こんにちは、ピッコです。
「幼い旦那様の黒幕妻です」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
44話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 落ちてきた日記
ウインターは動きやすいズボン姿で、長い髪は「邪魔だから」という理由だけで一つに束ねていた。彼女は私を見るなり、ふわりと微笑んだ。
「お茶会は楽しめた? 誰かにいじめられたりしなかった? どこか痛いところはない?」
気づけば、これで五度目の質問だった。けれど、それだけ皆が私のことを気にかけてくれているのだと思うと、不思議と嫌な気はしなかった。
「どこも痛くないし、とっても楽しかったです! でも、会議はもう終わったんですか?」
「もうすぐ終わる。どうせ大した話はしていないから」
「えっ、そんなのでいいんですか……?」
(あの奥で誰か傷ついていません……?)
心配する私をよそに、ウインターは「放っておけ。リクが怖くて、ここまで文句を言いに来ることもできないだろう」と言って、ひょいと私を抱き上げた。
どうやら、私が簡単に持ち上がってしまうほど軽いことが、ウインターには不満らしい。
「回復が遅すぎる。ロズが心配するのも無理はないな。この間、頑張って食べさせた成果がまるで出ていない。あいつらのせいで、せっかく増えた分が全部なくなっちゃった」
ウインターは私を抱き上げたり降ろしたりしながら、本気で眉をひそめていた。
その時、会議室の奥から「公子様! 噂どおり、とてもお優しい――」という声が聞こえかけた瞬間、バタン! と大きな音が響いた。
ウインターが足で扉を乱暴に押さえつけ、外の声を完全に遮断したのだ。そして、平然とつぶやく。
「滋養のあるものを食べさせるべきか……。でも、消化すらできないんじゃ意味がないし……。明らかに普通じゃない。もしかして、何か呪いでも受けているのか?」
「えっ? 呪いですか?」
急に深刻な表情になったウインターは、私を抱いたまま廊下を行ったり来たりし始めた。
私が驚いていると、ウインターは「お母様!?」と叫ぶ間もなく、階段を下りる時間すら惜しいと言わんばかりに、二階からひらりと中庭へ飛び降りた。
そのまま向かった先は、エミルが暮らす塔だった。
ウインターは、まだ起きたばかりのような顔をしているエミルの前に私をどさりと下ろすと、すぐに言った。
「呪いにかかっていないか調べてくれ」
「いきなりどうしたの?」
突然の襲撃にエミルもさすがに戸惑っている。
「私の失敗だ。どれほど幼くても、チェリアは私と同じ人間なんだ。ここまで体が弱いのを見過ごすべきじゃなかった。きっと何か別の理由がある」
身長は180センチ近くあり、二階から飛び降りても平然としていて、大きなオオカミを片腕で抱えられるウインターが、真剣な表情でそう言った。
少し遅れて走ってきたメネリクが、私の耳元で小声でささやく。
「だからこそ、ウインターはいつも本気なんだ。ウインターが知っている子どもは、キブリンとお前くらいだからな。平均から見れば、かなり特殊な基準になってしまうんだ」
つまり、子どもという生き物をあまり知らないウインターの目には、私の体は「呪われているのではないか」と思えるほど弱々しく映っている、ということらしい。
「一応、確認しておいて損はありませんが……」
エミルが少し緊張した面持ちで私の前に立った。
「すぐ始めてくれ」
ウインターの言葉に、私も思わず肩に力が入った。けれど幸いなことに、エミルが調べている間は、神殿で教皇の祝福を受けたときのような不快感はまったくなかった。
私が緊張していることに気づいたメネリクが、そっと私の頭をなでてくれる。
「うーん……何も感じませんね?」
エミルは首をかしげた。
メネリクは私の頭から手を離さないまま、鋭い目を向けた。
「では、その妙な表情はどうした?」
「呪いの痕跡が感じられないだけじゃないんです。小さなお嬢様は確かに目の前にいらっしゃいます。見えるし、触れることもできます。でも……魔力では、何一つ感知できないんです。まるで、お嬢様がいる場所だけが、世界からぽっかりと真っ黒に塗りつぶされているみたいで……ううっ、なんだか鳥肌が……」
私は目をぱちぱちと瞬かせながら、メネリクを見上げた。義父も「何を言っているんだ?」という顔をしている。
「つまり、呪いはあるのか? ないのか?」
ウインターが詰め寄る。
「……たぶん、ないと思います」
エミルは自信なさげに答えた。
(もしかして、私が二匹目の蛇だから、エミルには感知できないのかな?)
あるいは、この“魔力で感知されない”というのが、私の能力そのものなのかもしれない。とんでもない身体能力を持つ代わりに、教皇にもエミルにも正体を見破られない、というわけだ。
エミルは頭をかきながら言った。
「正確に確認するには、専用の装置が必要そうです。少々お待ちください」
「ちっ」
ウインターが露骨に舌打ちした。もし私の予想が当たっていたら、エミルには本当に申し訳ない。
エミルが奥へ席を外した隙に、私はウインターへ近づいて、そっと手を挙げた。
「えっと、お母様。私、告白したいことがあるんです」
ウインターはびくりと身を縮め、耳を傾けてくれた。私は小声でささやく。
「私が蛇だから、エミルには何も見えなかったのかもしれません」
すると、ウインターはこらえきれずに吹き出して笑った。
「かわいいな。そんなにキブリンが好きなのか?」
「そ、そうじゃなくて! いえ、公爵様が好きなのは本当ですけど! 私自身も、蛇でもある気がするんです!」
ウインターは、面白い冗談を聞いたというような顔で私を見つめた。
「じゃあ、蛇や他の生き物に変身できるのか?」
「いいえ……?」
「変だな。キブリンなら、本気を出せばできるはずなんだが」
(本気って何ですか……?)
私は目を見開いた。でも、前世のキブリンも、私が蛇だということは否定していなかったはずだ。
ウインターはソファに腰を下ろすと、いつものように私を膝の上へ乗せた。
「本当かどうかはともかく、その話を口実に私がお前を拒んだらどうするつもりだった?」
「それは困りますけど……でも、お母様がこんなに心配してくださっているのに、黙っていたら申し訳ないじゃないですか」
ウインターはしばらく黙っていたが、やがて私をぎゅっと力強く抱きしめた。
「かわいいな……。正直、お前がミミズでも私は構わない」
(いえ、それは私のほうが困ります)
「それと、生き残るために必要なことなら、秘密にしていてもいい。神様って案外好き嫌いが多くてな。なぜか蛇だけを嫌っているんだ。……そうだ、公平にするために、私も一つ秘密を教えてやろうか」
お母様の秘密! 思わず私の耳がぴくりと動いた。
「お母様の秘密ですか?」
「ふふ、この長くて邪魔な髪を伸ばし続けている理由はね……」
その時、タイミング悪くエミルがパレットのような道具を持って戻ってきた。
「本来は私たちの一族で血縁確認に使っていたものを改良したので、まだ使えるはずです」
(……エミルに申し訳ないと思ったのは撤回しよう)
最高のタイミングで秘密を聞きそびれてしまい、私は少し残念そうに尋ねた。
「本当に確認するんですか?」
「うちの一族、本当に変わり者ばかりで、過去には死者まで……ごほんっ。とにかく、どうやって動くかお見せしますね!」
ウインターとメネリクの冷ややかな視線を受けて、エミルは慌てて本題に戻った。
「ここに手を乗せるだけで大丈夫です。魔法による人工的な波動が感知されると、この液体の色が変わります。こんなふうに」
エミルが手を置くと、白かった液体がみるみるうちに濃い色へと変わった。私は興味津々で尋ねた。
「本当は血縁確認に使っていたんですよね? その時はどうなったんですか?」
「本当に血縁なら赤くなります。違えば、ちょっとチクッとする程度の痛みが……ごほん、ごほん! 今は触ってもまったく痛くありません! 私の父に誓います!」
七人いる養父全員に誓われても、まったく安心できなかった。ふと私は、孤児院で育ったという皇太子のことを思い出した。エミルの言う七人の養父の中に、皇太子も含まれているのだろうか。
「では、君の命も賭けろ」
私をしっかりと胸に抱いたまま、ウインターが冷ややかに言うと、エミルはがっくりと肩を落とした。
「はい……」
私は指先でパレットをそっとつついてみた。大丈夫そうだったので手のひらを乗せてみたが、何も起こらない。
「やはり、お嬢様は呪いにかかっているのではなく、生まれつき身体が弱いだけなのかもしれません。ま、待ってください、お嬢様、助けてください!」
ウインターの視線に生命の危機を感じたのか、エミルは震えながら二つ目のパレットを取り出した。
「念のため持ってきたものです……」
今度は黒い液体が塗られていた。しかも長い間使っていなかったのか、埃までかぶっている。
「これは呪術を感知するためのものですが……試してみますか?」
ローズのことを思い出した私は、ためらわず手のひらを乗せた。
最初のパレットを触った時は何も感じなかったのに、今度は不思議と手のひらがむずむずとした。
ウインターが鋭い声で尋ねる。
「それ、本当にちゃんと動いているのか?」
「もちろんです! 魔塔主にも勝った私の実力を疑うんですか?」
「キブリンが生まれる前の代物だろう。その後は何の成果も出せていないんだから、信用できないな」
「ぐっ……」
二人が言い合っている間、私はそっと手を握った。メネリクが優しく尋ねてくる。
「神殿にいた時みたいに、気分は悪いか?」
「そういう感じではなくて……少しくすぐったいような感じです」
ウインターは「やはりな」という表情を浮かべ、エミルは大きく息を吸い込んだ。
「呪術なんて少なくとも千年以上前の技術ですよ? こんな古い術式を読み取れたのは、私が天才だからこそなんです!」
すると、メネリクが鼻で笑った。
「魔法使いなんて、研究室にこもってばかりだから世間知らずなんだ」
「たった1年しか働いていない研究所で、先輩研究員たちが言っていたことを、どうしてそんなふうに言えるんですか!」
「私もその研究所の研究員だが?」
「……」
エミルがしょんぼりしながら再び調べ始める横で、私はパレットをいじっていた。
(うーん……呪術について何も知らないはずなのに、なぜか妙に懐かしい感じがするな……)
ローズはデルから呪術を学んだと言っていた。もしかして、私も呪術と何か関係があるのだろうか。
首をかしげていると、ウインターが私の肩を抱き寄せた。
「少なくとも、メイール伯爵家の連中が妙なことをしたわけではなさそうで安心した。……となると、理由は何なんだ? 一体どうしたらいいんだろう。高価なものや体に良いものを食べさせても、効果は一時的なものにすぎない。ますます心配になるな」
メネリクにたしなめられたエミルは、しゅんと肩を落としながらも真剣な目で言った。
「それでも奥様なら私を信じてくださると思っていました! あ、でも、私もただの思いつきで言っているわけじゃありません。私が感知できない方は、小さな奥様が初めてなんです。本当に驚いているんです。私、生まれつき才能はたくさんあるんですが、その中でも感知能力が一番なんです。初めてお会いした時は、気力が弱っていたせいかと思いました。でも、一番基本的な生命力すら感じ取れないなんておかしいです。普通なら花一輪、虫一匹にだって生命力はあるんですよ」
私は目を丸くした。
「そ、それってどういう意味なんですか?」
「つまり……瀕死の状態か、あるいは小さな奥様が強すぎて、私の能力がまったく通用しないか、そのどちらかということです。……ですよね。後者よりは前者の可能性のほうが高そうです……ごほっ!」
とうとうウインターに一発殴られたエミルは、冷たい視線を浴びて慌てて深々と頭を下げた。
「縁起でもないことを言うな」
「……申し訳ありません。どうかお許しください。ですが、小さな奥様。私の言葉であまり不安にならないでください。尊きネクタリアンのお方ですから、私たちは何としてでも命に代えて回復のお手伝いをいたします」
エミルは、私が普通ではないことを知りながらも、それでも守ると言ってくれた。メネリクも、ウインターも同じだった。だから私は不安に飲まれることなく、一歩踏み出して考えることができた。
「本当にありがとうございます。ところでエミル、公子様の生命エネルギーは、ちゃんと見えていたんですか?」
「うーん、生命エネルギーそのものは見えませんでしたが、その代わりに、とてつもない何かは見えていました」
私は頭をかいた。私を感知できなかったのは、エミルだけではない。キブリンを除けば、皆そうだった。けれど、エミルが挙げた二つの可能性は、どちらも受け入れがたかった。
小説のチェリアは、私よりもずっと過酷な人生を送っていたのに、無事に成人していた。だから、私が瀕死の状態というわけでもない。かといって、私が強すぎて能力が通じないというのも現実味がない。
「もしかして、私には生命エネルギーを隠す能力でもあるんでしょうか? 認識阻害みたいな……?」
「そういう能力自体は珍しくありませんが、かなり初歩的なものです。見破るのも難しくありませんよ。自分より強い相手には必ず見破られてしまいます」
「ということは、見破れなかったということは……」
「単純な話です。相手が自分より弱いという意味になります」
私は思わず目を見開いた。その理屈なら、私がソードマスターや教皇、さらには聖女よりも強いことになってしまう。そんなの、さすがにあり得ない。
私は口をつぐんだ。まだ確証はない以上、エミルには私を「とてもか弱い人」と思っていてもらったほうが都合がよかった。
「そういえば、今日は初めて茶会に参加されたんですよね? いかがでしたか?」
これで五度目の質問だった。ここまでくると、少し怖くなってくる。
「どこか目立つ場所に、私の予定表でも貼ってあるんですか……?」
「予定表ではないが、望遠鏡まで持って追いかけようとして止められた人ならいるな」
(望遠鏡……ですか?)
ウインターは慌ててメネリクの口を両手でふさぎ、強引に話題を変えた。
「そ、それよりチェリア。今日はどうして私を訪ねてきたんだ?」
まあ、ウインターは「私がミミズでも構わない」とまで言ってくれたのだから、期待に応えて答えた。
「それがですね! お母様が、私と一緒に時間を過ごしてくださるっておっしゃってくれたからです!」
もう緊張して待つ必要はなかった。ウインターは珍しく、ぱっと嬉しそうに笑顔になった。
「それはよかった。君がそんなことを言ってくれる日を、ずっと待っていた」
(お母様、本当に笑顔が素敵! もちろん、笑っていない時も綺麗だけど!)
ウインターは私を抱き上げると、執務室ではなく自分の私室へ連れて行ってくれた。その前に、メネリクを部屋の外へ容赦なく追い出してからだった。
――二人きりになりたいから、お前は一人で遊んでいろ。
(……お父様、ちょっと傷ついているみたい)
ウインターの私室は、とても落ち着いた雰囲気だった。自動で室温が調整されるおかげで、他の部屋よりも暖かい。ふかふかのクッションがいくつも置かれ、厚手の格子柄のカーペットが部屋全体に柔らかく温かな空気を作り出していた。
窓辺には貝殻細工のモビールが吊るされ、天井から下がるプランターには花々が咲き、ほのかな光を放っている。本棚には、数十冊ほどの本が整然と並べられていた。
私はソファに大切そうに置かれていた人形の隣へ腰を下ろした。まるで誰かが長年大事にしてきたように、表面は手垢で少し艶が出ている。その人形は、私がウインターに贈った腕輪を身につけていた。書斎と呼ばれてはいるものの、とても私的な空間という雰囲気で、私は思わず胸が高鳴った。
「危ない物はないから、好きに見ていていい。私はココアを作ってくる。それくらいなら私にもできる」
私はうなずき、あちこちを見回した。
その時、本棚から一冊の本がぽとりと落ちた。
「あれ?」
私は本を拾って本棚へ戻した。すると今度は、本棚の奥から誰かが叩いたように、また別の本が落ちてきた。
「えっ!? どうして?」
本棚に幽霊でもいるのかと思い、おそるおそる本を拾い上げる。今度は飾り棚の上に置いてみた。――それでも、本はすぐにまた床へ落ちてしまった。
「……何これ?」
私はしゃがみ込み、本をじっと見つめた。本棚ではなく、この本自体に問題があるのだろうか。床に転がる本をつま先でそっとつついてから、そっと手にとって開いてみた。
魔導書なのかな? と思いながら最初のページをめくると、そこには『何かの写し』と書かれていた。
さらにページをめくると、石板やキブリンの背中に刻まれた術式で見たことのある文字が並んでいた。相変わらず、帝国語と同じようにすらすらと読める。
【奥様は私が可愛いから好きだと言ってくれた。私も奥様がすごく好きだと言ったら、そんな言葉はどこで覚えたのかと叱られた。】
(日記……?)
【奥様は私を人間だと思って食事をくださった。こんな物は初めて食べると言ったら、何度も「もっと食べなさい」と勧めてくださった。】
【奥様は料理を作ってくださる。舌が悲鳴を上げている……。これからは私に作らせてほしい……。
(※注:何度も書き直した跡があり、よほど深刻な内容だったことがうかがえる。)】
(いや、その注釈はいらないって……)
料理に関してだけは、まったく誇張のない酷評だった。それに、文章の端々から妙に幼い雰囲気が感じられる。
もしかして、アーティファクト保管庫にあった石板も、この子が残したものだったのかな? 手がきれいなのが好きだって言っていたし、ここに出てくる「奥様」の好みだった可能性もある。
私は不思議な既視感を覚えながら、その古い記録のページをさらにめくっていった。
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1. ウインターの過保護と「呪い」の疑い
お茶会帰りのチェリアの体の弱さを異様に心配したウインターは、呪いを疑ってエミルの塔へ二階から飛び降りて直行する。チェリアは「自分が蛇だからエミルに感知されないのでは」と告白するが、ウインターは愛らしく思い「ミミズでも構わない」と丸ごと受け入れる。
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2. 魔力で感知されないチェリアの異常な謎
エミルの魔力感知ではチェリアの生命力すら一切感知できず、世界から真っ黒に塗りつぶされたように映る。認識阻害の理屈ならチェリアが教皇や聖女より強いことになってしまうため、チェリアは確証が得られるまで「か弱き子供」を装うことに決める。
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3. ウインターの私室と、見つけた謎の日記
メネリクを閉め出し、ウインターと二人きりで私室へ。ウインターがココアを作りに行った隙に、本棚から何度も落ちてくる不思議な本を開くと、そこには「奥様」を慕う、かつてキブリンの石板を残したと思わしき人物の幼い日記(とウインターの壊滅的な料理への酷評)が綴られていた。