こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は224話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
224話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 話題の中心
社交界が揺れた。
文化の中心地として崇められているサロン別館の完工記念式が目前に迫っているからだ。
「あなたサロンで招待状貰った?」
「いいえ、貰えなかったわ。必ず行きたかったのに・・・」
「バイオリン令嬢は貰えたそうよ」
「本当?一体、招待状を貰える基準は何なのかしら?」
貴族の令嬢と令息たちは招待状を巡って意見が分かれた。
特に、招待されたなかった人々は気が気でない。
それもそのはずで、別館完工記念式は貴族たちが主催する一般的な宴会と性質が大きく違っていたのだ。
エレナはサロンが文化の中心地として生まれ変わり、社交界への影響力を高めることを望んだ。
仮面をつけて名前と身分を隠す方式を固守しているのは、文化と芸術を消費する貴族の心を掴むため。
エレナはサロンの別館完工記念式に、カリフが管理していた巨匠たちを招待した。
美術、音楽、彫刻、化学、詩、衣装など。
分野は全て違っていたが、首都の芸術とファッション、文学を主導する時代的巨匠たちが一堂に会する歴史的な場所にしようとしている。
そこで止まらず、別館内に巨匠の作品を公開し鑑賞できる空間を別途設けた。
彼らの大多数は、バシリカにブティック、ショップ、研究室、学館などの形で入店が予定されているだけに別館完工記念式を広報の場として活用しようとした。
言い換えれば、バシリカ開場後に見せる文化芸術の味見だろう。
そんな噂に接したからだろうか?
招待状を受け取れなかった貴族たちは、ヤキモキしてもがいた。
記念式に参加できる貴族の数が限られているため、招待状を手に入れるのが大変だったのだ。
せっかちな何人かの貴族は上金を払ってでも招待状を手に入れようと血眼になっている。
「どうしよう?お金をもっと払ってでも買わなければならないのかな?」
「お金はどれだけかかってもいいです。招待状を絶対に手に入れてきてください!」
「今年流行するドレスと靴が並ぶんですって!盗んでこようが奪ってこようが、必ず招待状を手に入れなければなりません!」
社交界に詳しいエレナは、意図的に波乱が起きるように雰囲気を助長した。
特権意識の強い貴族たちの心理を利用してヤキモキするように煽ったのだ。
効果は予想以上。
これまでサロンに関心を持たなかった貴族たちまで一体なぜあんなに躍起になるのか不思議に思い、サロンに関心を持つようになる契機になった。
エレナの望み通り、別館完工記念式は帝国を強打するほど話題の中心に上がった。
サロンという小さな存在は、1000年続いてきた帝国の首都を容赦なく揺さぶる。
これが文化芸術の波及力だ。
そして中心にはサロンの女主人Lがいた。
首都の著名な貴族が集まる記念式で、シアンが与えた爵位を受け、対外的に貴族として認められる絵が描かれていく。
すべて計算通りだった。
招待されなかった招かざる客が来るまでは。
「いよいよ今日ですね」
エレナの装いを手伝うメイはいつもより浮かれていた。
これまでエレナは、大公家の目を避けてサロンを行き来するのに多くの制約を受けてきた。
しかし、今日付けでLはそのような枷を脱ぎ捨てるだろう。
そして、帝国文化を先導し、大公家を圧迫しようとしていた。
(私とは比べ物にならない方です)
Lが世間から認められる姿を見ると、メイの胸がドキドキする。
一番近くでエレナの行動を見守ってきたので、彼女がどれほど凄いかを誰よりもよく知っていた。
「お嬢様、ご存じですか?」
「え?」
「お嬢様は、私が唯一尊敬する方です」
髪を撫でられていたエレナが首を回してメイを見る。
急になぜそんな話をするのかというようなエレナの視線に、訳もなく恥ずかしくなったメイが別のことを言った。
「今日はとても美しいです。早く鏡を見てください」
エレナもこれ以上聞くのが曖昧で、体を起こして全身鏡の前に立つ。
「あ」
鏡に映る自分の姿を見たエレナは思わず感嘆してしまう。
今日のためにクリスティーナが念入りに作ったマーメイドドレス。
それによって明らかになったネックラインとドロップイヤリングが優雅さの極みを誇った。
品格は一面に差があるという言葉があるように、エレナの面々に気品が溢れていた。
自ずと仰ぐ高貴さの中には敬虔ささえ滲み出ている。
「これが本当に私なの?」
「はい、お嬢様です」
メイの確答にもかかわらず、エレナは鏡から目を離すことができなかった。
大陸で最も貴重で高価な宝石とドレスで飾られた皇妃時代にも論じられなかった格調高い美しさが、今のエレナに染み込んでいる。
干渉と義務、抑圧から抜け出し、ひたすらこの帝国に一人で立った彼女だけが持てるオーラ。
最後に、ドレスコードに合わせて特別に制作した蝶の仮面を着用することで、エレナはすべての準備を終えた。
招かれざる客とは誰のことでしょうか?
いよいよ完工式当日。
これまでのエレナの努力が実を結ぶ日が来ましたね!
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