こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は111話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
111話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 愚かな期待
「収穫はありましたか?」
ロクサナが応接室を出た後、ダンテが中に入ってきて尋ねた。
ニックスはまだテーブルの椅子に座っている。
彼はゆっくりとお茶を飲みながら答えた。
「まあ、予想通り。もう少し泊まっていくことになったよ」
「ノエル様が喜びますね」
「そうだろう」
そうするうちにニックスが嘲笑の笑みを浮かべる。
「本当に人間たちは愚かだ」
今この場にいる唯一の人間であるダンテが眉間を狭めた。
「あまり興味のないふり、冷たいフリをしていたにもかかわらず、私の作り話のいくつかの言葉と行動にすぐに動揺するなんて。これしきの殻、これしきの肉身にどうして執着するのだろうか?」
昨日、舞踏会が開かれた宴会場がそうだったように、今ニックスの周囲には目に見えない保護結界が形成されていた。
これには結界内部の音を外部に遮断する効果もあり、たとえロクサナがあの変な蝶を送っても、今彼の言うことは盗み聞きできないはずだ。
「やはりこの体の本来の主人とあの女は生きている間、兄妹間の友愛がとても深かったようだ。そのおかげで、私が入り込む隙もできたし。思ったよりも仕事が簡単に終わりそうだ」
ニックスはそう言って、空になったグラスをテーブルの上に置く。
先ほどニックスがロクサナに見せた姿は、彼が意図的にアシルを真似したもの。
もちろんニックスは、アシルの実際の姿がどうだったのか分からない。
しかし間接的に聞いたことがあり、この体の主人がどんな人だったのか漠然としてでも頭の中で描き出すことができた。
実は彼はノエルの命令でロクサナを探しにベルティウムの外に出た時、他のアグリチェの一員に会った。
ロクサナの痕跡を追うために、真っ先にアグリチェの地を踏んだ時のこと。
当時、アグリチェはペデリアンによって廃墟になった後であり、そのような理由で各自の生きる道を探してそこを離れることに決めた人も多数いた。
ニックスは機会を窺って外に出る人々の中で最も粗末に見える男を一人釣った。
つまり、拉致したと言うことだ。
最初はロクサナの行方について聞くつもりだった。
ところが男はニックスを見て気絶しそうなくらいに驚く。
話を聞いてみると、彼はロクサナの腹違いの兄弟の一人だと言った。
名前もチラッと聞いたかもしれないが、あまり重要ではない部分なので全部忘れてしまった。
とにかく、ニックスは肉体の持ち主を知る男の反応に興味が生じ、彼に対する話を聞く要領でもう少し深い対話を試みた。
もちろんニックスが試みた方法は最も早くて効果的な体の対話。
まさに拷問だった。
しかし、期待したほど役に立つ情報はなかった。
アグリチェは家族間でも交流がほとんどなく、他の異母兄弟についても詳しく知らないと。
しかも、アシルは早くに死んでいるから情報はほとんどなかった。
それでも収穫が全くないわけではないので、ニックスはアシルがとても優しい性格だという事実を知ることができた。
もちろん、それは良い意味で。
ニックスの印象は、柔弱で情けない人間。
ちなみにニックスが拷問を加えた男は、ロクサナの行方についても知らなかった。
ニックスは残念な気持ちで直接彼女の痕跡を探して忙しなく動かなければならなくなる。
もちろん、席を離れる前に楽しい時間を一緒に過ごした男に永遠の安息を抱かせることも忘れなかった。
その時に聞いた情報をもとにニックスはロクサナの前でアシルの姿を真似してみた。
結果はまあまあ悪くなさそうだ。
大したことない些細な行動だが、ロクサナに甘いお茶と甘いケーキを出したのも意図的な行動。
年の離れた仲のいい兄妹。
兄は妹をとても大事にする善良で優しい性格。
幼い子供なら当然糖分が多量に含まれた食べ物が好きだろう。
そんな兄から飴を貰った記憶がロクサナにないはずがなかった。
予想通りニックスが茶菓を勧めたとき、固まっていたロクサナの目つきがやや緩むのが見えた。
彼女自身は否定しているだろうが、ロクサナがここに来たことは全く未練を持たないわけではないはず。
それが虚しい希望であれ、充実した自己慰安であれ。
最初の頑固な態度を捨て、ここにもう少し残ることを決めたのも同じ脈絡だろう。
当然、それは愚かな期待なのだが。
ニックスの行動は全て演技だったのですね・・・。
ロクサナの意図はまだ分かりませんが、ニックスに騙されている可能性も否めません。
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