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27話




 

こんにちは、ピッコです。

今回は27をまとめました。

 

 

 

 

 

ネタバレありの紹介となっております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

各話リンク こんにちは、ピッコです。 ネタバレありの紹介となっております。 ...

 




 

27話

26話 こんにちは、ピッコです。 今回は26話をまとめました。 ネタバレ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 女主人の役目⑨

「どこも怪我はしてない?」

「あ、あ、ありません」

「見せて」

マックはリフタンの真っ黒な瞳を、炎に捕らえられた蛾のように見つめた。

熱くて荒い手が頬と乱雑な髪を撫でる。

急に胸がドキドキして息が切れた。

彼が帰ってくるのをどれだけ待っていたか。

広いベッドに一人でうずくまって横になっている間、何度この人を思い出したのか分からない。

リフタンは彼女のあごと耳の周りを指先で撫でながら、低く沈んだ声でもう一度命令した。

「一箇所も傷んでいないということを、直接この目で確認させてほしい」

彼の手は彼女のローブをそぎ取り、マックは肩を震わせる。

寒気のためではなかった。

むしろ、首筋から汗がにじみ出ていた。

冷たい鎧の中に閉じ込められている大きくて躍動的な体から節制されない熱気が溢れ出て彼女を熱くしたのだ。

彼が頭を固定させていたピンを抜いて床に投げつけ、滝のように降り注ぐ髪の毛を一握りつかんで、自分の顔に近づけて言った。

「傷一つに頭一つ」

「・・・はい?」

「あなたの体から小さな傷を一つずつ発見する度に、あいつらの首を切り落とす」

ぞっとするほど優しくささやく言葉に全身の綿毛がぼそぼそと立ち上がった。

マックはクモの巣にかかったトンボのように肩を震わせる。

彼はゆっくりと胸紐を解き、ドレスの裾を広げた。

黒曜石のように黒い瞳が両肩と鎖骨、薄いシューミーズに包まれた胸にゆっくりと目を通す。

マックは息切れがするのを感じた。

「・・・今、一人の頭が飛んでいったな」

彼女のドレスの裾を下に引きずり下ろしたリプタンは、腕の上に小さな痣ができているのを見て激しく口角を捻る。

マックは当惑して傷口を覆った。

「あ、これは・・・、と、図書館でぶ、ぶつけたせいで・・・」

「嘘をつくな」

「嘘じゃない・・・、ふっ」

彼の唇が肌を優しくかすめると、口から出そうとした言葉が粉々になった。

マックは震える目で彼を見る。

リプタンがしっとりと音を立てながら手首から腕まで小さなキスをまき散らし、腕の内側に脈拍が鼓動する部分を軽くかじった。

マックは身震いした。

彼はできるだけ柔らかい肌をこすり、それから彼女を抱きかかえ、大股でベッドの前まで歩いた。

 



 

「リ、リプタン・・・、あの、本当に全部、怪我したところは、ない・・・」

「自分の目で確認すると言っているじゃないか」

彼女をベッドの上に降ろしたリプタンは、腰の下に絡まっているドレスを完全に脱ぎ捨てて床に放り投げた。

マックは薄手のシュミーズを身にまとい、不安そうに目を伏せる。

リプタンはベッドの前にひざまずいて、薄いペチスカートを履かせたまま上げた。

すると、転んだ時にふくらはぎにできた小さな傷が明らかになる。

彼の目は危険そうに輝いた。

「これで全員処刑確定だね」

マックは当惑した表情でスカートの裾を引きずり下ろしながら首を横に振る。

「た、大したものではありません。私、本当にい、痛くないから・・・、わ、私のせいでやめて、やめてください」

「自分の土地を侵そうとしただけでは足りず、私の妻を傷つけた。あいつらだけでなく一族を皆殺しにしても足りない。今度しっかりお手本を見せないと、また同じことが起こるだろう」

「で、でも・・・、い、今になってやっと家に帰ってきたのに・・・」

自覚する間もなくむずかるような声が出てくる。

リフタンは頭をもたげた。

自らが吐いた言葉に戸惑いながら目を転がしていたマックは、すぐに目をぎゅっと閉じて震える声で話した。

「せ、戦争をしたら・・・、また、遠くに行って、行かないといけないじゃないですか。も、もう、ひ、一人はい、嫌です・・・」

「・・・くそ」

彼は突然悪口をつぶやき、彼女の頭を激しく引き寄せる。

マックは,飲み込むような激しいキスにうめき声を上げた。

首が後ろに折れ、体が危なげに後ろに傾く。

リフタンはシュミーズを腰の上まで引きずり上げる。

敏感な肌に触れる鎧の冷たい感触と、荒い手から伝わる熱い熱気に眩暈がした。

マックは体にしがみつき、震える息を吐き出す。

口の中をくまなく見渡していた大きな舌が外に出て、濡れた唇を舐める。

色情に濡れた真っ黒な瞳が飲み込むように彼女を凝覗してきた。

「あなたは・・・、私をどうするつもりなの?」

唾液が洪水のように長く繋がって流れる。

彼はそれを舐めて、マックのシュミーズを頭上に上げて脱がす。

マックは一糸まとわずにベッドの上に横たわり、うずくまった。

変な気分だった。

鉄甲を巻いている男の下に裸で寝そべって無防備に身を出しているなんて・・・。

自らが限りなく弱く、無力で官能的な存在のように感じられた。

リプタンがマックの体を壊すように抱きしめて、また唇を重ねてきた。

感覚の波に呑まれた気分だった。

熱い息の音と熱い舌の感触、そして胸の上に押しつぶされる冷たい鎧の
触感が入り乱れている。

「ずっと君のことばかり考えてた。ちっ・・・、ここ数週間が何年と同じくらい大変だった」

「リ、リフ・・・、んっ!」

息ができなかった。

体の奥深くがぐつぐつと煮えたぎっているようだった。

マックは手に負えないほどの強烈な快感で枕をぎゅっと握る。

彼の服の上に、ぴたりと逆立ったものがはね上がった。

恥ずかしがる余裕はなかった。

マックは体の中に流れる熱気を抑えきれず、涙ながらに彼を抱きしめる。

もう少しだけ。

マックはお尻をねだるように動かした。

 



 

その姿をリプタンが飲み込むように眺める。

いや、飲み込まれる方だった。

マックはもう少し強い動きを促すように彼をぎゅっと締める。

自分の中にこのような貪欲があったということが信じられなかった。

彼が欲しかった。

もっと欲しかった。

奇異な熱望に捕らわれたまま必死に体を捻ると、彼の口から苦痛を我慢するようなうめき声が沸き起こる。

「あなたは・・・、本当に私をどうしたいんだ?」

「リ、リプタン・・・」

マックは自制心を捨てないように必死になっている彼を恨むように見上げた。

もっと強く、狂ったようにして。

理性が一片も残っていないように私を抱いて。

リプタンは急いで息を吸い込み、すぐに自制心の手綱を放す。

彼の欲望は激しく走った。

野原の上を疾走するように銀色の巨人が揺れ動く。

喉の渇きがさらに大きくなった。

もっと深く。

「マクシ・・・、マクシ・・・」

彼の首から裂けるようなうめき声が流れ出た。

熱情に赤くなった顔も、欲望に曇った目も、全部美しい。

その顔を貪欲に撫でると、リプタンが彼女の腰をぎゅっと抱きしめて激しく
唇を重ねてきた。

まるで獣になった気分だった。

草むらに巣を作って横になった一対の獣のように節操なしに入り混じっている。

「あ、ああ・・・」

やがて目の前がめまいがするほど強烈な感覚が訪れた。

「よ、鎧も脱いでないのに・・・」

長い間彼女をぎゅっと抱きしめて震えていたリプタンは当惑した声で呟く。

マックは離れようとする彼を無意識のうちに捕まえた。

信じられないことに、体がさらに何かを求めていたのだ。

「ちょっと、ちょっと待って」

熱に浮かれた彼女の顔をほんやりとした目つきで見下ろしていたリプタンが断固として体を取り出した。

「またやってあげる。何度もしてあげるから少しだけ我慢して」

「あ、いや・・・、わ、私は・・・」

彼女は恥ずかしさのあまり足をすくめた。

リプタンがその姿を飲み込むように凝覗し、胸甲と肩のプロテクター、グリーヴとブーツを次々と脱ぎ捨てていく。

そして最後に、厚いチュニックを頭の上に脱いで、またベッドの前に近づいた。

マックは取り憑かれたようにその姿を眺める。

窓から降り注ぐ太陽の光が彼の広い背中を黄金色に染めていた。

息が詰まるほど美しかった。

「こっちにおいで」

リプタンは一糸まとわぬ姿でベッドの上に座り手招きする。

マックは躊躇いながら彼のそばに近づいた。

「私の上に座って」

「リ、リプタン・・・、あの、私は・・・」

「まだ完全に満足していないじゃないか」

彼は彼女の太ももをつかんで広げ、自分の膝の上に座らせる。

リプタンが震える息を吐きながら一気に体中を埋めて、マックは痛みと満足感のあまり身震いする。

彼らの手足は粘液に濡れたヘビのようにもつれていった。

「あなたも・・・、私がいなくておかしくなりそうだったんだろう?」

彼女は朦朧とした目で彼を見上げる。

触れ合う肉体が恐ろしいほと速くドンドンと音を立てていた。

このままだと心臓が壊れてしまうんじゃないかな。

「おかしくなりそうだったと言って」

「き、気が・・・、気が狂いそうでした・・・」

彼女は半ば意識を失い、言われた通りにつぶやく。

続いた体が強烈な快楽を待ちながら激しく脈拍する。

リフタンは、歯を食いしばって下から強くたたき始めた。

マックは必死に彼の首にしがみつく。

髪の毛一本をかき分けて入る暇さえないのに、もっと、もっと、近寄りたくて気が気でなかった。

マックは不満そうな子供のようにすすり泣く。

もっと・・・、もっと・・・。

お腹の中に満腹の分からない黒いヘビが1匹いた。

欲望という蛇が目を細め、とげとげしく笑っている。

この男を飲み込みたい。

欲しくておかしくなりそう。

私のものになってくれ。

マックは死ぬほど彼を抱きしめた。

「マクシ・・・、マクシ・・・、私の・・・」

リフタンが震える声でつぶやく。

マックは朦朧とした目で彼を見た。

こんなに美しい男が、こんなにむさくるしい自分を、うっとりするように見つめている。

世の中にこれ以上ないように。

何故か涙が出そうだった。

 



 

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