影の皇妃

影の皇妃【47話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は47をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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47話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side ラファエル

エレナが突然涙を流すと、ラファエルはどう慰めればいいのか分からず戸惑った。

「すみません。感情の起伏が激しくて、自分でも知らないうちに醜態を見せてしまいました」

この絵には、痛みも笑顔も見える。

「笑顔の方が明るく見えるのに、私があまりにも下手だったから」

「・・・」

「構図や色彩も滅茶苦茶だし、私の感情だけに頼って描いてしまいました。役に立ちませんよね・・・」

エレナは苦笑いを浮かべる。

ラファエルのために少しでも役に立ちたいと思って描いた絵。

しかし、自分と向き合って癒す絵を描いてしまったことに申し訳なさを感じた。

(恥ずかしくて、これ以上ここにいられない)

急いでエプロンを脱いで、逃げるように画室を出ようとする。

「ち、ちょっと待って」

「また今度来ます」

ラファエルは追いつこうとしたが、エレナはそれより早く廊下に走り出た。

ひとまず諦めたラファエルは、もう一度肖像画と向き合う。

「・・・」

エレナの肖像画を冷静に評価すると、高等技法が使えていないため、絵の表現はかなり劣っている。

それにもかかわらず、ラファエルはその絵から目を離すことができなかった。

「少しだけ分かる気がする」

彼女の絵を描く過程を、最初から最後まで見守った。

彼女の流した涙を忘れることができない。

その過程は、一人の人間が持つ魂の一部を盛り込む作業。

「何が本当の絵なのか。僕にとって何が足りないのか」

ラファエルは長い間、肖像画の前を離れることができなかった。

エレナが滅茶苦茶だと自虐し、残していったこの絵こそ、ラファエルにとっては世界で唯一のかけがえのない名画であり、手引書だった。

 



 

  • アートアドバイザー「カリフ」

エレナは駄作を描いてしまったことで、きまりが悪かった。

感情を持て余して泣く醜態まで見せたことを考えると、未だに顔が赤いまま。

「・・・それでも嬉しかった。また見れたことに」

滅茶苦茶な絵だったとしても、エレナが記憶し思い出した全てを盛り込んだのだから。

「10カ月間、お腹の中で抱きながら待つ幸せを・・・」

イアンが生まれてから一瞬でもエレナの日々に美しくない日などなかった。

「世間が忘れても、お母さんはあなたを覚えているわ」

それでいい。

あの子はいつまでもエレナの記憶の中で生きていけるのだから。

「それよりも、そろそろ外から助けを求める助力者が必要ね」

時代の巨匠たちにLの名を刻むことに成功した。

これからも周期的な支援をすれば、彼らが自ら恩恵を受けたと思わせる日も遠くない。

そのためにはメイではなく、専門的に外部から彼らを統制・管理できるだけの助力者が必要だった。

「うーん、あいつが一番使えそうね・・・」

ルシアに変装して動かすことを決める。

レンという危険要素はあるが、露骨にベロニカ公女の身分で接近するよりも、その方がいいと判断したから。

心を得て、心から信じ、従わせることも重要だが、時々、取引を通じて利益を共有するパートナーが、より信頼される時もあるのだ。

「人文系学部だったわよね?」

過去の人生で彼にたった一度だけ出会ったことがある。

イアンを妊娠し、安産を祈願するためにガイア教団本山法王庁を訪れたとき。

そこで出会った仲介士と名乗る男性。

彼の存在はエレナに大きな衝撃を与えたのだ。

アートアドバイザー、カリフ。

今振り返ると、彼の仕事は時代の先駆けとなった職業であることは明らか。

没落家出身のカリフは、家門の残りの財産を学術院の学費に充てて入学した。

カリフの狙い。

それは婚姻だった。

跡継ぎのいない家門の女房を誘惑して、婿に入ることこそ、一世一代の成功だと考えていたのだ。

結果として、彼はその目的を果たすことに成功する。

しかし、2年後、ひどい日照りに見舞われて、カリフの妻の実家は命脈もできないほど没落してしまう。

カリフは生き残るため芸術界に足を踏み入れ、次第に自身の名声をあげるようになった。

エレナが彼に目を留めたのは、能力もあるが信用のある男だったからだ。

カリフは、家門まで没落した妻を最後まで見捨てなかった。

それは、帝国の社会像を考えれば容易ではない。

ひたすらに妻だけを愛した姿は、「ロマンチスト」とまで言われるように。

カリフはビジネスパートナーとしての最低限の信用はあると、エレナは考えた。

 



 

  • 喜劇

「ライオンも自分の話をすれば来ると言うけど、ばったり会うなんて」

北館の芝生に横になって、女性につきまとっている見慣れた男性。

「花がなぜ美しいのか知っていますか?」

女子生徒はカリフから目が離せなかった。

「何故ですか?」

「あなたという花があるからです」

女子生徒は真っ赤な顔で体をよじる。

エレナはお金を払って見ても惜しくないような喜劇に言葉を失う。

理解はできないが、エレナは彼らを尊重した。

恋人の愛とは、もともと他人の視線で納得できるものではないのだから。

更に甘い雰囲気を二人は楽しんだ後、女子生徒は名残惜しそうにその場を離れる。

視界から消えるまで見ていたカリフが振り返る。

「いつまで立っているつもりですか?僕に会いに来たのでは?」

エレナがいたことを察知していたのか、カリフが芝生の隣を勧める。

「いいえ、立ち話で構いません」

カリフは誇らしげに肩をすくめた。

「名札の色を見ると新入生のようだが、・・・僕に何の用事だろうか?もしかして告白?」

「いいえ」

他ならともかく、そちらには爪の垢ほども絡みたくない。

「じゃあ何だろう?爽やかな新入生が、このお兄さんに話しかけた理由は?」

「あなたと取引したくて来ました」

 



 

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