こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は155話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
155話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 次兄の来襲
カーテンが半開きの窓の外にぼたん雪が降っていた。
本格的な真冬に入り、果たして北部らしく、暇さえあれば大雪が降っている。
お義父さんが口を開いた。
言葉の最後に妙な余韻を残す意味深長な口調で。
「ゴンパロニエレを送ったとおっしゃいました」
「・・・」
「公式的にはひとしきり受難を経験したエレンディルに聖下の慰労を伝えるのを兼ねて妹を訪問するのでしょうが、非公式的にはこちらで問い詰めた問題を交渉するのが目的でしょう。この時局にゴンパロニエレで何をどうするかはまだ分からないが、会ってみれば分かるだろう」
つまり、ロマーニャのゴンパロニエレ、法王軍の総括職を務める者であり、法王の暴れん坊の次男でもあるエンツォが、法王の密命を受けてエレンディルに来るという話だった。
送る人を送るようにという気がするのも当然だった。
「どんな者なのか教えてもらえますか?」
エンツォの客観的な評判について聞いているのではないようだ。
窓際に腕を組んで立って私を見つめる父は、どこか慎重で真剣な目つきだった。
無理もない。
えーと、エンツォは・・・。
特別に感情はないけど。
「ただのお兄さんでした」
「ただのお兄さんだと・・・?」
「はい、ありふれた平凡なお兄さん。わがままでトラブルメーカーではありますが、父親や兄とは全く違う性格ですから。多分それで彼が来るのかもしれません」
法王の魂胆が見え隠れしていた。
エンツォは外交交渉のような問題に素質どころか、事故を起こさなければ幸いな奴だったが、法王が内心ひいきする息子であることは事実。
今回チェシアレが起こした問題について、よりによってエンツォを送ることにはそれなりに誠意を見せるという考えもあるだろうが、それに先立ってエンツォを利用して私を説得させるためであることは明らかだった。
つまり、私を説得してオメルタをなだめようと。
チェシアレがオメルタの公子妃である「私」に手をつけた問題をうまく交渉し、襲撃事態の背後疑惑も取り立てるためだ。
エンツォが誰かを説得したり、騙されたりするのをちゃんとする可能性があるかどうかはさておき、私が家族の中で唯一わだかまりがない人はエンツォだけだからね。
ちぇっ、チェシアレと双璧をなす存在だった父が私にこんな風に交渉を試みようとする日が来るとは。
やっばり長生きしないと。
「・・・そうなんだ。分かる気がする。それでは今度は客観的な方面で普段の性向がどうなのかちょっと話してくれますか。」
ん?客観的な普段の性向ならもう有名なやつじゃない?
怪謗な私の表情に向かって、義父が困惑しながらあごひげを掻いた。
急にどうしてまた行ったり来たりするんだ?
「何かあったんですか?」
「それが実は使節団はもう三日前にエレンディルに着いたんですけどね。ゴンパ
ロニエレー人でいったいどこに消えたのか知る術がないのです」
「・・・」
「確認の結果、エルモス港に到着したのは確かだが、途中でこっそり抜け出したようだ。使節団も困り果てて足をばたばたさせている。南部の都市のように自由に見て回ると変当しがちなので、とにかくゴンパロニエレが一番先にどこに行かれたのか、今頃どこで何をしているのか、もし見当がつくことはありますか?エレンディルで会いに行きそうな知人とか」
これからは私の方で困惑した表情になる時だった。
心当たりは何があまりにもありきたりだったからだ!
いくらなんでもそうだが、このような重大な任務を持ってここに来てまでそうだと思うだろうが、エンツォなら可能であっても残ることだ。
「ルビ?」
「まあ、遊興地区の方でしょうね」
なんで急に私が恥ずかしい気分になるんだろう。
いくら他人だとしても、どうであれ実家であれ、皆まともな人がいないな。
義父は一瞬何の反応もなかった。
聞き間違えたようだ。
「えっと・・・?」
「賭博場と居酒屋を中心に探してみると、どこかを訪れる時には必ずその都市の真の素顔から体験しなければならないと言って、毎度・・・」
恥知らずのために言葉じりが自然に濁った。
ああ、あの馬鹿!
あなたのせいで私の顔が赤くなるじゃないか!
呆然として魂が抜けたようだった父親の表情が徐々に歪み始める。
実にぞっとする風景に違いない。
「だから今、ロマーニャのゴンパロニエレが、姻戚の都市に到着するやいなや、真っ先に矢のように駆け付けたのがそういう区域だ、といことですか?」
うんうん。
「三日中、そのような正しくない場所をかき回して、寝転んで遊んでいるに違い
ないって?このような状況ですら、本当にそれでも回っている・・・、ということですか?」
うんうん。
しょうがないよ、本当だから。
ちぇっ、急に涙がこぼれるな。
涙をのんで無駄なくうなずく私がかわいそうに見えたのかどうか、お義父さんはすぐに、じれったくこめかみをこすりながら、次のようにうなり声をあげた。
「とりあえず、わかった。そのような区域をくまなく調べるには、都市警備隊に助けを求めたほうがいいかもしれませんね。ちっ、兄弟で交互にペアでエレンディル治安をいじるな」
正確には三兄妹ともだろう。
なぜなら、私も意図しなかったが、この前の家出騒動の時・・・、ただ何も考えないようにしよう。
「しかし、よく考えれば考えるほとどけしからん。いったいどれだけ北部とオメルタを見くびっているんだ・・・」
「いいえ、お義父さん。馬鹿にしているのでなく、ただ元の概念がないだけです!元々いつでもどこでも何も考えてないんですよ。どれだけ無概念かというと、先日のリミニ進軍の時も一晩中酒を飲んでいたところで、事故を起こして勝った戦闘を吹き飛ばすところだったそうです」
「あまり慰めになる事実ではないが、むしろそう思った方が少しましではある。とにかく、息子には、この部分については触らないほうがいい」
「あ・・・」
「私の息子が聞いたら、ゴンパロニエレゴを叩いてしまうだろう」
そうでなくても、法王がすでに何度も粉々にしてしまったことはある。
何の役にも立たなかったというのが問題だったが。
それにもかかわらず、常にトラブルメーカーの次男に弱いという事実が不思議なだけだ。
ルビのもう一人の兄、エンツォが来ますね。
チェシアレとは別の意味でトラブルメーカーですが、ルビに対しての悪感情はない?
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