こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は87話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
87話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 金色と銀色の髪が交わる
いつの間にか部屋の中は暗い闇に包まれていた。
「はぁ・・・」
結んだ唇からグチャグチャに濡れた音が響く。
弱い粘膜を擦りながら舌を巻き上げる動きに、熱っぽい呻き声が渦巻いた。
ロクサナの手はカシスの銀色の髪の間で絡み合っていた。
二人はまだベッドの中に。
昼から夜遅い今まで、嵐のようにひっきりなしに吹き荒れる快楽に疲れ果てていた。
もう何時間も経ったのか、もう何度カシスを受け入れたのか分からない。
行為を行っている間、外はずっと明るい日中だったが、二人ともそんなことは眼中になかった。
カシスの背中に巻いていたロクサナの腕がスルスルと滑り落ちる瞬間、動きが止まる。
今彼らは二人とも、体に一糸も纏っていなかった。
カシスが腕を支えにして上半身を少し上げると、バランスの取れた筋肉が食い込んだ上半身が視野に入ってくる。
カシスの首筋には、さっきロクサナが興奮のあまり噛みちぎった跡がそのまま刻まれていた。
カシスはロクサナよりも酷い振る舞いをされていたが、今や彼女の体の方が酷い状態だ。
「・・・大丈夫?」
襟足が逆立つほど低く沈んだ音声が、ロクサナの耳元に流れた。
彼女を見下ろす瞳には、まだ熱が溜まっている。
カシスは呼吸をするロクサナの下唇をもう一度吸い上げた。
その後彼は、彼女の髪を撫でながら頭を垂らして耳たぶを舐めた。
そうしているうちに、交わる体を通して清潔な気運が流れていく。
その一連の行為は非常に優しかったが、それには騙されてはならなかった。
その証拠としてカシスはロクサナの足を取り直してさらに大きく広げ、今度は彼女の首筋を吸い始める。
「どうせ勝手にするくせに・・・、どうして聞くのよ・・・」
巨大な刺激が再び強く燃え上がった。
「ふふ」
浅はかな笑いがロクサナの顔の上に舞い散る。
「それもそうだ」
その後、さっきよりも深く体が重なって、ロクサナは抑えられた息を吐き出した。
「辛いと言えば止める」
カシスの言葉は嘘だ。
すでに何度も彼は彼女の意思を無視していた。
そのくせにロクサナが反応するところだけを、執拗に見つけ出して刺激している。
今もカシスが手と唇を利用して体を少し触るや否や、拒否の意味とはかけ離れた呻き声が無意識に口から出てしまう。
ロクサナは少し気まずくなってカシスに噛み付く。
「うっ・・・」
するとカシスは一瞬、眉をひそめた。
彼から漏れた荒く押された音が鼓膜を引っ掻く。
普段、潔癖に感じられるほどストイックで端正だったカシスは、今この瞬間、どこにもいなかった。
情欲に囚われた男が、燃えるような視線で彼女を見下ろしながら食らうような荒いキスを浴びせるだけ。
ようやくロクサナはカシスから解放され、再び快楽の頂点に達した。
ロクサナは疲れ切って指一本も動かせなかった。
ぼんやりとした視界で窓の外を眺める。
カーテンの間から現れた外は、一寸先も見えないような暗闇。
このまま何も考えずに少し眠りたかった。
カシスはロクサナを寝かしつけるつもりがないかのように、今度は彼女の細い足首を掴んで噛み始める。
以前、ロクサナに靴を履かせてあげた時、衝動に駆られて思わず手を出した、まさにその部分。
足首を捻りながらロクサナを見下ろす彼の瞳は暗く光り輝いていた。
「まだまだ足りない」
カシスは、頭のてっぺんからつま先までロクサナの体に自分の痕跡を刻み込んで初めて満足できそうだった。
「いい加減にして」
ロクサナはカシスの手から足首を振り解く。
もちろん、最初はロクサナもカシスと似たような積極性を見せながらこの行為を楽しんだ。
しかし結局、彼女が先に白旗を掲げてしまった。
完全にコントロールが切れたカシスは、本当に容赦ない。
一体今まではどのように我慢してきたのか、さっぱり分からない。
ロクサナがこれ以上は無理という風に押しのけると、カシスは彼女の意見に比較的従順に従った。
ロクサナの足首を手放す手には、残念そうな感情が残っている。
これまでカシスは、ロクサナに先に接触することに格別に注意してきた。
もちろん、これまで生気を分け与えるために毎日のように唇を突き合わせ、またロクサナの足が底につくことさえ許せないように、いつも彼女を抱いて移動していた。
しかし、なぜ本当に我慢できなかった場合を除いては、性愛の意味を込めた接触に極度に気をつけてきたのか。
その理由はまさに今のようになりそうだったから。
カシスは自分が節制だということを今まで知らなかった。
しかし、その考えは今日に至って完全に壊れる。
カシスはロクサナの額に溢れた髪を彼女の横に移す。
愛情のこもった手と視線がロクサナに注がれた。
それを感じたロクサナの表情が柔らかくなる。
くたびれた彼女を見たカシスの表情が奇妙に。
「やり過ぎたか?」
「もしかして・・・、それを今知ったの?」
しかし、カシスは反省するどころか、むしろ低い息づかいを吐きながら言った。
「君はやはり体力をつけなければならない。疲れやすいのだから」
「・・・狂ったんじゃないの?」
ロクサナは思わず反抗心に満ちた上目遣いでカシスを睨みつける。
(私が疲れやすいんじゃなくて、あなたが異常なのよ・・・)
けれど、問い詰める力もなかった。
だから彼女はカシスの胸に顔を隠す。
カシスもロクサナをもっと近くに引き寄せて抱きしめた。
彼の手は優しく彼女の頭と襟足を撫でる。
「ロクサナ」
しばらくして、カシスがロクサナの名前を呼んだ。
何となく、彼が返事を望んでいるのではなく、ただ単にそばにいる人が彼女だという事を一人で確認しているような気がした。
それでロクサナは答えなかった。
「ロクサナ」
しかし、どうやら彼女の考え方が間違っていたようだ。
カシスは彼女をもう一度呼ぶ。
だから今回はロクサナも答えた。
「うん、カシス・・・」
ベッドに横になっているカシスの胸は、大きくて温かい。
そのせいか、少しずつ目が閉じてきた。
ところが気のせいなのだろうか?
頭を撫でていた手が少し下に下がったところまではいいのだけど、どんどん背中の方に移動して・・・。
体の輪郭を描くようにゆっくり滑った手が鋭敏な部位を刺激するように撫でる瞬間、ロクサナはぎくりと体を震わせてしまった。
どうも彼女の勘違いではなさそうだ。
一瞬で眠気が覚めた。
「ちょっと、もしかしてまだする気じゃないわよね?」
ロクサナはまさかと思って尋ねる。
いや、もちろんさっきも自分の足首を放すとき未練を覗かせていたけれど、それでも・・・。
しかし、カシスはロクサナの考えが間違っていないように、髪の毛を捲って現れた彼女の白い首筋に、細かく唇を合わせながら囁く。
「一度だけ」
その後、目が合った瞬間、なぜか拒否の言葉が出なかった。
夜のカシスは昼より致命的な魅力が溢れ、こう見るとまるで彼女を魅了するために訪れた夢魔のようだった。
ロクサナが言葉を失った瞬間、カシスは彼女にキスをする。
とても甘美で濃密な口づけ。
入り混じって飲み込まれた唾液が、まるで中毒性のある麻薬にでもなったかのように体が熱くなっていく。
こうなってしまうとロクサナも諦めてしまい、彼女はカシスを拒否するのを諦めてキスに応じた。
太ももを優しく撫でられ、もっと内側に食い込んだカシスの手が深いところに触れる。
ロクサナは小さく呻き、カシスの体を押しのけて彼の上に乗り込んだ。
視野が変わり、今度はロクサナがカシスを見下ろすようになる。
カシスは眼を顰めたままロクサナの腰を掴んで彼女を見上げた。
彼女の口元に微かな笑みが浮かぶ。
やっぱりこっちの方が気に入る光景だ。
「今度は私が上ね」
頭を下げると、金色と銀色の髪が一箇所に混ざっていた。
ロクサナはその状態でカシスに唇を合わせ、彼に命令するように傲慢に囁く。
「ただ大人しく私に敷かれて呻き声を上げなさい」
その瞬間、暗く感じられるほど濃い欲望が滲んだ瞳に熱い閃光が通り過ぎた。
カシスの金色の瞳に光る火種が飛んでいるようだった。
ロクサナはそんなカシスの反応を楽しみ、焦らすようにゆっくりと動き始める。
結局そうして始まった行為が一度で終わらなくなったのは、ある意味でロクサナの自業自得ともいえる。
これまでの欲望を吐き出すカシス。
そんな彼に驚きながらも、一方的にやられないロクサナ。
終わりは見えるのでしょうか?
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