こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は101話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
101話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 期待していたプレゼント
仮面を壊したい衝動を抑え、私は仮面を顔につけた。
この笑えもしない寸劇に付き合っている理由は、私もノエル・ベルティウムに気になることがあったため。
そうでなければ、このような不快な空間に足を踏み入れるはずがない。
ベルティウムの城は楽園のように美しかったが、ここには奇妙な違和感が霜のように敷かれていた。
私はその違和感の正体に気づいている。
この城にいる殆どの人は人形だった。
私を迎えてくれた人たちも、また私の装いを手伝ってくれた使用人たちも、そしてこの仮面舞踏会場で今踊っている人たちの大部分、いや、もしかしたら全部だ。
彼らは身の毛がよだつほど人間と同じ外見をしていたが、どこか妙な不自然さを持っている。
彼らは最善を尽くして人間の真似をしているように見えた。
しばらく興に酔って踊っていた人たちが一人二人と私の前で別れ始めていく。
まるで私に道を開いてくれているように。
彼らの望み通りに道の端にいる相手に向かう。
「ルナ」
ついに現れたホールの中央には黒い山羊の仮面をかぶった男性が。
「こうしてまた会えて本当に嬉しいよ。その間どれだけ会いたかったか分からない」
白い燕尾服を着た彼が両腕を広げる。
「私の王国、ベルティウムへようこそ!」
美声の声には胸いっぱいの喜びが込められていた。
まもなく仮面を脱いだ男はすでに予想したように、ノエル・ベルティウムだった。
明るいオレンジ色の髪がシャンデリアの明かりの下で蜜が流れるように輝いている。
黄緑に近い明るい緑色の瞳にも、彼の声に込められたような感情が溢れるように満ちていた。
「ルナって?」
私は首を斜めに傾けて反問する、
書信には私の名前がきちんと書かれていたのを見ると、私は他の人と勘違いしたわけではないし。
じゃあ、もしかして今まで一人で勝手に私のことをそう呼んでいたの?
自分の人形たちに勝手に名前を付けるように?
その上、今の私に対するノエルの態度に躊躇いは見えない。
私はそれが気に障った。
彼を見る私の目つきは、この上なく冷ややかに沈んでいるに違いないだろう。
しかし、ノエルはかなり浮かれていたため、私の状態に気づかなかったようだ。
「ああ、本当に。この瞬間をどれだけ待ちわびてきたのか分からないよ」
彼は自分の感情を抑えきれない様子で私に近づいてきて、ギュッと手を握ってくる。
少年のような顔のため知らなかったが、こんなに近くで見ると彼の背はかなり高い。
「そうだね、まずは歓迎の意味であなたのために準備したプレゼントを見せてあげよう!」
彼の手を振り払おうとしたが、すぐ耳元に突っ込んだ言葉に動きを止めた。
「来る間も、あなたが期待していたとダンテから聞いたよ。私のプレゼントをあなたが気に入ってくれて本当に嬉しいな」
初めて手紙を送る時とは違って、ノエルはこれ以上このことで私を脅迫したり、時間をかけるつもりはないようだ。
彼はすぐに、「あらかじめ準備していた贈り物をあげる」と言って明るく笑った。
「ニックス!」
ノエルが誰かを呼んだ。
いつの間にかホールの中に鳴り響いていた音楽の音が綺麗に止まっていた。
「まったくノエルは」
事前に準備された観覧客のように集まっていた男女の間に誰かが現れる。
さっき私に近づいてきたオウムの仮面をかぶった男だ。
「私の順番は最後にしてほしいのに。すでに持っている札を全部ひっくり返したら、残りの歓迎パーティーは何の楽しみがあるの?」
「でもルナが気になってるじゃん!だから早くこっちに来て、仮面を脱いでよ」
「まあ、仕方がないか」
ノエルの言葉に、オウム仮面の男は仕方がないかのように薄笑いする。
続いて彼の手が動いた。
頭全体を覆っていた仮面が、ついに男の顔から落ちていく。
彼が髪を細かく振ると、曲がりくねった金髪が少し乱れた。
微かに微笑んでいる顔がとても綺麗で美しい。
瞳は片方が紫色で、もう片方が湖のように澄んだ青色。
繊細に組まれた目鼻立ちと顔全体に敷かれた穏やかな雰囲気が見慣れない。
いいや、正確には網膜に刻まれたように慣れていた。
なぜなら・・・。
それは私が夢で毎回見ていたアシルの姿だったから。
「こんにちは、ロクサナ」
一瞬、心臓が痺れるほど懐かしい笑みを浮かべて、彼が口を開く。
「会いたかったよ、私の妹」
ああ・・・。
今この瞬間、もし私の目の前にラント・アグリチェが生きていたら、私の手で直接殺してしまったに違いない。
ノエルが用意していたプレゼントはニックスだったのですね。
ニックスの顔は、ロクサナの兄アシルと瓜二つ。
形だけを模倣した人形なのでしょうか?
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