こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は194話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
194話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- パンドラとの和解
「どうぞ。好みが分からなかったので私の好きな茶葉を出すことにしました」
「ありがとうございます、お茶の香りがいいですね」
翌日、パンドラとロクサナはテーブルに向かい合って座り、一緒に茶碗を持ち上げた。
パンドラは今の状況をかなりぎこちなく感じているようだ。
それはロクサナも同じ。
ユグドラシルに滞在している間、顔を見るのが難しかったパンドラがこのように直接出会いを求めてきたのは彼女にとっても突然のことだったから。
「あの・・・、今回は時間を割いて下さってありがとうございます」
「どういたしまして」
短い沈黙の後、パンドラが先に対話の扉を開いた。
決意までした顔を見ると、やはりロクサナに何か言いたいことがあるようだ。
最初に迷ったことが顔負けするほど、パンドラは長く蒸らさずに本論に入る。
「他でもなく、私がアグリチェ様に合おうとしたのは・・・」
ロクサナは続いて耳元に触れた言葉に一瞬思わず立ち止まった。
「ペデリアンでの件を謝りたかったのです」
ロクサナの視線を受けたパンドラがテーブルの上にティーカップを置く。
それから一層真剣な顔で話を続けた。
「あの時は私が本当に無礼でした。初対面なのに、いきなりあのように失礼なことを言ったうえ、威嚇まで加えたのですから」
「・・・」
「それに、そもそも私は歓迎されなかった招かざる客の立場であり、アグリチェ様はペデリアンの正式なお客様でした。あの当時は私が少し狂っていたのか、愚かな密動が先に深く考えられなかったのか、色々と恥ずかしい言動をしました」
パンドラからこのように謝罪を聞くと、ロクサナは少し困った。
「ペデリアンとアグリチェ。両家に大きな失礼を与えました。その部分も全て含めて申し訳ありませんでした」
考えてみれば、パンドラはペデリアンにいた時もオルカの蛮行を収拾するために一人熱心だった。
あの時、毒蝶を通じて見た晩餐会でうわ言ばかり並べ立てていたオルカの代わりに謝罪をしていたパンドラの姿も思い浮かんだ。
「実はあの時、ペデリアンを離れる前からずっと謝りたかったのですが、都合が悪くて出来ませんでした」
パンドラはロクサナが思っていたよりも責任感がある人のようだった。
今こうしている理由がフィペリオンの名前に迷惑をかけないためであれ、それとも彼女のいう通り純粋に自らの過ちを反省する意味であれ・・・。
「フィペリオン様」
ついにロクサナが口を開くと、パンドラは少し緊張した表情を浮かべる。
ロクサナはしばらく口を閉じてから、すぐに言いたいことを整理した後、再び唇を離す。
「あの時、衝動に先立って行動したのは私も同じでした」
たとえ獲物を取り出したのはパンドラが先だったとしても、その前後に過激に行動したのはロクサナも同じだ。
だから、パンドラとあった過去の出来事はここで終えた方が良いと思われた。
「あなたの魔物をあんな風に傷つけたのは私もやり過ぎでした。申し訳なく思っています」
「いいえ、アグリチェ様は十分にできることをしただけですので」
パンドラは、もし謝罪をしてもロクサナが冷たく反応することもあり得ると考えたようで、少なからず安堵した目つきを見せた。
そしてパンドラが少し前のようにもう一度躊躇いながら付け加える。
「それと私、その・・・。これ以上、あの時と同じ気持ちで青の貴公子に近づくつもりはありませんから。その部分についても、これ以上気になさらないでください」
いや、それはもう気にしてなかったのだけど。
「あの時は本当に私は何を考えていたのか、正気じゃなくて・・・。もちろん今更こんな言い訳をするのも恥ずかしいのですが。とにかく、今は全然お二人の間に割り込む気はないと言いたかったのです」
「ええ、私はもう気にしていませんので、フィペリオン様も気にしないでください」
パンドラは以前よりも明らかにリラックスした表情に。
意外と彼女は後腐れのない性格のようだった。
「この前会った時は、フィペリオン様の従兄弟の方と似ていると思ったのですが」
ロクサナは、ふと思ったことを口にする。
「今見ると、あまりそうではないようですね」
オルカとは違って、パンドラは表と裏が同じタイプの人のようだ。
少し困った。
思ったよりも、パンドラ・フィペリオンが気に入りそうだから。
パンドラは信じられないことを言われた人のように目を見開く。
その視線が少し負担になって、ロクサナは再び話した。
「もちろん私はお二人のことをよく知らないので、こんな言葉は失礼かもしれませんね」
「い、いいえ・・・!」
しかし、パンドラは驚くほど激しく否定する。
「失礼だなんて、全くそんなことはありません。アグリチェ様は人を見る目が本当に優れているのですね。その通りです、オルカと私は本当に少しも似ていません」
二人は仲がいいと思ったのだけど違ったのかな?
パンドラはオルカと似ていないという言葉がかなり嬉しいようだ。
ロクサナを見る彼女の瞳には、今や明白な好感さえ込められていた。
ロクサナの視線が少し沈んだ。
ユグドラシルにいる間、もし必要になったら少しだけ利用しようかと思ったけど、やめておこうか・・・。
きっと扱いやすいと思うが、必ずしもこの人を困らせる必要はないのだから。
ロクサナはそのように決定し、パンドラと最初の予定になかった些細な雑談をもう少し交わした。
パンドラが意外と良い人のようでホッとしました。
ロクサナの数少ない友人枠になるかも?
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