影の皇妃

影の皇妃【89話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は89をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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89話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 卒業式

学術院の卒業式はいつにも増して盛大に行われた。

「卒業おめでとうございます、先輩」

エレナに祝ってもらったラファエルの表情は実感が湧かないという表情だった。

「一昨日まで学術院が鳥籠のように苦しかったけど、何だか寂しくなるね」

「私も時々訪ねに行きますね」

その後、カリフとセシリアも集合し、ラファエルとカリフが会話をし始めた。

そんなとき、エレナが後ろからの視線を感じて振り返ると、そこにはシアンが立っていた。

「卒業おめでとうございます、殿下」

「ありがとう」

シアンはそれを最後に何も言わなかった。

沈黙が気まずくなった頃、彼がようやく口を開いた。

「しばらくは慌ただしいと思う」

「え?」

「時間が出来たら、君に会いに来よう」

「・・・!」

シアンはそう言い残して去っていく。

自分の存在によって、ルシアが注目されるのを防ぐために。

「ちょっと待ってください」

唖然としていたエレナが急いでシアンを呼ぶが、彼の姿は見えなかった。

「・・・殿下がいらっしゃっても、私には会えないのですよ」

昨日付けで学館に休学届を出していたのだ。

ベラドナによって顔が広く知られたため、ルシアの身分で活動しにくくなったから。

それはエレナに成り済ましているベロニカも同様。

近いうちにリアブリックは教授たちを抱き込み、自分を卒業させるつもりだろう。

そうなると、エレナとシアンの接点は完璧に消えてしまう。

そう考えて生まれる寂しさを消すことが出来ないでいた。

そして、レンは卒業式に来なかった。

剣術祭で優勝できなかったからだろう。

 



 

卒業式の後、エレナは単位を取ることに集中した。

サロンの方は、カリフとエミリオの任せて問題がないと判断したため。

天然大理石の売却も、原価の5倍で大公家に供給する契約を結び大成功をだった。

最も興味深いのはラファエルの知らせ。

半月も経たないうちに、学術院の時と同じく地下室に画室を移したいと要求したのだ。

彼らしい要求に思わず笑ってしまったのは秘密だが。

レンのことも聞いている。

剣術祭の衝撃が大きかったのか。練兵場に閉じこもって修練に励んでいると聞く。

皇居に戻ったシアンの様子は分かっていない。

これといった政治的な動きを見せていないからだ。

「私が心配しなくても、上手くやっているはず。彼は抜け目のない方だから」

皆それぞれの道を生きている。

学術院で過ごした時間が嘘のように。

そして、リアブリックの要求通りに単位を履修していたある日、エレナは校長からの呼び出しを受ける。

そこには校長だけでなく、副校長と、何人かの教授も集まっていた。

彼らは皆、エレナの提出した論文を絶賛する。

本人が書いた論文ではないものを。

彼らはエレナも見たことのない代理論文を絶賛し、早期卒業を推進したのだ。

学術院の重鎮たちさえも大公家の下にいるということ。

それが大公家の恐ろしい点だった。

帝国内で彼らの手が届かない所はないのだから。

「ベロニカ・フォン・フリードリヒは、学術院の決定に尊重を表します」

エレナは頭を下げて決定を受け入れる。

学術院史上例のない早期卒業名簿にベロニカの名前が載った日だ。

 



 

エレナを乗せた馬車が大公家の入り口を通る。

「ご苦労さま」

事前に知らせを聞いたのか、フランツェ大公が直接出迎えた。

「帰ってきました、お父様」

エレナが丁寧に挨拶をすると、フランツェ大公が彼女を抱きしめる。

誰が見ても父娘のように見えるための演技。

首のてっぺんまで込み上げてくる不快感を抑え、にっこり笑った。

彼らの望み通りに。

「リブ、お久しぶりです」

後ろの立っていたリアブリックを見て、エレナが嬉しそうに声をかける。

「お疲れ様でした」

「リブのおかげです。あなたが気を遣ってくれたおかげで、学術院での生活は快適でした。ありがとう」

3人は応接間に移る。

侍女たちがお茶の準備をして部屋を立ち去ると、「3人だけの会話」が始まった。

「単位を取得するのに苦労したんじゃないのかい?」

「いいえ、知らなかったことを学ぶことができる機会だと考えると、大変ではなかったです」

エレナは大公家に初めてきた時よりも成熟した姿を見せた。

その方が、彼らにとって利用価値が高くなり、信頼を与えて油断を誘導できるから。

リアブリックは、エレナの購入した美術品の価値が2倍近くに値上がりしたことを話すと、エレナは両手で口を塞ぎながら驚くフリをした。

現在の芸術界は大きく変化していた。

その理由はラファエルの作品「ベラドナ」

あの作品をきっかけに、若い芸術家たちの作品が注目されるようになったからだ。

「お父様とリブが私を認めてくれて嬉しいです。そこでなのですが、もっと芸術品を買い取ってもいいでしょうか?」

哀願するようにリアブリックを見た後、そっと目をフランツェ大公に向ける。

二人でいるときはリアブリックの言葉が絶対だが、フランツェ大公がいるとすれば事情も変わる。

彼が決定すれば、リアブリックも従わざるを得ないのだ。

悩んでいる様子を見て、エレナは自信を持った。

「私、上手くやります。いつもお世話になっていますので、少しでも役に立ちたいと思っているのです」

これまで受動的な態度を固守してきたエレナだが、今日は違う。

自分の意思を積極的にアピールし、フランツェ大公の許可を得ようと努めていた。

 



 

学術院編はこれで終了ですね。

ルシアに会いにきたシアンの反応が気になります。

舞台は再び大公家。

ここからリアブリックとの本格的な戦いが始まるのでしょうか?

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