こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は153話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
153話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 成長痛
「さすがイースケ卿の奥様です!」
義姉の恐ろしく厳重な視線の下で几帳面に身なりを整えた後、公爵邸を出る頃、エンディミオンがいきなり叫んだ言葉だった。
澄んだ淡白な琥珀色の瞳に、私としては永遠に理解できない驚異が漂っている。
誰かが非凡な夫の奴の従者ではないかと思って、こいつも本当に知れば知るほと非凡だ。
今まで静かだったので、さっきのシーンで怖がっていたんじゃないかと心配してたけど、くだらない心配だったんだね。
「醜い姿をお見せして申し訳ありません」
「いいえ、ちょっと怖かったんですが、噛み合えば噛むほどすごいです。奥様にあんな熱い面があったとは」
「・・・」
それを一体とうしてかみしめるんだ?
私も私があんなに理性を失ってしまうとは思わなかったど・・・。
「ええと、夫や他の方々には・・・」
「心配しないでください、喜んで私たち二人だけの秘密にしておきます」
今の状況は正確にはどうなっているの?
2回目の霜の森は、最後に見た時と同じように真っ白な雪に染まっていた。
森の入り口からエンディミオンを含むパラディンたちの護衛の下、ロムの洞窟ヘ向かう間、ありふれたノウムー匹も見えない。
みんなしっかり隠れているのかな?
警戒区域に入ると、一帯を厳重に監視する真っ黒な鎧姿のパラディンたちの風景が広がった。
あちこちから降り注ぐ視線が少し恥ずかしかったが、自然な反応だったので気にしないことにする。
それよりもロムの洞窟に近づくほどますます大きくなる奇怪な騒音が気になった。
[かおおおおおおおおおおおおおおおおお]
「う、うわああああああああ!」
とうとうロムの洞窟の入り口に続く坂道を上る刹那、何かが勇壮な叫び声をあげながら足の前にはたばたと転がり落ちて、私は危うく悲鳴を上げるところだった。
エンディミオンが私の代わりに「あっ」という声を出したけど。
「・・・カ、カミュ卿?」
カミュ卿が遠くから目をそらして私を見上げる。
水色の瞳には恐ろしい水気がちらついていた。
「ああ、公子妃様・・・」
「え?」
「申し訳ありません。私たちはこれ以上できません」
「やめろ、早く起きろ!奥様、いらっしゃいませ。来ていただいて本当によかったです。早くこっちに・・・」
「よし、よし!公子妃が到着したぞ!」
「おい、クマさん、間こえないのか!もう諦めてもいいんだって!」
「公子妃が来た!」
何だろう、この大歓迎の雰囲気は。
身の置き所がないよ。
どうしていいか分からない状態で連れて行かれ、やがて見慣れた洞窟の入り口周辺で陣取っているパラディンたちと、そんな彼らの頭の上で怒らせるようにくるくる回っている嬉しいやつの姿が現れた。
「ピヨオオオオ!」
私が口を開く前に、グリフィンが先に長い嘴を流した。
するとすぐに暗闇に包まれた洞窟の奥から何かが勢いよく飛び出してきた!
「ポ、ポ!」
「ポポ!みんな!」
「奥様、お気をつけください」
「ポ、ポ、ポ、ポ、ポ、ポ!」
ごろごろ、ごろごろ。
情熱的に腕をはたつかせながら突き出たポポがぽちゃぽちゃした胸で私を力強く抱きしめ、そのまま床を少し転がる。
ああ、バタバタしてるけど、私も嬉しい!
「ポ、ポ、ポ、ポ! 」
「プルルン、クク、ククク!」
グリフィンは頭のすぐ上で幸せそうに口をたたいた。
こんなに歓迎してくれるなんて、本当に感動だね。
「・・・あいつら、魔獣じゃないと思う」
「じっとしてて、バカ」
仲良く寝転がって再会の喜びを満喫する私たちの姿を見ているパラディンたちがどんな表情で見守ったのかはあえて取り上げない。
ついに二人の激しい抱擁から解放され、息を切らしながら座る刹那だった。
[かおおおおお]
巨大な迷路の洞窟全体がうようよと揺れるようなうめき声。
「プルルン、プルルン」
「ポ、ポ!」
グリフィンが何か頭を振ると同時に、やっと思い出したという勢いで立ち上がったポポが私の手を握った。
そして、もう片方の腕を洞窟の内側に向けてバタバタさせる。
「ポ、ポ、ポ」
「奥様」
私はまばたきしながら首をかしげた。
瞳が揺れる仲間たちを後にして、いつのまにか大胆にもそばに近づいてきた親愛なる少数精鋭が私に向かって深刻に目を輝かせている。
「今、あの中にイースが入ったんですよね?」
「はい、団長も一緒に行かれました。止めようとしましたが、2人ともあまりにも意地が・・・。問題は道でも失ったのか、もう半日近くも出てこないので追いかけてみようとしたが、これら2人が阻んだせいで、ずっと大目に見てあげたら、とても堂々と・・・」
半日近くって、夫婦合同作戦することにしておきながら、何が単独行動だ、夫よ!
いくらお前が偉そうな主人公だとしても心配になるんだよ!
それでも団長と一緒に行ったのは幸いだけど。
「大丈夫ですよ、一応ドラゴンがずっと泣き声を出しているから。道に迷ったり、他のことを気にするのに時間がかかるのかもしれません。ただ、私たちはやはり奥様が知っておくべきだと思うので、おい、そうじゃない?」
「団長は若い頃、成体の竜2頭を・・・。奥様が入れば私たちもついていきます」
とりとめもなくやり取りするアイヴァン卿とガラール卿の隙間からエンディミオンの助けを受けながら近づいてきたカミュ卿がよろよろと割り込んできたのはその時だった。
「奥様、あの子です。あのグリフィンの子が私を・・・、あの子はグリフィンじゃないと思います」
気難しいカミュ卿はどうも調子がかなり悪そうに見えた。
ガラール卿はグリフィンをどうしようかと主張するカミュ卿を止めるために出てきて彼の鼻を割らなければならなかった。
気絶したカミュ卿を引きずっていったエスゲル卿が私たちに向かって手を振ってくれる。
[カオオオオオ]
「ポ、ポ、ポ!」
前回もそうだったように、グリフィンが先頭に立って飛んでいく間、ポポが私を持ち上げて滑るように追いかけた。
そんな私たちの後を二人の男と一人の少年が死ぬほど追いかけてきている。
どうして絵がちょっとそうだったが、ポポもグリフィンも後ろの人間たちを気にしている様子ではなかった。
「・・・うわぁっ!」
曲がりくねった下り坂が飛び出すと、後ろから悲鳴が聞こえてくる。
私は私なりにポポに抱かれて、夢中でずっと滑り降りたので、皆がちゃんと来ているか確認する暇がなかった。
迷路のようにいくつかの筋に伸びた屈曲した傾斜をあちこちにさっと滑っていくと、目が自然にくるくる回る。
ああ、この感じ忘れてた。
「あっ! 」
「ポ!」
ついにポン、と宙に舞い上がる感じとともに、グリフィンがポポの耳をつかんだ。
その下で誰かが宝石の丘に身を沈める音が荘厳に響く。
ポポとグリフィンがルビを待っていた理由は?
イースケたちは無事なのでしょうか?
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