも自分が気を使ったからといって状況が変わるわけでもなかったのだが。
そのようにどれほど時間が経っただろうか、しばらく走っていた馬車が止まって、リプタンがドアを開けて現れた。
「ちょっと休んでから行こう」
マックは嬉しそうに馬車から降りる。
固まっていた足に急に血が回り、ピリピリとした感覚が押し寄せてきた。
披女はうめき声を上げ,中麗で立ち,足をこすった。
すると、リプタンが平らな岩の上にコートを脱いで厚く敷いて、彼女をその上に座らせ、つった足を揉んであげた。
彼女は当惑した顔であたりを見回す。
馬に水を飲ませていた数人の騎士がこちらを見て、呆れた表情を浮かべていた。
彼女は彼の肩を押しのけて頬を赤らめた。
「リ、リプタン・・・。こ、こうじゃなくても、いや、大丈夫だから・・・」
「口癖なの?」
「・・・はい?」
彼はふくらはぎをスカートの裾の上に抱え、軽くこすりながら言った。
「口を開けば大丈夫だと言うじゃないか」
彼女は言い返す言葉を見つけられず、筋が突き出た強い手が私の足を包み、細心の注意を払って揉んでいることだけをじっと見下ろす。
「どうしてこんなによくしてくれるのか」という質問が喉まで上がった。
「もう本当に。い、いいから」
無理やり彼の手から足を抜くと、やっとリプタンが席から立ち上がる。
マックはスカートのしわを伸ばすふりをした。
「・・・食べ物を持ってくるから休んでて」
男が席から立ち上がり、パンと乾燥肉を持ってきた。
彼女はパサパサした固いパンを水に浸して食べる。
食事を終えた後は、リプタンに慎重に言質を与え、しばらく離れた茂みの後ろで用を足す。