こんにちは、ピッコです。
「悪女の姉を救う勇敢なわんこです」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
42話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 優しい気遣い
クロエは、目の前にいるリベラ大公を気まずそうな表情で見つめた。
(最近、本当によく顔を合わせるわね……)
リベラ大公やその大公子たちが客人として屋敷に滞在しているため、ルクレチアも思うように動けないことは分かっている。だが、それにしても、だ。
クロエは不満を隠そうともせず、リベラ大公をキッと睨みつけた。
「どうしていつも私の屋敷の近くにいらっしゃるのか分かりません。前に見学された時点で、ご用件は済んだのではありませんか?」
――つまり、「目障りだからもう帰れ」という、最大限に含みを持たせた拒絶だった。
しかし、大公はそんな彼女の視線を正面から受け止めると、どこかのんびりとした口調で言った。
「ずいぶん変な人扱いをされるんだな」
少しは空気を読んで遠慮してくれてもいいのに、とクロエは心の中で毒づいた。ただでさえ一筋縄ではいかない変わった人間を相手にするのは、正直言って面倒でしかない。
だが、彼がココの墓の近くへ勝手に立ち入ることだけは、どうしても許せなかった。
しかも、彼が佇んでいるあのベンチは――ココが命を落とした、まさにその場所なのだ。その記憶が呼び起こされるたび、胸の奥から煮えくり返るような怒りが湧き上がってくる。
彼女は彼が立つベンチのそばまで毅然と歩み寄り、周囲に聞こえないよう声を潜めた。
「あなた、やっぱり変な人ですよね?」
「……」
「はっきり言わなければ分かりませんか? ここから出て行ってください、と言っているのです」
しかし、大公はクロエの警告を気にする風でもなく、促されるようにベンチへと腰を下ろした。そして、ぽつりと呟いた。
「ココのことなんだが。ああ、クロエ令嬢、君が飼っていた犬のことだ」
てっきり、無礼な態度をとられたことに腹を立てるものだと思っていたクロエは、完全に拍子抜けした。返ってきたのは、まったく予想だにしない名前だったからだ。
「……犬?」
クロエは不審に思いながらも、関わり合いたくない一心で適当に聞き流そうとした。
そのとき、彼が手に持っていた奇妙な魔道具から「ピッ、ピッ」と甲高い電子音が鳴り響いた。
まるで何かを探知しているかのような不気味な音の中、彼は慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「もしかしてその犬は、この場所で死んだのか?」
「……」
なぜ急に亡くなった飼い犬のことを聞き出そうとするのか、彼の意図が全く読めない。クロエは冷ややかに突き放した。
「さあ。私には、それを大公様にお話しする義務はありませんので」
「ずいぶん警戒されているな。なら先に、私がなぜこの屋敷の周辺を調べているのか種明かしをしよう。私は魔獣狩り(モンスターハンター)の最後の痕跡を探しに来たんだ」
「……!」
「それにしても、よりによって殺害の痕跡がここで途切れているんだな?」
ココの墓の近く。いや、ココが息を引き取った、あのベンチのすぐ目の前で。
リベラ大公の持つ魔道具は、激しく震えながらなおも「ピッ、ピッ」と警告音を鳴らし続けている。彼は疑いのこもった鋭い視線をクロエへと向けた。
クロエは呆れたような、そして不快感を露わにした目で彼を見返した。
「私を疑っているのですか? でしたら、これ以上あなたに礼儀を尽くす必要はなさそうですね」
「その犬を殺したのは君かと思ったんだが……どうやら違うようだな」
「……黙りなさい」
その拒絶の言葉すら面白がるように、リベラ大公は口元を歪めて続けた。
「それとも――殺されていたことに、君自身気づいていなかったのか?」
リベラ大公の話によれば、すべての霊獣の狩りには独特の痕跡が残るのだという。
生粋の魔道具製作系魔法使いらしく、彼は慣れた手つきで時計型の魔道具を取り出してみせた。
「霊獣はちょうど一年前のこの時間、この場所で死んでいる。花が咲いていた季節の、午後三時頃だったようだ」
信じられないことに、その魔道具が示した数字は、ココが息を引き取った正確な日時と完全に一致していた。
「奴らは一言で言えば、ゴミだ。勝手に俺の縄張りへ入り込むだけでも腹が立つのに、霊獣だろうが人間だろうが関係なく、能力を奪うためなら平気で殺す。今度は首都にまで勢力を広げてきたか。本当に最低な連中だ」
「その最低な連中の話を、なぜ私になさるのですか?」
大公の口調は軽かったが、語られる内容は決して聞き流せるものではなかった。
「アルドス公爵には探知能力があると聞いている。クロエ、アルドス公爵――そして、君も。あなたも同じ能力を持っているんじゃないか?」
「……」
「どうだ、霊獣狩りの捜査に協力しないか? 他人の能力を奪う不届き者を捕まえるのって、思った以上に面白いんだ」
そこまでが、彼女が彼から聞いた話のすべてだった。
大公の表情には、嘘をついているような気配は微塵も感じられなかった。
(いや、違う。到底信じられないわ……!)
ココが死んだあの日、彼女は信頼できる獣医に頼んで、その遺体を隅々まで調べてもらったのだ。しかし、誰かに殺害されたことを示す不審な痕跡など、何一つ見つからなかった。ただの、痛みのない自然死だったはずなのだ。
(そう、そうだった。だからまずは落ち着いて……)
クロエは震える唇をぎゅっと噛み締め、必死に乱れる呼吸を整えて冷静さを保とうとした。
ココが実は霊獣だったということ、そして「霊獣狩り」という謎の組織によって命を奪われたという話が、次から次へと頭に押し寄せてきて破裂しそうだった。あまりにも突然すぎる。
だが、もし大公の話が本当だと示す証拠が、どこかに一つでもあるのだとしたら――。
(うちの子が、誰かに理不尽に命を奪われたというのなら……)
クロエは乾いた唾を飲み込み、かすれるようなため息を漏らした。
ココが殺されたなんて、そんなはずはない。きっと何かの間違いだと思いたかった。
だが、確かめなければならない。ココは、孤独だった彼女がこの世で唯一愛した、大切な家族だったのだから。
「霊獣狩りについて、お聞きしたいことがあって参りました」
アルドス公爵は、その端正な表情には出さなかったものの、わずかに眉を動かして驚いた様子を見せた。
「リベラ大公が霊獣狩りを追っているというのは、本当なのですか?」
かつてココと一緒に過ごしたことはあっても、クロエにとってアルドス公爵はまだどこか気まずい相手だった。そんな彼に対し、突然、国を揺るがすような極秘の捜査について尋ねることになるとは夢にも思わなかった。
「どうやってその情報を掴んだのかは分からないが……最近、霊獣の殺害や能力の奪取に関する凶悪な事件が頻発しているのは事実だ」
公爵の言葉に、クロエの表情はさらに暗く沈んだ。あのアルドス公爵が肯定する裏付けがある以上、リベラ大公の言っていた霊獣狩りの存在は、単なる法螺話や噂の類ではない。
ココは、本当に殺されたのだ。
クロエは怒りと悲しみを必死に抑え込み、努めて冷静な声を保ちながら公爵を見つめた。
「私の別荘の近くでも、霊獣が殺されたという話を聞きました」
「……あ」
アルドス公爵は一瞬、「なぜそのことまで知っているのだ」と言いたげに困惑の表情を浮かべた。リベラ大公がすでに公爵にもこの件を根回ししていたのか、あるいは公爵自身が独自に調べてその結論に至っていたのか。
(それなら、やっぱり、あの人の言っていたことは本当だったのね……)
リベラ大公の言葉が真実味を帯びていくにつれ、クロエは底知れない未知の闇へ足を踏み入れたような強い不安に襲われ、震える両手をそっと握り締めた。
「君は知らないかもしれないが、最近は能力者たちが『ビリーフ』のバフ魔法に依存するように仕向けられ、結果として能力を奪われているという報告も上がっている」
「……」
「これといった前触れもなく、静かに、そして突然命を落とす能力者が、少しずつだが確実に増えているんだ」
「暴走して能力が消えるのではなく、突然能力そのものを失ってしまう、と?」
「そうだ。殺されたことは間違いないが……悲しいかな、証拠がまったく残らない。事態を重く見た陛下は、リベラ大公と私に直接捜査を命じられた。極秘で追っている事件だから、徹底的に裏を引けとな」
クロエは真っ直ぐにアルドス公爵の目を見据えて告げた。
「私も、その捜査に加わりたいです」
「それは認められない」
公爵は一言の下に、きっぱりと拒絶した。これは皇帝の直命によって動いている連続殺人事件の捜査だ。参加できるのは、その能力と忠誠を厳格に審査され、確認されたごく限られた手練れだけだった。
「単に名門の直系の血筋だからという理由だけで、誰彼構わず危険な事件の捜査に介入させるわけにはいかない。下がりなさい」
「そのことは十分承知しています。ですが、私の探知能力は必ずお役に立てるはずです」
「そうだ、お前の能力が優れていることは重々知っている。お前の持つ“闇”の能力を使えば、怪物狩りどもの尻尾を掴むうえで大きなアドバンテージになるだろう。だがな、クロエ」
「……」
「お前は今、暴走寸前の危うい状態だ。自由な外出すら制限されている身でありながら、そんなお前をどうして戦場のような任務に送り出せるというんだ」
クロエは切羽詰まった表情で、公爵に詰め寄った。
「……では、私の体さえ元通りに治れば、その時は参加させてもらえるということですか?」
数日後。
私は楽しげに鼻歌を歌いながら、お姉ちゃんの海辺の屋敷へと向かっていた。
数日前と同じように、のんびりと歩いていって、お姉ちゃんの体をこっそり癒やしてから何食わぬ顔で帰るつもりだったのだ。
今日のコーディネートは完璧だった。髪には野花をたくさん飾り、草むらに紛れ込みそうな濃い緑色のワンピースに、お揃いの靴まで身につけている。
(ココ、草の妖精に変身完了!)
これで見つかるはずがない。万全の準備だったはずなのに。
いつもならこの時間、お姉ちゃんは窓辺の特等席で庭を眺めながら、優雅にお茶を飲んでいるはずだった。なのに、今日に限ってなぜか屋敷の前にぽつんと立っている。
(あれ? お姉ちゃん、どうして外にいるの? いつもお茶を飲んでる時間なのに……)
私が不思議に思って周囲をきょろきょろと見回していると、お姉ちゃんがまっすぐこちらを振り向いた。
「散歩に出てきたの!」
「……聞いてないのに、ずいぶん怪しいわね。その変な格好をして、こっそり散歩に来たの?」
「ひゃっ!」
あまりの鋭さに、変な声が出てしまった。
「昨日もここに隠れて、私にこっそり光をかけてくれたでしょ」
「はっ!」
「今までは、ただ動物に好かれやすい不思議な子だと思っていたけれど……よく見たら、それ、治癒能力だったのね」
「ひゃああっ!」
やっぱり、お姉ちゃんは一直線に核心へたどり着くタイプだった。次々と放たれる鋭い指摘に、私の頭はくらくらとした。
でも――!
「あなたのおかげで、暴走なんてもう心配ないくらい、今はすっかり体の調子が良くなったの」
「ひゃあああっ! 最高だよ!」
その言葉を聞いた瞬間、嬉しさが爆発して思わずにへらっと締まりのない笑みを浮かべてしまった。すると、お姉ちゃんは呆れたような、でもどこか愛おしそうな表情で言った。
「でも、どうしてこっそり治療してくれていたの? その能力、誰かに知られちゃいけないものなの?」
……その通りだった。誰にも知られてはいけない。でも、お姉ちゃんになら知られてもいい、むしろ助けたいと思っていたのだ。だけど、「秘密にしてね」とどう切り出せばいいのか分からず、もごもごと口ごもってしまう。
「そ、それは、その……」
「ありがとう。隠さなきゃいけないことなのに、それでも私を治してくれたんだね」
お姉ちゃんは、私にもどうしても言えない深い事情があるのだと察してくれたようで、それ以上追及することはしなかった。それどころか、優しい眼差しで私の髪をそっと撫でてくれた。
「ひとまず中に入りましょう。話したいことがあるの」
「はい!」
私は嬉しくて、お姉ちゃんの手をぎゅっと握りしめた。
離れの中へ入ると、お姉ちゃんが静かに振り返って尋ねた。
「……でも、あなた、本当は私を攻撃するつもりだったんじゃないわよね?」
「絶対に違います!」
あまりにも心外な疑いに、私は思わず唇を尖らせた。部屋の奥へと進むと、お姉ちゃんは私をソファの隣に座らせて優しく語りかけてきた。
「もし、あなたの能力が本当に治癒能力で、私の暴走も治してくれたのなら――私を助けられる? つまり、私の体を完全に治してくれるってこと。そうすれば……能力を、何の後腐れもなくきちんと使えるようになる」
その言葉に、私はぴんと耳を立て、心のしっぽをぶんぶん振るような勢いで力いっぱい頷いた。
お姉ちゃんが、生きようって思ってくれた! これからは闇の魔法も思いきり使ってみたいと思ってくれたんだ!
嬉しさが最高潮に達した私は、本当にしっぽを振る代わりに足をぶんぶん揺らしてしまい、慌ててそれを止めた。
「いいよ! 手伝う! でも、一つお願いがあるの」
この千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。だって私は、お姉ちゃんと契約した子犬なのだから!
「……お願い?」
「はい! お願いは二つあります」
「何? もちろん聞くわ」
「もし社交シーズンの社交界の行事に参加することになったら、私も一緒に連れて行ってください!」
お姉ちゃんはこれまで、社交シーズンに出席するなんて一言も言っていなかった。だから、私のお願いはひどく唐突に聞こえたはずだ。でも、私は未来でお姉ちゃんが命を落とすのを知っている。だから、今度こそ子犬みたいにお姉ちゃんの後をぴったりとついて回って、絶対に守らなきゃいけないのだ。
「デビュタントを済ませていない令嬢は、社交シーズンの行事には参加できないのよ」
「シャペロン制度がありますよね! もうデビュタントを終えた令嬢の付き添いという名目で、一緒に参加すればいいんです!」
「何それ、どうしてそんなに賢いの?」
――だって、未来で見たんだもん。
私は心の中でそう答えながら、何も知らないおすまし顔をして、とても賢そうな表情を作ってみせた。すると、お姉ちゃんは大きなため息をついて首を振った。
「ダメ。そのお願いだけは却下」
「……一緒に連れて行ってくれないなら、もう治療してあげません!」
本当は意地でも治療するつもりだけれど、ここは交渉だ。
(私は絶対にお姉ちゃんを守るんだから!)
私は犬歯をチラつかせ、子犬が精一杯威嚇するように「ワンッ!」と声を上げた。
「それに、もし置いていかれても、別のシャペロンを無理やり見つけて、お姉ちゃんをこっそりつけ回しますからね!」
私の固い決意に、お姉ちゃんは降参したように再び深くため息をついた。
「まったく、このトラブルメーカー……」
私は不満げに唇を尖らせた。私はトラブルメーカーなんかじゃない。勝手に皇宮へ行って、私の許可もなく危険なところに飛び込んでいくお姉ちゃんのほうが、よっぽどトラブルメーカーだ。私を助けるなんて言ってくれたくせに、勝手に死んじゃうなんて……。
(お姉ちゃんのほうが、ずっとずっとトラブルメーカーだよ!)
絶対に引き下がらないという強い意志を示すため、私はもう一度「ガルル」と犬歯をむき出しにして唸ってみせた。
お姉ちゃんは観念したように眉間にシワを寄せ、小さく呟いた。
「じゃあ、一回だけだからね」
(えへへ、一回が二回になり、二回が三回になるんだよ!)心の中で快哉を叫ぶ。
「……でもう一つのお願いは?」
「その……マナを使っても大丈夫なくらい体調が回復したら、リベラ大公からもらった家宝を使ってください」
「なるほどね……」
お姉ちゃんはふっと、どこか悪戯っぽく笑った。
「そうだね。体が完全に回復したら、すぐに使ってみるよ」
「それじゃあ、治療を始めますね!」
私はお姉ちゃんに向かって、すっと両手を差し出した。
「よく見ていてください! こうやるんです!」
「へえ……」
お姉ちゃんは目を輝かせながら、私の手元をじっと見つめた。私の指先から、温かな光の力がきらきらと輝き始める。
光がお姉ちゃんの体を優しく包み込もうとしたその時、
「あ、でもちょっと待って」
お姉ちゃんが不意に私の手首を掴み、小声で囁いた。
「その力を使って、本当に君の体は大丈夫なの? 初めて見る能力だから、少し心配で。例えば、マナを使いすぎたりして、君の体に負担がかかったりしないの?」
「……」
お姉ちゃんの優しい気遣いに胸が詰まる。私のこの光の能力は、実はマナではなく「生命力」を糧にする力だと先生から教えられていた。だから、本当はお姉ちゃんを治療すればするほど、私の体は削られ、痛み、酷く疲弊していく。
(でも、そんな本当のこと、言う必要ないよね)
私は心配そうに見つめるお姉ちゃんに、にっこりと飛び切りの笑顔を向けて、小さく囁いた。
「だから、お姉ちゃんも私を助けてくれるんですよ」
お姉ちゃんはしばらく私の目をじっと見つめていたが、やがて優しく微笑んで小さく頷いた。
「そうだね。ありがとう」
「お礼なんていいんですよ! 私はただ、お姉ちゃんが暴走しないで元気でいてくれたら、それでいいんですから」
「……うん」
だけど、ここで私は一つ、重大な問題に気づいてしまった。
(あ、私、能力を使うたびに激しく体力を消耗して、苦しくて息が上がっちゃうんだっけ……!)
それを今のお姉ちゃんに知られるわけにはいかない。絶対に心配されて治療を止められてしまう。私はお姉ちゃんの手をぎゅっと握り締めながら、必死に頭を回転させた。そして、妙案を思いつく。
「そうだ!」
「……何を思いついたの?」
「あの、能力を見せるの、ちょっと恥ずかしいので……目を閉じていてください!」
「うん……」
「違います、違います! いっそのこと寝てください! そのほうがリラックスできて、術もうまくいきますから!」
私の必死な誤魔化しに、お姉ちゃんは可笑しそうに笑った。
「注文の多い子だな。分かったよ」
そう言って、お姉ちゃんは静かに目を閉じ、力を抜いてソファに身を委ねてくれたのだった。
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愛犬の死の真相と「霊獣狩り」の浮上
クロエはリベラ大公から、かつて病死したと思っていた愛犬ココが実は「霊獣」であり、他者の能力を奪う不届き者「霊獣狩り」に殺害された可能性を告げる。
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捜査への志願と公爵からの拒絶
事件の真実性をアルドス公爵に確認したクロエは、自らも捜査への参加を志願する。しかし、公爵からは彼女の持つ「闇の能力」が暴走寸前であることを理由に拒絶されてしまう。
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謎の少女による治療と取引
クロエの前に現れたココが、自身の生命力を削る秘密の「治癒能力」を使ってクロエの暴走状態を完全に治療する。ココはその見返りとして、社交界への同行とリベラ大公の家宝を使用することをクロエに約束させた。