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愛され末っ子は初めてで【77話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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77話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 特別な誕生日⑦

大公の誕生日パーティーは、公爵邸よりも明らかに洗練された雰囲気があった。

まあ、主人公の性格がそうだったからだろう。

楽団は事前にキャンセルされており、代わりに母が手作りでピアノを演奏してくれた。

父は少しだけ外へ出て姉や兄に冗談を投げかけた。

「お母さんは何をやっても上手な人だよね。」

「わあ、やっぱりお母さんが最高だね!」

その言葉に姉は素直に反応し、どういうわけか母は微笑みながら父をちらりと見つめた。

まあ、本当に何でも上手だよね。

以前見せてくれた刺繍の技術も驚くほどのものだったし、今の演奏もプロ級と言えるレベルだった。

演奏された曲はどれも明るいメロディーで、家でよく歌われている童謡も含まれていた。

姉がリズムに合わせて楽しそうに歌う姿も見られた。

公爵邸での誕生日パーティーとは異なり、このパーティーは使用人たちまでが和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいた。

フォーマルな雰囲気はなく、穏やかで十分に楽しめる場だ。

ミハイルの顔からは終始特有の笑みが消えることはなかったのだから。

そりゃ、気分が悪くなるのも無理はないよね。

こうして食べ物でいじめられているのだから。

誕生日特権を利用して隣の席を堂々と確保したミハイルは、自分の目の前に食べ物を山盛りに積み上げていた。

「私、一人で食べられるよ。」

「うん、わかってるよ。でも今日は僕の誕生日なんだよね?」

彼の誕生日と私の胃袋を圧迫することが一体どう関係があるんだ?

それでも食べられるだけ食べてやろうと頑張った。

さらに驚いたのは、本当に私のお腹がパンパンになっても、ミハイルの料理が半分も手つかずで残されていたことだった。

本当に、私のことを知りすぎてるよね。

最近では、むしろ彼について知らないことが多すぎるのではないかと感じる日々だ。

大公家の厨房長が慌ただしく用意したケーキをみんなで美味しく食べ、何度もミハイルに「お誕生日おめでとう」と伝えた。

どこからともなく穏やかな空気が流れた頃、レベントゥス大公は上機嫌な顔でミハイルに贈り物を持って宴会場の中へ運ぶよう命じた。

「……わぁ。」

少年の顔には期待どおりの明るい表情が浮かんだ。

初めてきちんと祝われた誕生日であり、以前とは違い、みんなの祝福の中で受け取ったプレゼントを見て、ミハイルは喜びを隠しきれなかった。

それでもプレゼントを開けるたびに表情に期待感がにじみ出ているのが少し可笑しくもあった。

一番予想外だったのは、レベントゥス大公の贈り物だ。

ミハイルは少し冷めた表情で大公の贈り物を開けてみたところ、それが何であるか理解した瞬間、無表情な顔で大公に感謝の言葉を伝えた。

「ありがとうございます、おじいさま。責任感を持って運営します。」

「そうだな。見守っているぞ。」

運営だって?

九歳の子供が贈り物に対してその反応は少し堅苦しすぎないだろうか?

まさかおもちゃの銀行ごっこセットでも入っているんじゃないよね。

後で分かったことだが、大公は自身が所有する重要な建物の運営権をミハイルに譲渡したのだった。

それでも、両親やダミアン兄、そしてラウレンシア姉から贈り物をもらったときは、ミハイルの顔には明らかに喜びが浮かんでいた。

両親は丁寧に選んだ美しい工芸品を贈り、兄は真剣に選んだ万年筆のセットをプレゼントした。

姉はかわいいイラストの描かれたカードとハート型の刺繍が施された特注のブローチを準備していた。

ミハイルはレベントゥス家のサービスに満足していたが、それでも姉のハート型ブローチをその場で身につけた。

「わあ、やっぱりきれい!ミハイルには似合うと思ってたよ。」

するとミハイルは笑いながら私に聞いてきた。

「赤ちゃんにもそう見える?」

「うん、とても似合ってて怖いくらいだよ。だんだん慣れてきたけどね。」

成長して、だんだんと可愛らしいというより、どちらかと言えば端正な印象が強まってきた。

それでも、私が素直にお礼を言うと、ミハイルはとても嬉しそうに姉に答えた。

「ありがとう、ラウレンシア。本当に素敵なプレゼントだよ。」

「本当? 私、すごく悩んだんだから!ミハイルが喜んでくれたならよかった!」

姉の言葉にミハイルは小さく笑った。

そして、最後の最後まで後回しにされていた私のプレゼントに手を伸ばした。

正直、特に独創性のあるプレゼントでもないので、彼がそこまで期待するような表情を見せていなかったのだが、それでも本人の希望はきちんと叶えられるよう努力した。

「……まさかこれ、赤ちゃんが作ったの?」

「うん。」

とても驚いているミハイルに、ぶっきらぼうな表情で答えた。

いくら私の手作りブレスレットが派手だったとしても、そんなに驚くことはないだろう?

実際、リボン3本を買ってきて重ね合わせた後、留め金をつけただけのブレスレットだった。

リボンを選ぶのは苦労したけれど、仕上げは市場の店員がやってくれたものだ。

手首につけるものがいいって言ってたからね。

少し照れくさい顔でミハイルを見つめると、彼はどんなプレゼントをもらっても幸せそうな顔をしていた。

「今日はプレゼントをたくさんもらったね。大切に使うよ。」

少年の手首にしっかり巻かれたブレスレットが、私たち二人の心を穏やかにさせた。

プレゼントの開封式が終わった後、子どもたちがミハイルの部屋を見回していた。

考えてみれば、いつもこの4人だけが私の部屋に来て、私は一度も彼の部屋や家に招かれたことはなかった。

「ミハイル、掃除して。」

「うん?」

そんな思いを込めて少しツッコミを入れると、ミハイルは少し気まずそうにしながらも、嬉しそうだった。

やっぱり変わった趣味だな、この子。

「何を掃除したか教えてくれると嬉しいんだけど。」

ミハイルは体を低くして私と目を合わせ、特有の花びらのような表情をしてみせた。

この子、どれだけ見ても私の顔立ちを認めているのが分かる視線だ。

本当にやりづらいけど、少しむっとした顔をして見つめ返すだけにしておこう。

ミハイルは今度は私の髪を軽く撫でながら、ちょっと照れた様子で話し始めた。

「今日は赤ちゃんが本当にたくさんプレゼントをもらったよね。それで僕も赤ちゃんが楽しめるようにしてあげたいんだ。」

「……別に何もしてないよ。」

「本当?」

「うん。」

なんとなく知りたがって聞いてみただけだ。

本当のところ、なぜ招待されなかったのか分からないわけでもなかった。

ミハイルの友人であるお兄さんですら、大公の邸宅には一度しか招待されたことがないらしい。

どういうわけか、ミハイルはその時、私が絶対に行けないように取り計らっていた。

あの時、半年ほど顔を見せなかったけど、あれは新しいお仕置きだったのか。

ミハイルは私に、そんな顔を二度と見せるわけにはいかないと言わんばかりだった。

本当に狡猾な子だ。

あの子、私がどれだけ無防備でも全部お見通しなんだ。

私がもう一度ほほを膨らませると、ミハイルが小さく笑った。

「本当にそうなんだね。」

「本当だよ。」

「じゃあ、もっと頑張るよ。」

「え?」

「君にもっとよくするよ、もっと愛されるように。」

そう言って、彼は体をすっと伸ばし、片膝を床に置いた。

「手の甲にキスしてもいい?」

まるで許可を得ようとしているような仕草だった。

私はその気持ちをくすぐられ、彼が差し出す手にそっと唇を寄せた。

兄や姉が部屋をうろつきながら、かすかに響く小さな笑い声がまるで背景音のように部屋の静けさを包んでいた。

おそらくテラスの近くだったのだろうか、部屋には特別な雰囲気が漂っていた。

少年の横顔をなぞるように月明かりが流れ落ちていた。

美しい、そう思った時、ミハイルがそっと話しかけてきた。

「ありがとう。本当に僕の誕生日を楽しいものにしてくれて。」

いろんな言葉が思い浮かんだけれど、その感情が全てを語っていたように思えた。

私もそうだ。

ミハイルもまた、たくさんのものを抱え、見過ごしてしまった子どもだった。

それでも、僕はそのうちのほんの少しでも支えてあげられたのかもしれない。

私も嬉しいよ。

彼が本当に幸せそうで、少し重たい気持ちがほぐれていった2月の最終日だった。

 



 

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