影の皇妃

影の皇妃【49話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は49をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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49話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 芸術界の矛盾

エレナは定期的にカリフと会って相談することに。

本格的に美術商に飛び込むために、進めなければいけない事案が多かったから。

出会う場所は図書館内の自習室。

最大限外部への出入りを控えて、レンの目につく回数を減らすための努力だった。

「あなたの話は中堅級画家の作品を安く買って、それをベロニカ公女に高く売ろうということ?」

「やっと理解してくれたのですね」

「でも本当に?それって詐欺では?」

カリフが眉をひそめて問い返す。

「違いますよ、詐欺は価値があるものを偽って売るのが詐欺でしょ?まだ芸術界の注目を浴びる事ができず、価値が低いだけであって、絵が下手な訳ではないのですから」

何かおかしいと感じながらも、カリフは妙に納得されてしまっていた。

「芸術の価値というのは、結局入札価格で決まるのです。他でもないベロニカ公女が収集した作品という噂を聞いただけでも、その画家の人生は変わるでしょう」

「そりゃそうだ」

「その画家の名声が上がると同時に、作品の価値も上昇します。結局、高く払って買ったとしても、絵の価値はさらに上がるはずですから、公女殿下にも損はないという事です」

エレナは間違ったことを言っていない。

カリフが芸術界の矛盾について知らないだけなのだから。

今の芸術界は腐っている。

あまり優れていない画家の作品であるにもかかわらず、美術評論家が絵に意味を与え、鑑定士が高評価すれば価値が天井知らずに上がるのだから。

たとえ名画だとしても、評論家や鑑定士が認めなければ、意味のない駄作と評価される。

(全てが終わった後、絵を高く売り払えば大金が手に入る)

エレナの最終目標はまさにそれだった。

リアブリックが決めたお小遣い以上の巨額を得ることが。

芸術品であれば、エレナが限度額以上の支出をしたとしても、リアブリックが黙認する可能性は高い。

(彼ら以外の芸術品は遠からず暴落するだろうけど・・・)

大公家に利益が入らないようにすることまでを見通して、エレナは行動していた。

 



 

  • 新時代

「これから先輩の仕事はたくさんあると思いますよ」

「はぁ、もう少し我慢すれば卒業なのに、卒業生は水の泡になったようだ」

カリフの弱音に、エレナは笑顔で迫害する。

「人生を変えるチャンスなのですから、卒業証書なんて大したものではありません」

「それは成功した時だけだろ。それと、一つだけ聞きたい事がある」

腕組みをしたカリフが首を傾げながら聞いた。

「Lは一体誰だ?君なのか?」

「どうして気になるのですか?」

「考えてみてくれ。共同作業はするのに、君の名前ではなくLという署名を入れているじゃないか。私は共同事業だが、投資金がないからボーナス水準だけど、君はそうじゃない」

「私の仮名ですよ。お父さんに知られてはダメですから」

「そうか」

飛躍的な言い訳だったが、カリフは意外にも簡単に納得した。

「今日はここまでにしましょう。この後、高名な画家と先約がありますので」

「上手くいくことを願ってるよ」

エレナは、過去の人生で見たカリフの手腕と見識を信じた。

自分がすべきことは、ただ時代の流れをもう少し早く読み、補足して方向を定めることだ。

今は事業の初期段階だから関与するが、ある程度落ち着いたらカリフに委任するつもりだ。

カリフを送ったエレナは閲覧室を探す。

正確には大陸史上初の統一国家に関心を持っていた。

「歴史が分かれば未来が見えると言われているわ」

悩んだ末に書籍を何冊か選ぶ。

近いうちに到達する新しい時代は、単に芸術的な発展に限らない。

学問と哲学、啓蒙思想など、これまで当たり前のように思われていたものに対する探求に繋がったのだ。

「私だからといって時代の流れは変えられない。ただ、流れに便乗して自分のものにするだけ」

エレナは主導的に新時代を切り開いていく人物になろうとしていた。

 



 

  • 図書室での出会い

本を持って、閲覧室の隅の机に向かう。

椅子に座ろうとしたときだった。

「体の方は大丈夫なのか?」

「・・・!」

声の持ち主と視線を合わせたエレナは全身を強張らせる。

出来るだけ遭遇しなことを願っていた皇太子シアンが本を読んでいたからだ。

「・・・皇太子殿下にお目にかかります」

一瞬緩みそうになった精神的手綱を握った。

一度経験したせいか、初めての出会いより恐怖から抜け出す時間は早かった。

「治ったのか?」

「はい、とても良くなりました」

頭を下げてお礼をするエレナの表情はどことなく寂しそうに見える。

(夫婦だった頃にも聞いたことのない声・・・)

振り返ってみると、実に悲劇的なことだった。

夫婦だったが人より劣る関係。

二人きりだと億劫とも感じるほどの長い苦痛の時間だったから。

「良かった」

無表情で話すシアンの心配は、単なる形式的なものに過ぎないと感じていた。

だから気にする必要もない。

「ご心配をおかけして申し訳ありません。私は邪魔だと思うので、席を外させていただきます」

エレナは彼に会いたくなかった。

彼との思い出は痛みだけ。

世の中のどんな薬でも治すことのできない不治の痛み。

「君は歴史に関心が高いようだが。専攻か?」

シアンが再び声をかけると、後退しようとしていたエレナは彼と視線を合わせる。

「はい、考古学部に在学中です」

「神聖帝国の書籍なので、なぜそれらを選んだのか聞いても?」

彼の質問に困惑する。

前の人生で夫婦で過ごした時でさえ、会話をしたのは指で数えられる程度。

それなのに・・・。

「単なる好奇心です、殿下。大きな意味はありません」

「それだけ?」

何故かシアンはその話をまともに信じきっていないようだ。

「過去の神聖帝国民の暮らしが気になったのです」

「なるほど」

希望する答えを得たためか、シアンはその部分についてそれ以上知りたがらなかった。

彼の読んでいる本をちらっと見た。

君主論。

(絶対権力の君主、殿下が常に夢見ていた理想的な姿)

現在の帝国で皇室の権威はそれほど強くなかった。

そのため、シアンは強力な君主になることを望んだ。

皇室の権威を立て直し、皇室だけが権力を持てる過去の帝国に戻そうと努力していた。

しかし、それは大公家という高い壁がある以上は不可能な夢。

(・・・殿下、君主論は時代にそぐわない著書です)

時代は胎動し、変化するのだから。

新しい時代に符合する悟った哲学を持つことができなければ、淘汰されていくだけ。

 



 

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