ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【175話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は175をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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175話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 気に入らない相手

「そういえば、ペデリアンさんは兄弟がお兄さん一人だけなのですね」

ジェレミーは椅子の背もたれに深くもたれかかり、ゆっくりと口元を上げた。

「私は兄さんも姉さんも弟たちも皆いるけど、やっぱり兄弟が100人いても姉さんの存在には勝てないですね。一生こんな感情を感じることができない人々を思うと本当に可哀想で切なくて・・・」

そうするうちにふとジェレミーが何かを悟ったように「あ!」と声を上げる。

「そういえば、ペデリアン嬢も姉のいる気持ちが分からないのですよね、今までたった一度も!まあ、私は生まれた時から姉さんがいたので、それがどんな気持ちになるか想像もできませんね。まあ、私が死ぬまで分からない気持ちですし、また経験してみたい気持ちもないので、特に気になることはないんですけどね」

ジェレミーの口元に皮肉な笑みが浮かんだ。

今度はギュッと握られたシルビアの拳に血筋が突き出る。

「お姉様はいませんが、私には素晴らしいお兄様がいます」

「ああ、そうですね。ペデリアン嬢にはいいお兄さんがいて、私には素晴らしい姉さんがいます」

ジェレミーもシルビアの言葉に快く頷いた。

しかし、シルビアに向けた彼の目つきが語っている。

「羨ましいだろ」と。

二人は反射的にお互いを見ながら微笑んだ。

「ふふ」

「ははは」

だが、彼らの口から流れ出た笑い声はどこか陰惨で、またなぜか二人の間で稲妻が突き刺さるような錯覚が起きた。

(運の悪い男)

(縁起の悪い女)

シルビアとジェレミーは同時に考える。

((こいつとは合わない))

しかし、表向きはかなり親密そうな笑みを浮かべながら、ジェレミーとシルビアはテーブルの上に置かれたティーカップを並べて半分ほど冷めたお茶を飲んだ。

しばらく対話が断絶し、二人の間に索漠とした風が吹く。

 



 

「二人で、何をそんなに面白そうに話しているのですか?」

隣から第三者の声が聞こえてきた。

二人に近づいたのは、赤い髪と緑色の目をした、かなり可愛い外見の少女。

彼女はジェレミーの異母妹シャーロット。

突然現れ、笑いながら入ってきたシャーロットの言葉を聞いてジェレミーは眉をひそめる。

面白そう?

目がついているのかどうか彼女に聞きたかった。

「シャーロット、お前・・・」

それでもシルビアの前なので、ジェレミーはそれなりに優しい声を出し、その中に警告を込めてシャーロットに告げる。

「分別をわきまえてほしいな」

「どうして?ここはみんなで仲良くなろうと作った席じゃないの?」

しかし、シャーロットは軽くジェレミーの言葉を聞き流した。

その後、彼女はシルビアに向かって無害な顔で微笑む。

「こんにちは、ペデリアンさん。お会いできて嬉しいです」

「私も嬉しいです。アグリチェの所属なのですか?」

「はい、私の名前はシャーロットと申します」

シルビアも笑いながら挨拶する。

しかし、これまでとは違って、彼女の笑顔には線を引いた感じがあった。

シャーロットにかける言葉は優しいが、あくまで形式上の挨拶に近い。

いくら基本的に明るく親しみやすい性格のシルビアだとしても、すべてのアグリチェの人々に好感を感じているわけではなかった。

もちろん席が席なので彼らを露骨に排斥することもないだろうが、3年前に兄のカシスとアグリチェの間にあったことを忘れているわけではない。

ロクサナがアグリチェの人であるにもかかわらず、初めての出会いからほとんど無条件の好意を感じたのは、やはり彼女がカシスを助けてくれた人であったため。

その他のアグリチェの人々には、シルビアも気まずい感情が残っていた。

ジェレミーが例外なのは、あくまでロクサナと近い人だから。

 



 

ジェレミーはシルビアの態度に微妙な違いを感じ、彼女を見つめた。

その間、厚かましくもシャーロットはジェレミーの隣に座る。

ジェレミーが直ちに消えろという意味を込めてテーブルの下で彼女の足を蹴ろうとしたが、ジャーロットは足を上げて攻撃を避けた。

「近くで見ると、ペデリアンさんは兄の青の貴公子によく似ているようですね」

「そうでしょうか?」

そういえば、シャーロットは3年前、カシス・ペデリアンがアグリチェにいた時、彼を自分の玩具にしたがっていた。

ジェレミーも感じたように、シルビアは兄のカシス・ペデリアンに似ている。

だからカシスがシャーロットの好みだったように、当然シルビアも彼女の好みに入るのだろう。

もちろん、いくら頭が回らない馬鹿だとしても、ユグドラシルでペデリアンの王女に害を及ぼすような狂った行為をするはずがないが。

その上、シャーロットは能力が足りなくて気づいていないようだが、今周辺には見えないようにシルビアを守っているペデリアンの部下が潜んでいる。

だから、もしシャーロットが無駄な決心をしたとしても、彼女の思い通りになるはずがなかった。

しかし、そう思いながらもジェレミーの目つきは冷たい。

シャーロットがロクサナの心に少しでも逆らうことが起こる前に、彼女を再教育しなければならない必要性を感じた。

ジェレミーがそのように冷めた目で見ている間、シャーロットは自分の将来を知らずにシルビアに働き続ける。

「もしよかったらジェレミーお兄様は置いて、私と一緒にもっとお話を___」

「あら、シャーロット。あなたもここにいたのね」

しかし、甘い声が耳に漂う瞬間、シャーロットの体がギクシャクした。

肩の上に軽く座った手は羽のように軽かったが、彼女は首に刃が向けられているようにゾッとする。

 



 

ジェレミーとシルビアの違いの印象は最悪ですが、ここからの二人の進展が気になります。

シャーロットは本気でシルビアを狙っている?

そんな愚かな行為はしないと思いますが、最後に声をかけてきた人物は誰でしょうか?

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