影の皇妃

影の皇妃【252話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は252をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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252話 ネタバレ

影の皇妃【251話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は251話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 炎上⑦

3本目の矢を引いてエレナを狙っていたシュタインは、未知の違和感を感じる。

1、2、3を数える直前、全身に鳥肌が立つ。

草原部族出身で脅威を感知する能力が卓越していた彼は、本能が送る警告を無視せずに体を捻った。

辛うじて避けたと思ったが、短剣は彼の予想より早く体に触れる。

「くぅ!」

シュタインの口から苦痛に満ちた呻き声が流れた。

幼い頃から極限に追い込まれ、大抵の苦痛にはびくともしない彼だったが、脇と肩の間に刺さった剣槍は致命的だった。

特に腕と上半身を繋ぐ骨と筋肉を引き裂いてボロボロになっている。

これ以上弓を射られなくしたシアンが時計台に向かって全力疾走した。

シュタインは止血して飢えた獣のように距離を縮めてくるシアンを発見して驚愕する。

あの距離で自分を狙った?

シュタインの腕に鳥肌が立った。

矢でもなく剣を投げて正確に自分を狙ったことだけを見ても、相手の強さが推察できる。

「撤退しなければ」

シュタインは長く悩まなかった。

彼の任務はエレナの狙撃。

残念ながら任務は失敗したが、失敗した任務に縛られることほど愚かなことはない。

しかし、逃走もままならない。

体を動かすたびに肩と脇の間に刺さった短剣が動く。

耐え難い痛みよりも鋭い剣槍が傷の部位を広げ、肺や心臓に直撃弾を与えた。

シュタインは決断を下す。

腰につけていた長剣を取り出して、自分の左腕を切り裂いたのだ。

体から切り離された腕が時計台の下に落ちていく。

「うっ」

止血と同時に服を破って切断面を覆ったシュタインは時計台の隣の建物に飛び降りた。

恐ろしい速度で接近してくるシアンを追い抜いて逃げるには一時も遅滞することはできない。

「立ちなさい」

負傷で体が鈍くなったのか、シュタインはすぐに追いつかれた。

一時も彼から目を離さなかったシアンが時計台の窓から抜け出すのを見て、近くまで追いついたのだ。

結局、建物の屋根の上で二人が月明かりの下で向き合う。

 



 

(私もここまでか)

シュタインは冷静に自分の体調を振り返る。

止血したというが、激しく体を動かしてみると出血量が思ったより多かった。

このような状況で立ち向かっても、目の前の覆面に勝つ可能性は希薄だ。

(こんな死は予想できなかったのに。虚しい)

「いいや、君は生きるだろう」

「・・・」

「生きて死んだ方がマシだと思わせるだろう」

シアンが声を張り上げて低く唸り声をあげる。

私的な理由でこのように殺意を剥き出しにしたのは生まれて初めてだった。

しかし暗殺者の正体が大公家の騎士であるシュタインであることに気づいた後、超人的な忍耐力で殺意を抑えたのだ。

(貴族殺害罪は重罪。大公だとしても避けられないだろう)

シュタインを生捕りにすれば、大公家に大きな打撃を与えかねない。

彼が素直に罪を認めなければ、拷問をしてでも口を割らせればいいだけのこと。

 



 

「できるものなら」

シュタインは意味深長な言葉を残して後退した。

屋根の先に着くと、もう引き下がるところがない。

「逃げ場はない」

「あなたは私を捕まえられない」

シュタインがニヤリと笑って後ろ向きのまま屋根の下に身を任せる。

片方した残っていない腕と足を大の字に伸ばして生きようとする意志がないことを明確にした。

ドーン!

シアンが一歩遅れて駆けつけた時はもう遅い。

屋根から墜落したシュタインは、後頭部が破裂して死んだ。

予想外のシュタインの選択にシアンは唇を強く噛む。

もう少し慎重に、自殺の余地さえ与えないべきだったという後悔が押し寄せてきた。

シュタインを生け捕りにしたならともかく、死んでしまった後なら大公家を圧迫するのは容易ではない。

但し書きや情況だけで追い詰めることができるほど、フランツェ大公は甘い男ではなかったからだ。

 



 

シアンが優秀すぎます!

大公家の騎士シュタインを追い詰めることができるほどの力。

レンとシアン、この二人のおかげでエレナは生き残ることが出来ました。

レンの容態が気になりますね。

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