影の皇妃

影の皇妃【99話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は99をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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99話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • サロンへの招待状

「知らせが来ただと?」

シアンとリンドン伯爵は、皇宮の中の庭園を散歩しながら会話をしている。

皇族と皇族が許可した者だけが出入りが可能なこの場所は、皇宮の中で貴族の監視を避けることができる唯一の安全地帯。

特有の無表情で答えるシアンだが、雰囲気までは隠せなかった。

「しかし、カストル商会の主が、どうやって私と殿下の繋がりを見抜いたのでしょうか?」

「私が言質を与えただけだ」

シアンの言葉に、リンドン伯爵が眉をひそめる。

「・・・殿下、迂闊に話さないでいただきたい」

彼は小さくため息をついた。

リンドン伯爵の目に映るシアンは皇帝の材木だった。

それは単なる皇太子だからではなく、皇帝として備えるべき資質と得目を兼ね備えているから。

学術院に在学している間に、彼は大きな成長を遂げた。

それは貴族たちへの大きな影響力を生み出すほどに。

(常に物事の分別がはっきりしていて決断力のある方が、その女性のことになると冷静さを失うのはやめてほしい)

しかし、彼女の存在で、一年前とは比較にならないほどシアンが成長したのも事実だ。

その反発の影響で彼女に関することなら、我を失って動揺する姿も見せることに。

「手紙には何と書かれていた?」

「殿下をシークレットサロンに招待すると書かれていました」

「シークレットサロンか。最近、首都を騒がせている場所だね」

「はい。Lという妙齢の女性が首都に建てたサロンです」

シアンは黙ったままうなずいた。

わざと落ち着いたふりをして花を見ていたが、花は彼の目に入っていない。

頭の中では、そこに行けばエレナに会えるのではないかという思いでいっぱいだった。

(体調を崩していないといいのだが・・・)

エミリオを追求したが、結局、彼からは答えを聞き出せないまま。

「ちょうどよかったです。行ったついでに、サロンの女主人Lを一目見てきてください」

「Lを?」

「サロンへの出入りに男女と身分のこだわりを気にしないのもそうですし、公開討論会で優れた知性と弁舌で人文主義について主張したと聞いております。殿下が目指す改革に役立つかもしれません」

「・・・分かった」

リンドン伯爵は、エミリオが手紙に書いたサロンの訪問先も教えてくれる。

「ついに会えるのか」

シアンは努めて顔色を隠そうとして、顔に力を入れる。

彼女が恋しかった。

彼女に会いたかった。

「殿下」

「どうした?」

「約束してください。絶対に人目のつく行動をしないように。仮面を被ったとしても、完全に隠すことは出来ないのですから」

「分かっているさ」

その答えを心から信じることは出来ないが、リンドン伯爵は信じざるを得ないため、心の中で心配することに。

 



 

「素晴らしいです、L」

クリスティーナは、完成したマーメイドドレスを着て鏡の前に立つエレナを見ている間、ずっと感動に酔っていた。

マーメイドドレスを着たエレナは、息が詰まるほど美しかった。

曲線のラインは肉感的な感じに近く、物静かで知性豊かなエレナ特有の雰囲気と調和を成して神秘的な雰囲気を醸し出している。

ドレスに似合う装身具と靴、仮面までもが完璧。

クリスティーナの努力が功を奏したのかエレナも満足している。

(やっぱり、クリスティーナは凄いわ。非の打ち所がない)

発表時間が近づくと、カリフが応接間を訪れて、クリスティーナを帯同していった。

サロンを訪れる訪問客に彼女を紹介し、マーメイドドレスの誕生秘話と財団過程を紹介するため。

深呼吸をしたエレナも応接間を出る。

サロンホールに下りる階段の前に立ち、マーメイドドレスについての紹介が終わるの待つ。

 



 

「皆さん、お祝いしてください。私の女神がマーメイドドレスを着て、モデルとしてこの席に立ってくださることになりました。私の女神が誰なのかって?帝国が注目する話題の女性、シークレットサロンの女主人Lです。出てきてください、L」

クリスティーナの老練な紹介に合わせて、青い海を盛り込んだような管弦楽団の旋律がサロンの中を満たしていく。

サロンを訪れた人々は熱い拍手を送りながら、クリスティーナの女神である「L」が出てくるのを待つ。

「わあ!」

あちこちから感嘆が漏れた。

誰も彼女を下品だと感じることはなかった。

肉感的だが気品に溢れ、優雅だが致命的なほどに美しい。

仮面?

この瞬間、誰も彼女の仮面の奥が見えないことにガッカリしていなかった。

今、階段を下りるLそのものが魅力的な一輪の花だったのだから。

エレナを見ている人々は時が止まったように感じていた。

そして、誰かが呟く。

世の中で一番美しいものを見ているようだと。

頭の中に記憶して、いつまでも大事にしておきたいと。

 



 

シアンはLの正体がエレナだと気付くのでしょうか?

これだけ待ち焦がれているのですから、仮面を付けていても気づきそうですよね♪

エレナはシアンをサロンに招待して、彼に自分の正体を打ち明けるつもりなのでしょうか?

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