夫を味方にする方法

夫を味方にする方法【146話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。

今回は146をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。

前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。

しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!

小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…

ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。

イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。

エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。

フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。

ボルヒア:教皇。ルビの父親。

チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男

エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。

ローニャ:ルビの専属メイド

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146話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 雪遊び

夕日に赤く染まった長い銀髪がベールのように溢れ、エレニアの顔を覆っていた。

慎重に腕を上げて彼女の手をそっと握ると、ぎくり、という震えが感じられる。

「あのね、エレン」

ゆっくりと再び顔を上げたエレニアが、どこか茫然とした目つきで私を凝視した。

どんな反応が最も適切なのか、このような状況ではどんな表情でどんな話をすれば一番適切なのか、今は感覚さえ掴めなかったが、どうでもいい。

私は乾いた口元を引き寄せて、微笑んで、それから辿々しく打ち明ける。

「エレン、私、シェパードパイが食べたいです。パクパクと掬って食べられる、あの北部式のパイが」

ぼんやりと固まっていたルビー色の目が、次第に丸く、大きく開いていった。

ああ、こんな表情を見ることになるなんて。

でも、こうすると急にすごく幼く見える。

もしかしたら夕日のせいかもしれない。

「エレンも一緒に食べませんか?一人じゃ寂しいと思うから」

勇気を出して付け加える瞬間、一瞬赤い空に星が浮かんだようだった。

キラキラ輝く星の光のような異彩が、大きく磨かれた瞳に浮かび上がるかと思ったら、すぐにエレニアが口元を熱くする。

私としては初めて見る彼女の微笑み。

小さくて微かだが、この上なく澄んだ美しい微笑だった。

「はい・・・、いいですね」

 



 

この前、うちのドラゴンが目を覚ましたばかりの時に雪がほんの少し降って以後、北部らしくない晴れた日が続いたが、今回はどうも違うようだ。

気候がこのように勝手に行ったり来たりするのが、ドラゴンの奴と関連があるのか、あるいは単純にこの国は元々いつもこのような形なのか分からない。

そろそろ初冬の季節といってもさ、一晩中これだけ積もるくらいの雪なんて中々いいね。

「奥様・・・」

どういうわけか大驚失色したような表情で、オロオロする護衛の人たちを振り返り、唇にシーッと指を突きつけた。

それから肩に巻いたショールをギュッと結びながら、雪に覆われた庭に足を踏み入れる。

真夜中の青く薄暗い空と一面真っ白に染まった庭の対照とは、実に風情ある散歩にもってこいの風景ではないだろうか。

ふかふかと積もった雪の上に相次ぐ足跡が残った。

長い間ベッドに横になっていたせいか、足がまだ少し硬いけど、すぐに良くなるだろう。

体力がまさに精神力であり、持久力だと言うが、これまで色々な面であまりにもよろめいたようだ。

今からでも体を健康に維持するように努力しなければならない。

責任を負わなければならないことが生じてしまったのだから・・・。

真っ白に染まった中、一人で元気な私の温室庭園がどんな姿なのか気になって足を運ぼうとしたが、ある衝動に足を止めてしばらくしゃがんだ。

この「これがまさに北部の気象だ!」と主張するような形をしている険しい公爵城の前庭に、可愛らしい雪だるまが姿を誇っていたら、どう感じられるのか気になる。

室内用手袋をはめて出てきて良かったね。

雪だるまをきちんと作ってみた記憶はあまりないけど、それなりにしっかりと雪玉を一生懸命転がしていると、寒い空気が顔負けするほど、いつの間にか汗が出始めた。

 



 

私がそのように夢中になって冬を迎える作品を制作している刹那だった。

「・・・ルビ!」

・・・いや、これは誰か。

なかなか顔を見ることができない高慢な夫ではないか?

私はかなり巨大な雪玉の上に腕をかけて、こちらへ急いで走ってくる怪獣のような奴に向かってニッコリと笑う。

そして、一途なイースケは、そうした私の平然とした態度が、酷く気に入らなかったように、一様にいがみあった。

「一体何をしているんだ、寒いのに一人で出てきて・・・」

「あなたがいないから一人で出てきました」

ニコニコと言い放つと、マントを脱ぎ、身に纏っていたイースケが、ピクピクと私を眺めている。

鋭い目つきに時ならぬ戸惑いが滲んだ。

「謹慎されたと聞いて、せっかく慰めてあげようと待っていたのに、どうして私には中々顔を見せてくれないの?」

「・・・それは?」

「うん?言ってみて、どこかで外泊でもしていたのですか?」

がらんとした静寂が少し通り過ぎる。

イースケは一瞬、似合わない形で頭を掻いていたが、案の定彼らしく、図々しく顰めっ面をして堂々と主張した。

「私は一緒に浮気するトカゲなんかいない」

「・・・」

「ただあなたの体の調子が悪いから何と言うか・・・、気をつけているだけで」

「私はもう大丈夫ですよ。何に気をつけるというのですか?」

「それは当然・・・」

赤い視線が躊躇うように私のキラキラした視線に向き合う。

あれ?

「だから・・・、ちっ、獣みたいな奴だと思われても仕方がないと」

「・・・」

「私が間抜けなのは事実だが、それほど酷い奴じゃない」

もぐもぐ付け加える姿が見慣れない。

口元が震えてしまう。

自分なりに我慢しようとしたが無駄なことだった。

「あははは!」

お腹を抱えて笑う私をぼんやりと凝視したのも束の間、一途な夫はすぐ彼らしくカッとなる。

「これだけ打ち明けたのに嘲笑うのか?笑うな!これは全部あなたのせいじゃないか!」

「ぷっ、なんでまた私のせいなのですか?」

「あなたが刻印とか何とか変なことを言うから、見るたびにそんな表情で・・・、ああ、笑うなって!」

 



 

エレニアとの関係が以前よりも親密になって良かったです。

久しぶりのイースケの登場。

ずっとピエトロのところにいたのでしょうか?

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