こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は126話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
126話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 混沌とした状況
すべてが不意に起きたことだから、ロクサナはどうしてカシスがここにいるのか疑問さえ示せなかった。
ニックスと適当に距離を広げた後、カシスはロクサナの状態を確かめようとするかのように彼女の体を視線で確認する。
血痕を発見したカシスの目が冷たくなるが、幸いにも大きな傷はない。
カシスはまず、目の前にいる邪魔者から処理するつもりで、再び目を前に向けた。
「これは・・・」
彼の顔の温度を変化させたのは、まさにその瞬間。
ロクサナに似たニックスの顔を確認した直後のことだ。
「はぁ、はぁ・・・」
ニックスはカシスの投げた短刀に切り取られた手を握り締め、床を後ろ向きにしていた。
半分ぐらい切られた手から血が滴り落ちている。
矛盾したことに、人形である彼はむしろ人間より苦痛に脆弱そうに見えた。
ロクサナは、苦しそうに歪んだニックスの顔から視線を離さない。
彼女の眼差しには温もりのこもった感情がなかった。
しかし、カシスはロクサナの顔から何かを発見したのか、それ以上ニックスを攻撃せずに手を下ろす。
「ニックス!ロクサナ様!」
その時、誰かの叫び声が耳元に入ってくる。
ダンテだった。
阿鼻叫喚の中で辛うじて抜け出した彼は、額が破れたのか片方の顔が血まみれだ。
カシスを見つけたダンテがたじろぐ。
「カシス・ペデリアン、あなたがなぜ今ここにいるのですか?」
彼は突然登場したカシスを見て、少なからず困惑している。
カシスの真っ青な視線がダンテの額に飛び散った。
「質問は私がしなければならないと思うのだが。一体これはどういうことだ?」
尖鋭な目つきを正面から受けたダンテが身を固める。
「なぜロクサナがベルティウムで脅かされている?」
「脅かされているとは・・・」
「あの男がロクサナを攻撃しているのを私はハッキリと見た」
ダンテの視線が横にひらひらと飛んでいく。
カシスの言葉通り、ロクサナの体には小さな傷がついていた。
しかし、ニックスは彼女より酷い状態だ。
(しまった・・・。しばらく席を外した間に・・・)
詳しい状況は分からないが、ロクサナをベルティウムに縛ろうとしたニックスの戦略が失敗したことだけは確かだった。
そしてカシス・ペデリアンはまた、なぜよりによってこのようなタイミングでベルティウムを訪れたのだろうか?
「それに、あの顔は気持ち悪いほどロクサナに似ているな」
相次ぐ鋭い指摘に、ダンテはびくびくと手を震わせる。
「ルナ!」
向こうからノエルが走ってくる姿が見えた。
戦闘人形を使って後園者を完全に制圧することに成功したようだ。
ノエルがロクサナを見て、目を大きく開く。
「何これ!怪我をしたの!?血が出てるじゃないか!」
隣にいる他の人たちは眼中にもない様子だ。
ロクサナにくっついて大騒ぎするノエルを見て、カシスの顔に漂う鋭気が一層強くなった。
ロクサナは自分に躊躇わず伸びたノエルの手を冷たく打ち払う。
「ル、ルナ?」
衝撃を受けたノエルの目に、ロクサナの後方に隠されていたニックスが映った。
「ニ、ニックス!」
ダンテは機敏に雰囲気を掴んだ。
ロクサナの怪我はともかく、青の貴公子まで来た以上、今の状況はあまり良くなかった。
ひとまず目撃者がいるので、ロクサナを攻撃したニックスの蛮行をそのまま覆うこともできない。
「ニックス、ロクサナ様を攻撃したのですか?」
満身創痍になっていたニックスの視線がダンテに届く。
ダンテはそんなニックスを見下ろして冷ややかな視線を浴びせる。
「分かってはいましたが、本当に救済不能ですね」
「ああ!」
ダンテが手袋を脱いで右手を伸ばした瞬間、ニックスがパッと前に倒れた。
死んだのではなく、一時的に機能を停止させたのだ。
ニックスの体が一般的な人形の体ではないという点を勘案すれば、人を気絶させたものと見ても差し支えはない。
「ニ、ニックス!」
ノエルが床に倒れたニックスを見て、空が崩れるような表情を浮かべた。
誰かが見ればニックスが死んでいると思うほど惨稽たる顔だ。
「大変失礼いたしました、ロクサナ様」
ダンテの手がニックスに駆けつけようとするノエルの腕を掴む。
「彼は人間ではない人形です。そのため不完全なのです。非常に珍しいケースではありますが、故障することもあります。そのため予想外にこんな大きな事故が起きてしまったのです」
カシスは彼の話を聞いて冷たく口を捻った。
「それで今、人形が壊れてベルティウムの意思とは関係なく勝手にロクサナを攻撃したということか?言い訳にしては、かなり不十分だね」
「申し訳ないとしか言いようがありません」
ダンテの話を聞いている間、ロクサナの瞳も冷たく沈んだ。
「壊れた人形は、当然こちらで処分させていただきます」
彼はすべてがニックスの独断的な行動だったように追い込むつもりだった。
そんな考えを見抜いたロクサナが、すぐにゆっくりと口元を引っ張って微笑む。
「いつ壊れるか分からない危険な人形に私の世話を任せるなんてね・・・」
それならば、こちらも喜んで利用させてもらいましょう。
カシスの登場で、ロクサナがニックスに止めを刺すことは無くなりましたね。
ノエルも登場しましたが、彼はニックスとロクサナのどちらを大事にするのでしょうか?
ロクサナの計画も気になります!
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